更新日: 2019年2月22日

教育長室からのお知らせ No.43(平成31年2月)

 立春を過ぎ、暦の上では春となっております。もうすぐ、春を告げる「春一番」がふき、季節は確実に春に向かっていくことでしょう。
 さて、去る2月18日、平成31年2月市議会定例会の開催に際し、教育委員会を代表し、「平成31年度教育行政運営方針」を述べさせていただきました。「人をつなぐ 未来へつなぐ 市川の教育」を基本理念の実現に向けての方針につきまして、3つの視点から書かせていただきます。

1 「生涯を通じた学び」
 生涯を通じた学びの果たす役割は、地域づくりや家庭教育力の向上、これからの学校づくりにおいても大変重要です。誰もが主体的に学び続けることができるよう、ニーズに応じた学びの場を提供し機会を確保するため、地域の教育資源の活用に努めるとともに、大学や企業との協働を進めます。
 また、個々の学習成果や活動をお互いに共有し広げていくことで、よりよい地域や暮らしをともに創り、高め合っていけるよう、さまざまな知識や経験を持つ人がつながる仕組みづくりや、学びと活動の循環を、公民館等における活動の中で推進します。

2 「学校における学び」
 子どもが人間ならではの知恵や感性を発揮していくためには、あたたかい人と人との関わりの中で、豊かな人間性を育んでいくことがこれまで以上に重要です。すべての子どもが他人を思いやるあたたかい心や、自分の命も他人の命も大切にする心を持てるよう、学校の教育活動全体を通じて取り組みます。
 また、学校におきましては、支援を必要とする子どもが増加傾向にあります。特別支援教育を推進し、特別支援学級や通級指導教室の設置を進めるとともに、多様な教育的ニーズに対応するための教育相談の充実を図ってまいります。さらに、不登校や外国人の児童生徒等、支援が必要な子どもへのきめ細かな支援を行ってまいります。

3 「教育の未来環境の整備」
 これからの社会を生き抜くために必要な資質や能力を、子どもたちに確実に育成するためには、目指す子ども像を地域と学校が共有し、地域が教育に主体的に関わり、多様な人々とつながりを持って学べる環境が必要です。すべての市立の学校及び幼稚園にコミュニティ・スクールを導入し、地域学校協働本部を中学校ブロックごとに順次設置します。
 また、すべての児童が放課後を安全・安心に過ごし、多様な体験活動を行うことができるよう、プログラムの充実を図り、子どもの居場所づくりの体制整備を確実に進めます。
 そして、教育の質の向上や業務の改善、子どもの安全・安心などを図るため、ICT環境の整備を進めます。あわせて、教職員のICT活用指導力が向上するよう、研修を充実させてまいります。
 
 平成31年度におきましても、これまでの歩みを緩めることなく、教育における不易と流行を見極めながら、「文教都市 市川」における教育の振興に努めてまいる所存です。
 保護者や地域の皆様には引き続き、ご支援・ご協力をお願いいたします。
 
                                                        教育長 田中 庸惠
 

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