更新日: 2018年11月15日

いちかわ市議会だより平成28年5月14日号

9・10面(2月定例会号)

9面

■「政務活動費の交付に関する条例」を全部改正しました
 併せて「運用手引き」を改正し、使途の一層の適正化・透明化を図ります。

 市議会は、3月10日の本会議において、政務活動費の交付に関する条例の全部改正案を発議し、これを全会一致で可決しました。
 新条例は平成28年4月1日から施行され、28年度以後に交付される政務活動費に適用されます。

◆条例改正の経緯のあらまし
 政務活動費は、地方自治法100条14項に定める「議会の議員の調査研究その他の活動に資するため必要な経費」の一部として、条例に基づき交付されます。本市議会では、条例、同施行規則及び「政務活動費の運用手引き」を定めて運用してきました。
 しかし、昨今、政務活動費が不適切に支出されていた問題が相次ぎ、本市議会においても、住民監査請求や個別外部監査、「100条委員会」の設置等、政務活動費の使途に対して疑義が生じ、大きな問題に発展しました。
 このような中、本市議会では、政務活動費全般につき協議するため、各会派の経理責任者8名で構成する「政務活動費に関する部会」を27年6月18日に設置し、条例、規則及び「運用手引き」の見直しについて11回にわたり協議を行ってきました。
 部会では、政務活動費の使途の透明性の向上を図ること等を定める条例の全部改正案、往復100キロメートル未満の市外視察日当の支出や切手等の購入を不可とする等を内容とする「運用手引き」の改正案、改正後も引き続き運用のあり方を検討するための協議の場の設置を求めることの3点について合意し、28年2月12日、合意事項について各派代表者会議に報告、了承されました。
 今回の条例改正を含む制度の見直しは、本報告に基づき行われるもので、28年度より運用されます。
 今後、市議会において政務活動費の適正な執行に努め、一層活発な政務活動を通じて、市政の発展に寄与してまいります。

◆政務活動費制度の見直しの主な内容
○条例の全部改正・施行規則の一部改正
・政務活動費の交付目的は議員の政策形成能力の向上と議会の審議機能の強化を図るためであることを明文化し、この目的に従って適正に使用し、使途につき疑義を生じさせることのないよう、会派及び議員の責務として定めました。
・政務活動費の交付対象を、交渉会派(所属議員3人以上の会派)又は議員個人とし、会派単位で選択可能としました。
・会派及び議員は政務活動費の使途に関する情報を積極的に提供し、透明性の向上に努める旨を明文で定めました。
・交付等の手続や書類の様式を定める施行規則について、条例改正の内容に合わせて一部を改正しました。
○運用手引きの改正
・政務活動費による往復100キロメートル未満の市外視察日当としての支出(3,300円)を廃止しました。
・議員個人への交付の場合は、議員個人の会報やホームページの作成に政務活動費を充てることができることとしました。
・アンケートの実施について、印刷物の現物の添付や、回収した用紙の5年間の保管を義務づけました。
・切手や料額印面が印刷されたはがき等の購入を禁止しました。
・政務活動費の収支の日付や内容、金額を記載した現金出納帳を、半期ごとにホームページで公開することとしました。


■特別委員会の視察

○東京外郭環状道路特別委員会
【日程】
平成28年1月25日~26日
【視察地及び視察項目】
国土交通省中国地方整備局広島国道事務所
 ・広島国道事務所における環境に配慮した道路事業に関する調査
  (東広島・呉自動車道及び広島呉道路)
 ・国道2号西広島バイパス沿道の環境対策に関する調査
【主な視察内容】
 東広島・呉自動車道では、道路と動物生息域との間を地中を含めてフェンスで仕切る等、生き物との共生を図っている。休山トンネルでは歩車を透過壁で分離し、歩行者等の健康に配慮している。西広島バイパスでは遮音壁や低騒音舗装等による騒音対策の他、街路灯の美装化等、景観美化も図っている。

○行徳臨海部特別委員会
【日程】
平成28年1月25日~26日
【視察地及び視察項目】
・富山市 漁業振興計画及び漁港の維持管理
       水橋フィッシャリーナ
・射水市 射水みなとまちづくり方策
【主な視察内容】
 富山市は、源流から海まで一体となった漁業経営の確立を目指し、水産物のブランド化等を推進している。水橋フィッシャリーナは、ボート係留所や釣り、散策ができる親水防波堤等が整備され、射水市では新湊大橋の開通を契機に、休業日の統一等港周辺施設を一体的に運営して相乗効果を図っている。


■議会運営委員会の視察

【日程】
平成28年1月14日~15日
【視察地】
上越市、松本市
【視察項目】
議会運営及び議会改革(議会活性化)の取り組み
【主な視察内容】
 上越市は平成22年に議会基本条例を制定し、市民意見を市政に反映させる課題調整会議、政策形成会議など、常に市民本位で議会が活動している。松本市は、21年の議会基本条例制定後、全議員がいずれかに所属する3つの部会を設置して、政策提案・提言の推進などの条例の内容を具体的に進めている。


■議会運営委員会の委員構成

 委員会条例の一部改正に伴い、議会運営委員会の委員構成に変更がありました。委員会の委員構成は次のとおりです。
委員長 田中幸太郎
副委員長 中村よしお
委員
 西牟田勲 三浦一成 廣田徳子 浅野さち 石原みさ子 佐藤ゆきのり 越川雅史 桜井雅人 宮本均 荒木詩郎 湯浅止子 金子正
 (平成28年4 月4 日現在)

10面

■人事議案
 
 2月定例会には、市長から、教育委員会委員の任命についての議案が提出され、議会はこれに同意しました。
 教育委員会委員 鈴木みゆき(敬称略)


■請願
 
 2月定例会には、新たに請願2件が提出され、所管の委員会で審査しました。
 議会は、これらの2件とも不採択としました。(審議結果はこちら)


■意見書
 
 2月定例会には、意見書案15件が提出され、議会はこのうち7件を可決し、8件を否決しました。
 可決した意見書は、3月22日に関係行政庁等へ送付しました。(審議結果はこちら)

○国分川調節池におけるヨシやガマ等の穂綿飛散による市民生活への影響を軽減するための対策を求める意見書(要旨)

 千葉県が整備した国分川調節池からは、晩秋から冬にかけて、池内に繁茂しているヨシやガマ等の穂綿が多量に飛散し、住宅の壁面や路上が白くなるなど、市民生活に多大なる支障が生じていることが問題とされていた。
 本市議会は、平成26年3月に千葉県へ適切な管理を行うよう強く要望する旨の意見書を全会一致で可決、提出し、この意見書を受け、千葉県においては一定の改善を図る取り組みがなされたが、27年末から再び多量の穂綿が飛散したことで、国分川調節池の周辺住民は再び被害に悩まされており、千葉県の取り組みは不十分であったと指摘せざるを得ない。
 よって、本市議会は千葉県に対し、穂綿の飛散時期前に確実に刈り取りを終えられる年間計画案を示すこと、その計画を住民に示し自治会等からの意見も反映していくこと、当該計画に基づいた適切な管理を行うこと、以上3点を再び強く要望する。


■平成28年定例会開会予定日

 6月定例会 6月10日(金)
 9月定例会 9月2日(金)
 12月定例会 12月2日(金)

※上記は予定であり、事情により変更される場合があります。


[議案等の審議結果一覧]


■会派別議員名簿

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