ホーム > 暮らしの情報 > 自然・環境・緑化 > 自然 > 野生生物の保護保全 > 自然環境政策専門員の観察日記(2018年度)

自然環境政策専門員の観察日記(2018年度)

印刷する(印刷表示用ウィンドウを開く)
更新日: 2019年4月5日
自然環境課の鈴木専門員が、市内の自然で見つけた生きものたちを皆さまへご紹介するコーナーです。
野鳥や昆虫、植物など、たくさんの生きものをピックアップしていく予定です。
皆さまの身近にも、様々な自然か広がっているかもしれません。
ぜひお楽しみください!

【過去のリンク】 2017年度  2016年度後期  2016年度前期  2015年度

 

2019年3月

27日 伏姫桜満開

 桜の開花が本格的になってきました。日本の野生の桜は10種(または11種)ですが、自然交雑種と人工的に交配した栽培品種は400種以上ともいわれます。開花発表の基準となるのはソメイヨシノで、接ぎ木で育てられたひとつのクローンです。ソメイヨシノの片親とされるエドヒガンは長命な野生種です。真間山弘法寺のシダレザクラ「伏姫桜」も枝が垂れてはいますが、種としてはエドヒガンなので樹齢400年と長命です。伏姫桜が満開となっていました。
 
満開の伏姫桜
花はエドヒガン

2019年2月

15日 葦原とオオジュリン

 冬の枯れた葦原に依存して生活する鳥がいます。冬鳥のオオジュリンです。
 南大野にある「こざと公園」では、冬の間も枯れた葦を一部刈らずに残してあります。狭い面積ですがオオジュリンが8羽が飛来して、葦の皮をくちばしで取り除いて、中に潜む虫を探していました。他にもスズメ・メジロ・シジュウカラが見られ、冬枯れの葦原は賑わっていました。
 枯れた葦原も鳥たちにとっては大切な環境です。
 
オオジュリン
残した冬枯れの葦

2019年1月

25日 松林とビンズイ

 クロマツは市川市の木となっていて、京成電鉄及び千葉街道沿いに大きなクロマツを多数見ることができます。諏訪神社と平田緑地はまとまった松林となっていて、平田特別緑地保全地区に指定されています。松林に好んですむ鳥がビンズイです。スズメ位の大きさの地味な色の鳥ですが、毎冬、数羽がやってきます。いつまでもビンズイが飛来する松林であってほしいものです。
 
ビンズイ
平田緑地の松林

2018年12月

21日 ハクビシン

 市川市南部の塩焼でハクビシンの幼獣に出会いました。夜行性のため、日中は見かける機会は少ないのですが、稀に出会うことがあります。近くにはミカンの木があり、たくさんのミカンが落ちていました。ハクビシンは果物が大好物で、木登りが得意なのでハクビシンの仕業のようです。
 外来種とされますが、鳥獣保護管理法により勝手に駆除することはできません。屋根裏に住み着くなどの生活被害が発生した場合は、専門業者に相談してください。
 
ミカンの食べ跡
ハクビシン(幼獣)

2018年11月

30日 千本公孫樹

 葛飾八幡宮には国指定天然記念物の大きなイチョウがあります。イチョウが黄葉するこの時期に毎年訪れるのですが、今年は少し様子が違っていました。色づき始めてはいたものの、上の方の葉が既に落ちていました。落ちている葉を見ると半分以上が茶色になっていて、台風24号による塩害の影響であることがわかりました。下の方の葉は周囲の樹林に守られ影響は最小限となったようで無事でした。これからの黄葉が楽しみです。
千本公孫樹全景
塩害を受け落葉した葉

2018年10月

16日 フジバカマとアサギマダラ

 大町自然観察園でアサギマダラに出会いました。アサギマダラは大型の美しい蝶で、渡りをすることで有名です。春には南から北へ、秋は北から南へと移動し、千数百kmもの距離を飛んでいきます。秋の移動の時期には、秋の七草の一つでもあるフジバカマの花が咲いていて、吸蜜に訪れます。江戸川河川敷にはフジバカマの貴重な群落があり、アサギマダラが訪れます。大町自然観察園のフジバカマは江戸川河川敷由来のものです。
フジバカマ
アサギマダラ

2018年9月

28日 里山のキノコ

 市北東部の柏井青少年の森に何種類ものキノコが出ていました。キノコ(菌類)はあまりにも種類が多く、名前がわからず疎遠になりがちですが、分解者として自然界の中で大切な役割を担っています。
 落ち葉の中から弱々しく生えるオチバタケの仲間と枯れた木から発生するマツボックリのようなカワラタケは市内の里山でもよく見かけるキノコです。
 秋本番、里山を歩いてキノコ・ウォッチングを楽しんではいかがでしょうか。
オチバタケの仲間
カワラタケ

2018年8月

24日 コガネグモ

 江戸川の河畔に大きな網を張る二匹のコガネグモに出会いました。
 コガネグモは真夏に見られる美しいクモです。最近数が減っていて、千葉県のレッドデータブックで要保護生物(ランクC)に指定されています。
 コガネグモは草原性のクモで、生きもの豊かな草原に生息しています。都市部では草原が減少し、コガネグモが棲める場所が少なくなっています。
 江戸川の河川敷は生きもの達にとって、とても大切な場所です。
川べりに2匹見られました
黒色と黄色のストライプ

2018年7月

26日 空中を舞う白い物体

 街を歩いていると、白いふわふわした物体がいくつも宙を舞っているのに出会いました。
 1970年代後半にツチノコと並んでブームとなったケサランパサラン!?とも思えるこの物体の正体は、アメリカオニアザミの種です。
 近年増加しているヨーロッパ原産の外来植物です。
 花は紫色で可憐ですが、堅い鋭いトゲを持っているため、うかつに触ると危険です。
ふわふわの綿毛の種
花と弾けはじめた種

2018年6月

26日 森の掃除屋さん

夏に市内の里山を歩くと、地面でよく見かける昆虫がいます。
名前はオオヒラタシデムシ、2cmほどの大きさの甲虫です。
シデムシは漢字で書くと「死出虫」で、成虫も幼虫も、死んだ動物・昆虫・ミミズなどを食べます。
幼虫は一見、ダンゴムシに似ていますが、細長い形をしています。
見た目は嫌われがちですが、死骸などを食べ、土に戻す大切な役割を担っています。
オオヒタラシデムシ成虫
オオヒラタシデムシ幼虫

2018年5月

8日 アカボシゴマダラ

柏井青少年の森で、アカボシゴマダラの春型に出会いました。
この蝶は、愛好者によって野外に放たれた中国産の亜種が、関東地方に定着したと考えられています。
春に羽化したアカボシゴマダラ(春型)には、その特徴の赤い斑紋がなく、在来種のゴマダラチョウによく似ています。
里山で白色と黒色の模様の蝶を見かけたら、よく観察してみましょう。
なお昨年、アカボシゴマダラは特定外来生物に追加されました。
 
アカボシゴマダラ(春型)
アカボシゴマダラ
●このページに掲載されている情報の問い合わせ
市川市 環境部 生活環境整備課
〒272-0033
千葉県市川市市川南2丁目9番12号
自然共生グループ 電話:047-712-6307  FAX:047-712-6308(両グループ共通)
環境配慮グループ 電話:047-712-6306(環境啓発)、電話:047-712-6317(ごみ減量・資源化の啓発 )