更新日: 2022年3月8日

教育長室からのお知らせNo.2

ごあいさつ

教育長

今、政治の世界が、かつてないめまぐるしいスピードで変化しています。8月30日の衆議院議員選挙で与野党が逆転し、民主党政権が発足して以降、さまざまな政策が新たに示され、あるいは変更になっています。一政権の方針というだけでなく、国際的金融危機によって悪化した景気への経済対策や雇用対策、待ったなしの地球温暖化対策など、世界的に逼迫した情勢に何とか立ち向かわなければならない日本の現在の姿だという面もあると思います。政策が良かったのかどうか・・・それは結果を国民が判断しながら、その代表としての政府が修正していくことになるでしょう。教育関係予算や施策についても、今後、これまでとは変更になる部分がずいぶんあると思います。今果たすべき課題に力を入れて、きっと方針が立てられていくのでしょう。
 しかし、私たち教育委員会や学校は、子どもたちの教育を実際に直接担う立場の者として、これだけは忘れてはならないと考えています。「子どもは長期的な視野に立って育てる。」・・・このことが大切だと思っています。人間は、「すぐに身につけたものは忘れやすく、時間をかけて身につけたものはなかなか忘れない」という特性を持った生き物です。大切なことは、じっくりと時間をかけ、多角的に指導して、しっかりと身につけられるようにしていかなければなりません。教育基本法では、「教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行わなければならない。」と謳っています。実にいい言葉です。私たちは、子どもひとりひとりの人格の完成に向けて、どんな努力も惜しまずに頑張っていかなければなりません。
子どもを取り巻く環境の変化に対応した指導方法や指導内容は、時代に合わせて工夫をしていかなければならないところです。しかしそれも、子どもたちをそれぞれ一人の立派な社会人として育てるための工夫のひとつとして行っていくものです。この変化の激しい世の中にあって、私はあらためて子どもたちをじっくり育てることの大切さを思っているところです。

教育長  田中 庸惠

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