ご利用のご案内・館内マップ

入館に際してのお願い

新型コロナウイルス感染症対策については、
令和5年3月13日から国・県の方針を受けてマスクの着用が個人の判断にゆだねられています。
みなさまに気持ちよくお過ごしいただけるように、他の方との距離をあけてご観覧いただくよう、ご協力ください。

ご利用のご案内

市川自然博物館は、平成元年に開館した小さな博物館です。
市川市動植物園内にあり、市川市域の自然について展示しています。
展示は小学校高学年以上を想定していますが、
飼育展示や体験コーナーなどは、ちいさなお子様、子育て中のご家族でも楽しんでいただけます。
また、東京湾岸地域であれば、市川市域を扱った展示内容はおおむね、それぞれの地域にもあてはまります。
ご自身がお住いの地域に置き変えて、身近な自然という視点でご観覧いただければと思います。

開館日時と交通、利用料金

市川自然博物館は、市川市動植物園の中にありますので、開館日時、交通は動植物園と同じです。
詳しくは、動植物園のウェブサイトをご覧ください。
(ナビの検索やタクシーご乗車の際も、市川市動植物園でお願いします)

毎年2月ごろに、館内メンテナンスのための臨時休館があります。
臨時休館中は、博物館フロアーの利用ができなくなります。
次回は、2024(令和6)年2月6日(火曜)~2月9日(金曜)の予定です。

利用料金は、自然博物館だけのご利用は無料ですので、動物園券売所にお申し出ください。
動物園施設(動物舎、ミニてつ広場、無料休憩所、レクチャールーム、ザリガニ釣り場など)をご利用の場合は動物園の入園料をお支払いください。

  • ◎動植物園の施設、サービスについて一部、休止しているものがあります。
    くわしくは動植物園のウェブサイトでご確認ください。

市川市動植物園のサイト

小さなお子様連れのお客様へ(利用方法を一部変更しています)

自然博物館は、動物園内の管理棟2階にあります。
小さなお子様連れのお客さまにお使いいただける設備を設けています。
どうぞご利用いただき、また、お困りの際は遠慮なく窓口へお声がけください。

お子様に関連した施設の利用方法を一部変更しています。
おもな変更点はつぎのとおりです。
※写真は変更前のものです。

  • ベビーベッドを絵本コーナーに移しました。
    それにともない、絵本コーナーは休止しました。
  • 授乳室では相席利用を再開しました。
    そのかわり、感染防止の観点から授乳室への入室は母子に限定します(パパやばあばの入室もお断りします)。
    授乳室へはベビーカーのままで入室できます(双子ちゃん用のタテ型、ヨコ型もOKです)。

授乳室は、空室になったタイミングでソファーなどを消毒します。
多くの母子が待ち時間なく使えるよう、授乳室の外でもできることは外でお願いします。
授乳室をご利用の際はあらかじめ受付にお申し出ください。

ベビーベッドの写真
ベビーベッド
授乳室の写真
授乳室
絵本コーナーの写真
絵本コーナー
ロビーの写真
ロビー
多目的トイレの写真
多目的トイレ
洋式トイレの写真
洋式トイレ

多目的トイレにはベビーチェア、多目的トイレと男女トイレには補助便座があります

館内マップ

フロア全体のマップ

展示室入り口の写真

(1)展示室入り口
フロアに学芸員がいますのでお気軽にお声がけください。生き物に関する質問も大歓迎(不在時は事務室へ)。

常設展示室の写真

(2)常設展示室
標本、剥製、パネルなどを用いた展示室です。市川市域の自然を全体的に紹介しています。

特別展示室の写真

(3)特別展示室
現在は生き物の飼育展示を行っています。本来は企画展や特別展のための部屋です。

常設展示室

市川市域の動植物や地形などについて紹介しています。市川市外にお住まいの方にも身近な内容です。

ゾーニングされたマップ

市川のおいたち

市川の大地の成り立ちと都市化による自然の変化を紹介しています。

残された市川の自然

都市化が進む中でかろうじて残された自然を紹介しています。

都市化した市川の自然

都市の中で人々の生活と関わり合いながら暮らす生き物について紹介しています。

湧水の自然

博物館に隣接する長田谷津について紹介しています。

人気の展示 5選

展示室のお客様の様子から、人気の展示を5つ、独断で選んでみました。

釣りゲーム
釣りゲームの写真

釣りゲームは、20年以上にわたって人気のロングラン展示です。
いつも、小さな子どもたちの歓声が聞こえてきます。
釣りゲームで遊んだ子どもたちが、ママやパパになって 再訪してくれています。

シロヘビの飼育展示
シロヘビの飼育展示の写真

ひょんなきっかけで博物館に連れてこられたシロヘビも 飼い始めて10年以上になります。
アオダイショウのアルビノ(白化個体)です。

昆虫標本の展示
昆虫標本の展示の写真

昆虫標本は人気があります。
国産、外国産、いろいろな標本を展示していますが、 やはり外国産が人気のようです。
恐ろしいスズメバチも、標本なら間近で見れます。

どんぐりゴマのコーナー
どんぐりゴマの写真

マテバシイのどんぐりで作ったコマです(職員の手作り)。
とてもよく回るので、親子やグループでバトルしています。
館内のあちこちに飾ってあるどんぐり細工も人気です。

市域の模型
市域の模型の写真

市川市域の立体模型です。市役所のほかの施設で廃棄予定だったものを もらうことができました。
JRがまだ国鉄だった時代の市川市域を、 ていねいに模型で表現してあります。

