文化財(国指定)千本公孫樹

千本公孫樹(せんぼんいちょう)

葛飾八幡宮の千本公孫樹
千本公孫樹

葛飾八幡宮の本殿に向かって右手の瑞垣の中に、注連縄(しめなわ)を張った神木として樹勢盛んに繁っています。「千本公孫樹」の名は、落雷によって地上6メートルのところで折れた太い幹を囲んで、多数の枝が根元から立ち上がっているためにつけられたものです。樹高23メートル、根回り10.2メートル、目通り幹囲10.8メートルで、根回りより目通り幹囲のほうが太くなっているのもこのイチョウの特徴です。枝は東側に12.3メートル、南側に12メートル張り出し、西側と北側は社殿に接するために伸びが抑えられています。

イチョウは雄株と雌株がありますが、この木は雄株のため果実はつけません。

古くから知られた巨樹であり、 『江戸名所図会』 (えどめいしょずえ)にも「神前右脇に銀杏の大樹あり神木とす。此樹のうつろの中に小蛇栖めり、毎年八月十五日祭礼のとき、音楽を奏す。其の時数万の小蛇枝上に顕れ出ず。衆人見てこれを奇なりとす」との記述がみられます。

毎年11月下旬に千本公孫樹のライトアップ・イベントが行われています。

お問い合わせ先
千本公孫樹ライトアップ実行委員会(葛飾八幡宮社務所)
電話047-332-4488

メモ 江戸名所図会

挿絵がふんだんに入った江戸時代の通俗地誌。記述は神社、仏閣、名所、旧跡におよび、寛政年間(1789~1801)より30余年かけて出版されました。全7巻20冊。

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