更新日: 2022年3月8日

教育長室からのお知らせNo.4

ごあいさつ

教育長写真

 新年度がスタートしました。年度の初めにあたり、市川教育の今後の方向性について述べさせていただきたいと思います。
 市川市教育委員会では、昨年、市川市教育振興基本計画を策定し、「人をつなぐ 未来へつなぐ 市川の教育」を基本理念として教育の振興を図っていくことを明らかにしました。
 「人をつなぐ教育」とは、人と人、人と自然、人と社会のつながりを教え、自らの生き方について考え、実践する力を養う教育であり、一人ひとりの成長を、多くの人が共に手をつなぎ、多くの手で支えあう教育のことです。特に、本市においては、「教育の共有化」を旗印に、家庭・学校・地域・行政の連携・協力を進め、多くの手で支え合う教育を「人をつなぐ教育」として重点的に取り組んできました。例えば、コミュニティサポート事業の創設、コミュニティクラブ事業の推進、学習支援クラブの充実、学校図書館と公共図書館とのネットワークの活用による学校(学習)支援、家庭教育学級の推進による家庭の結びつきを強める取り組みなどが挙げられます。市川教育は、家庭・学校・地域・行政が一体となって教育を進める環境づくりを、長い間にわたって培い充実させてきました。「人をつなぐ教育」は、今後も継承していかなければならないものと受け止めています。
 一方、「未来へつなぐ教育」とは、未来の可能性を信じて夢の実現へとつなげる先見的な教育であるとともに、人の学びや育ちの連続性を重視し、学習の基礎を身に付けるとき、応用力を培うとき、さらには学習の成果を社会に生かすときなどに、それぞれのライフステージにおける学びが、次のステップに生きる教育のことです。この「未来へつなぐ教育」についても、これまで学校評価を生かす取り組みや、豊かな人間性を育むために体験活動を充実する取り組みなどを通して、充実を図ってきました。しかし、「教育の共有化」と比べると、充実の余地があり、市川教育が今後力を入れて培い発展させていかなければならないものだと考えています。そこで、今後は「未来へつなぐ教育」を、“つなぐ”をキーワードに、そして「教育の接続化」という旗印のもと進めていきたいと思っています。
 具体的な施策や事業の面から見れば、これまで進めてきた「教育の共有化」は変えてはならない《不易の面》を持っており、これから発展をさせていく「教育の接続化」は変えていかなければならない《流行の面》を持っていると思います。これからも、教育の「不易と流行」をしっかりと見据えながら、市川の子どもたちのためにさまざまな取り組みを積極的に進めていきたいと考えています。

教育長  田中 庸惠

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