更新日: 2022年5月9日

真間の手児奈 文献コレクション

数ある手児奈の文献の中から、基礎的なものを集めてみました。

基本研究書 手児奈の正体はいかに?

『さまよえる手児名』鈴木恒男

『さまよえる手児名』鈴木恒男

古典文献を多数参照しながら、手児奈がそれぞれの時代の中で、どう受け止められてきたかをさぐる。かつての真間周辺の地理の復元も試みる。手児奈伝説を知る上で必読の本。
同氏にはほかに、「手児奈霊神略縁起」「手児奈尊霊略縁起」「手児奈大明神略縁起」の原文対訳もある。

たくみぼり工房(自刊)1996
図書館で閲覧可

『手児奈伝説』千野原靖方

『手児奈伝説』千野原靖方

手児奈伝説の成立の過程や、手児奈霊堂建立の歴史などをさぐる。
「さまよえる手児名」とともに必読の本。

崙書房 1977
図書館で閲覧可


『水のをとめ手児名(「常総の歴史17」)』鈴木恒男

『水のをとめ手児名(「常総の歴史17」)』鈴木恒男

手児名がなぜ複数の男に言い寄られるほどの美女なのか、なぜ死ななければならなかったのかをさぐる。
地域研究誌所収の論考。

崙書房 1996
図書館で閲覧可


『市川の歴史を尋ねて』

『市川の歴史を尋ねて』

市川の歴史書の一節として、「万葉集と手児奈伝説」の章が設けられている。

市川市教育委員会 1988
文化振興担当でも購入できます

『真間の里』西川智泰

『真間の里』西川智泰

「真間の井」のある亀井院住職の手になる地域案内書。版を重ねるたびに内容が増補。全編にわたって住職ならではの叙述がなされる。

亀井院 2000(6版)
図書館で閲覧可


民話集 手児奈の民話に耳かたむけて

『市川のむかし話』市川民話の会/編

『市川のむかし話』市川民話の会/編

市川市のホームページでも見られるお話。市川に伝わるオーソドックスな再話です。まず最初に読んでみてください。
85P~88P

市川民話の会(絶版) 1980
図書館で閲覧可

『真間の手児奈』中津攸子/文 和爾寛子/絵

『真間の手児奈』中津攸子/文 和爾寛子/絵

中津攸子氏の文芸色豊かな再話です。後半に、独自の史観に基づく解説が付いています。

自刊 1991
図書館で閲覧可


『千葉県の民話』日本児童文学者協会/編

『千葉県の民話』日本児童文学者協会/編
とおいとおいむかしの話の一つとして再話。後半に、万葉集の歌人がよんださまや、北原白秋の短歌なども語り込まれ、小中学生から大人まで楽しめる再話です。 宮内徳一再話。28P~33P

偕成社 1980
図書館で閲覧可


『続千葉のむかし話』千葉県文学教育の会/編

『続千葉のむかし話』千葉県文学教育の会/編

千葉の方言を多用して再話されています。「市川のむかし話」の基になっているようです。石井和代再話。 156P~159P

日本標準(絶版) 1974
図書館で閲覧可

『千葉ふるさとむかし話』

『千葉ふるさとむかし話』

2ページ足らずの短い話ですが、要領よくまとめられています。表紙も手児奈が描かれています。
26P~27P

千葉興業銀行 1992
図書館で閲覧可


『房総の伝説(日本の伝説6)』高橋在久・荒川法勝

『房総の伝説(日本の伝説6)』高橋在久・荒川法勝

前半は、高橋氏による伝説散歩。後半は荒川氏による文芸色豊かな創作風再話が掲載されています。
21P~22P・125P~134P

角川書店 1976
図書館で閲覧可


万葉集関連書 万葉集の中の手児奈

『市川の文学』市川の文学調査研究会

市川の文学

上代文学と市川の関わりの叙述に始まり、手児奈の歌を歌った歌人の略歴と作品と訳文を載せる。後半の「地誌紀行と市川」「市川文学散歩案内」にも、関連記述が見られる。
29P~35P

市川市教育委員会 1982
図書館で閲覧可
文化振興担当でも購入できます

『下総文学のふるさと』市川市立図書館

『下総文学のふるさと』市川市立図書館

元図書館長山岡寛章氏の著になる市川の文学の案内。 1P~4P

市川市立図書館 1972
図書館で閲覧可


『文学の散歩道 万葉のみち』

『文学の散歩道 万葉のみち』

見開きの地図と、「万葉集と葛飾の真間」の解説。コンパクトにまとめられたパンフレット。

市川市教育委員会
文化振興担当・教育委員会での無料配付は終了しました。
こちらのページでもご覧いただけます。


『万葉集の中の市川』中津攸子

『万葉集の中の市川』中津攸子

万葉集の中にいきいきと歌われている市川の姿を、ダイナミックな歴史観によって描く。

真美社(自刊) 1989
図書館で閲覧可

『房総萬葉地理の研究』今井福治郎

『房総萬葉地理の研究』今井福治郎

房総万葉研究の基本書。「ママとテコナ」の章で、詳説される。242P~275P

春秋社 1964
県立図書館で閲覧可


『鑑賞房総の古典文学』江口孝夫

『鑑賞房総の古典文学』江口孝夫

「恋に沈む手児奈」の姿を、こまやかな語釈を通して鑑賞していく。 24P~41P

崙書房 1985
図書館で閲覧可


『房総の万葉』池田重/編著

『房総の万葉』池田重/編著

手児奈の原文・歌意・語釈・鑑賞の章と、「真間の手児奈を尋ねて」と題する紀行文を載せる。「夏麻の会」という万葉集の勉強会の手になる本。

新典社 1987
図書館で閲覧可

『万葉の道 房総編』山村栄三郎

『万葉の道 房総編』山村栄三郎

「真間の手児奈 市川史跡コース」と題するコース案内が載せられる。表紙絵は山村睦子「手児奈幻想」。 100P~109P

東京学芸館 1992


文芸作品 変奏される手児奈

『雨月物語』上田秋成

江戸時代の作家秋成の代表作の中に収められた「浅茅が宿」は、中国短編説話を下敷きとしながらも、手児奈の伝承も盛り込まれており、手児奈を題材とした最初の物語らしい物語とでもいったところ。
さまざまな翻刻があるが、小学館の「日本古典文学全集」などが訳文も付いてわかりやすい。

図書館で閲覧可

『手児奈』西川日恵

『手児奈』西川日恵

リズミカルなことばを連ねてまとめ上げられた物語。 後記に代えて「手児奈と真間の井今昔」を所収。

五月書房 1979
図書館で閲覧可


『真間の手児奈』西川日恵/作 竹下宏長/版画

『真間の手児奈』西川日恵/作 竹下宏長/版画

手児奈のリズミカルな物語を、色鮮やかな版画が彩りを添える。

水書坊 1989
図書館で閲覧可


『手児奈物語』斎藤国太郎

『手児奈物語』斎藤国太郎

文学的想像力を駆使してまとめ上げられた長編物語。

風濤社 1974
図書館で閲覧可

『真間の手児奈』中津攸子

『真間の手児奈』中津攸子

古代ロマンの紋様を、独自の歴史観に基づいてまとめ上げた長編物語。

新人物往来社 1995
図書館で閲覧可


『謡曲 手古奈』伊藤憲三

『謡曲 手古奈』伊藤憲三

伊藤氏が万葉の語句に基づいて作詞し、平冨武次氏が作曲した謡曲。シテに手児奈、ワキに国司を配し、三番目若女物に仕立てている。

自家製本 1968
図書館で閲覧可



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