こだわりの展示 5選

展示室のなかから、学芸員こだわりの展示を5つ、お客様の人気とは無関係に選んでみました。

干潟のジオラマ
干潟のジオラマの写真

干潟の様子を再現したジオラマです。
実際に現地から取ってきた砂を洗ってボードに播き、 そこにカニの乾燥標本や、粘土で作ったトビハゼを置きました。
製作を担ったのは画家志望の若者です。
砂団子は、仁丹に砂をまぶしたものです。

日本毛織の収集品
日本毛織の収集品の写真

市川市内にあるニッケ・コルトンプラザは、前身は日本毛織の工場でした。
当時は原料の羊毛は、現地で刈りっぱなしで輸入され、 そこに混じっていた珍しい植物のタネが工場内で発芽して花を咲かせていました。
混じってきたのはタネばかりでなく、写真のような落とし物?も たくさん入っていたそうです。
工場で保存していたものをご寄贈いただき、展示しています。

カラスの巣
カラスの巣の写真

ハンガーや針金をたっぷり使ったカラスの巣です。
カラスがいろいろな材料を使うことはよく知られていて、 博物館でもいくつか所蔵しています。
そのなかから、特に見た目の印象が強いものを展示しています。

クロマツがある街並みのパネル
クロマツの景観展示の写真

市川市の中部地域には、京成線や千葉街道(国道14号)に沿って、 2階建ての屋根よりも高いクロマツが生えています。
その景観は独特で、市川の特徴になっています。
クロマツが住宅地の中にそびえる様子を大型のパネルで展示しています。

クジラの骨
クジラの骨の写真

市川市域で見つかった縄文時代のクジラの骨です。
その時代、現在の市川市域には浅く海が入り込んでいました。
縄文時代の貝塚が多いのも、そういう環境だったからです。
そのことを抜きにしても、クジラの背骨は太くて存在感があります。

特別展示室

飼育展示

特別展示室やロビーを使って、いろいろな生き物の飼育展示を行っています。家庭でいろいろな生き物を飼うことがむずかしい時代ですので、代わりに博物館で飼育することにしました。
カエルの卵がおたまじゃくしになる成長過程や、イモムシが蝶になる成長過程など、実際に飼育することでしか学べないことがたくさんあります。
また一方で、ご家庭での飼育のヒントになるよう、一般的な飼育ケースや餌などホームセンターで揃う道具で飼育することにもこだわりました。
ありふれた道具での飼育スキルも、お伝えしたいと考えています。

生き物なので、飼育している種類や状態は、日々変化します。
どうしてもこれが見たい! という場合は、ご来館の間近にお問い合わせください。

ニホンアカガエルのたまご
ニホンアカガエルのたまごの写真

ニホンアカガエルは博物館に隣接する長田谷津(自然観察園)に生息し、
毎年2月ごろに産卵します。
そのたまご(卵塊)を展示室に持ち帰って、おたまじゃくし、
カエルへと飼育していきます。
子ガエルになってからも、一部は手元に残し、
翌年、翌々年くらいまで飼育しています。

オニヤンマの羽化
オニヤンマの羽化の写真

展示室で飼われている生き物は、日々成長します。
そして、時には開館時間中に羽化したり、脱皮します。
オニヤンマが展示室で羽化してトンボになることも、たびたびあります。
運よく出会えたお客さんは、決定的瞬間をご覧になることができます。
予測は難しいので、出会いは運ですね。

カブトムシの人工蛹室
カブトムシの人工蛹室の写真

博物館では、別室で飼育しているカブトムシの幼虫が蛹になるころ、掘り出して
人工蛹室で展示しています。人工蛹室を使うと、前蛹が脱皮して蛹になり、
蛹が羽化して成虫になる過程を自分で見ることができます。
完全変態の昆虫のもっともスペクタクルな蛹の段階こそ、見てほしい場面です。

キアゲハの前蛹
キアゲハの前蛹の写真

飼育では透明の飼育ケースや水槽を用います。
透明なので、裏側が見えるという利点があります。
アゲハやキアゲハなどの幼虫は、ケースの壁面で蛹になることがあります。
裏側から見ると、たくさんの糸を吐き出して土台を作り、そこに体を固定してから
脱皮して蛹になることが、よくわかります。

ウーパールーパーの上陸型
ウーパールーパーの上陸型の写真

ペットとして人気があるウーパールーパーは、幼形成熟と言って幼生形態のまま繁殖能力を得たサンショウウオの一種です。
カエルに例えれば、おたまじゃくしの姿で卵を産むということです。
ですが時に変態する場合があり、それをウーパールーパーの上陸型と呼んでいます。
博物館では、数年に一度くらいの頻度で上陸型を発生させています。
写真は体色が黒の上陸型で、上陸後2年を経過して、まだ元気にしています。
追記:その後、死んでしまいました。新しい上陸型の個体は、発生していません。
追記(最新):変態した個体が出ました。上陸型を新規に展示しています。

企画展や特別展のための部屋ですが、いまは生き物の飼育展示を常設で行っています。カブトムシやカマキリなどの昆虫、カエルやカナヘビなどの小動物を、ホームセンターで入手できるような身近な道具を使って飼育しています。

館からのメッセージ

当館は平成元年に開館した古い博物館です。展示室はマイナーチェンジしか行っていないので、いまなお「昭和の技術」が現役で稼働しています。デジタル時代にあっては手作り感満載とも言えますが、展示室に来てくれる子どもたちは手作りの展示を楽しんでくれています。市川市域の自然について知るというテーマにかかわらず、個々の展示のこだわりを楽しんでいただければ幸いです。

このページに掲載されている情報の問い合わせ

市川市教育委員会 生涯学習部 自然博物館

〒272-0801
千葉県市川市大町284 動植物園内

電話
047-339-0477