四川省の著作家

市川市の友好都市・楽山市が位置する四川省は優れた作家を輩出しています。

友好都市・楽山市 紹介のページ

市川市の中国語図書コーナーでは、楽山市出身の郭沫若氏関連資料を中心に、四川省の作家および四川省関連の資料を収集しています。

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主な作家(クリックして所蔵一覧) 説明
陳子昴(ちんすごう)
Chen Zi'ang
661-702。唐代の詩人。字は伯玉。梓州射洪(四川省)の出身。

李白(りはく)


Li Bo
701-762。唐代の詩人。字は太白(たいはく)。号は青蓮居士(せいれんこじ)。蜀(しょく)の青蓮郷(現在の四川省綿陽県)出身。

蘇軾(そしょく)


Su Shi
1036-1101。宋代随一の詩文家。字は子瞻(しせん)。号は東坡居士(とうばこじ)。眉州眉山(現在の四川省)の出身。
楊慎(ようしん)
Yang Shen
1488-1559。明代の詩文家。字は用修(ようしゅう)、号は升菴(しゅうあん)。四川新都人で名門出身。博学で詩をはじめ、流された雲南に関する数多くの著述を残した。

鄒容(すうよう)


Zou Rong
1885-1905。清末の革命家。四川省巴県(重慶)出身。一時、日本に留学。革命宣伝の書『革命軍』を出版、章炳麟とともに逮捕され獄死した。

李劼人(りかつじん)


Li Jieren
1891-1962。作家。中国四川省華陽県出身。代表作『死水微瀾』『暴風雨前』『大波』など。

郭沫若(かくまつじゃく)


Guo Moruo
1892-1978。中国四川省楽山市出身の文学者・歴史家。日本留学中に創造社を結成し、文学活動もはじめる。1921年に出版された『女神』は、その斬新な内容と新式により新世代の詩として注目された。昭和3年から10年間を須和田で暮らしており、これが市川市と楽山市の友好都市締結のきっかけとなっている。なお日本亡命中には中国古代史の研究にも着手していた。

陳翔鶴(ちんしょうかく)


Chen Xianghe
1901-1969。作家・文学研究家。中国四川省重慶出身。北京大学在籍時、魯迅に文学上の教えを請い、郁達夫と交流を深めた。代表作『不安定的霊魂』『陶淵明写』『広陵散』など。

陽翰笙(ようかんしょう)


Yang Hansheng
1902-。小説家・劇作家。中国四川省高県出身。32年頃より映画演劇に転じ、『李秀成之死』『三毛流浪記』などが代表作。
敬隠漁(けいいんぎょ)
Jing Yinyu
1902-?。作家・翻訳家。中国四川省遂寧出身。第二期創造社同人でもあり、郭沫若のすすめでロマン・ロランの『ジャン・クリストフ』を翻訳したことで有名。フランスに留学して、魯迅の作品をフランスに紹介した。代表作『瑪麗』

趙景深(ちょうけいしん)


Zhao Jingshen
1902-1985。文学史家・評論家。四川省宜賓県出身。特に民間文学・児童文学の研究著述に優れた業績がある。代表作『童話論集』『中国文学史』『戯曲筆談』『小説論叢』など。

還珠楼主(かんじゅろうしゅ)

1902-1961。中国四川省長寿出身。1930年代、旧派武侠小説の代表。武侠小説に芸術的風格を与えた作家として知られ、現代の代表的武侠小説作家である金庸・古龍・梁羽生等に多大な影響を与えている。代表作は、20年越の大作『蜀山剣侠伝』をはじめ、『蜀山剣侠后伝』『翼人影無双』『青城十九侠』『柳湖侠隠』『蛮荒侠隠』『龍山四友』『蜀山剣侠新伝』『天山飛侠』『万里孤侠』『虎爪小王』等多数。
沈起予(しんきよ)
Shen Qiyn
1903-1970。作家・翻訳家。中国四川省巴県出身。日本に留学、第三期創造社同人として活躍。代表作『残碑』『火線内』『怎祥閲読文芸作品』など。

巴金(はきん)


Ba Jin
1904-2005。作家・翻訳家。中国四川省成都出身。代表作『家』『寒夜』『憩薗』『第四病室』など。米国のノーベル文学賞・中国人作家推薦委員会が、2001年のノーベル文学賞に推薦。

沙汀(さてい)


Sha Ting
1904-。中国四川省安県出身。代表作『困獣記』『還郷記』など。

艾蕪(がいぶ)


Ai Wu
1904-1992。作家。中国四川省新繁県出身。東南アジアを放浪して帰国後、創作活動に入る。代表作『南行記』『百錬成鋼』『秋収』『荒地』『故郷』『山野』『煙霧』など多数。

何其芳(かきほう)


He Qifang
1912-1977。詩人・作家・批評家。中国四川省万県出身。代表作に散文集『画夢録』、詩集『預言』『夜歌』など。

陳敬容(ちんけいよう)


Chen Jingrong
1917-1989。中国四川省楽山出身。詩人・翻訳家。重慶で雑誌『文史』と交通書局で編集に携わり、のちに上海で創作と翻訳活動を展開。代表作として詩集『交響集』『盈盈集』、散文集『星雨集』『遠帆集』などがある。

劉心武(りゅうしんぶ)


Liu Xinwu
1942-。中国四川省成都出身。教職より転じ作品「班主任」にて“傷痕文学”の先駆者となる。代表作『鐘鼓楼』『如意』など。

鄭義(ていぎ)


Zheng Yi
1947-。中国四川省重慶出身。『古井戸』は映画化され有名。1989年天安門の民主化運動に参加、アメリカに亡命。大江健三郎氏と交流がある。代表作に『遠村』『神樹』『紅色紀念碑』『中国の地の底で』

郭沫若氏関連

郁達夫(いくたつぷ)


Yu Dafu
1896-1945。小説家。浙江省富陽県の出身。郭沫若氏と同時期に日本に留学、親交を深めた。22年に発表された『沈倫』の感傷退廃の作風は大きな反響を呼び、「創造社」結成にも深く関わった。一時期郭沫若・成?吾らと感情的疎隔が深まったこともあるが、1936年、日本に亡命中の郭沫若を訪問して旧交を回復する。また佐藤春夫、金子光晴など日本文学者との交友も有名である。

創造社

日本に留学していた無名の文学青年らによって組織された文学団体。1921年に東京で結成され、上海を中心に活動。第一期の主なと同人として、郭沫若、郁達夫、田漢、鄭伯奇、穆木天、成?吾など。

参考文献

  • 『中国現代文学事典』 東京堂出版
  • 『新世紀の中国文学』 白帝社
  • 『巴蜀文学史-巴蜀文化叢書』 楊世明/著 巴蜀書社

四川省関連資料

四川省

四川省は面積が48万平方キロメートル(日本の約1.3倍)、省都の成都市も含めて17の省の管轄市と、三つの自治州がある。

巴蜀(はしょく)

中国、四川省の異称。「巴」は現在の四川省重慶地方、「蜀」は成都地方の古称。春秋戦国時代に「巴」と「蜀」の国としてあり、「秦」によって滅ぼされ、その版図に編入された。

楽山市

楽山市は、中国四川省のほぼ中央部に位置し、同省の省都、成都市から南西約160Kmの地点にある三千有余年の歴史を持った都市。楽山市南部の凌雲山には世界で最も高い石仏座像といわれる楽山大仏がある。さらに同市から36kmのところには中国仏教の4大名山のひとつで、山中に数十の寺院を有する峨眉山がある。ともに平成8年12月にユネスコの世界遺産に登録。

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川劇(せんげき)

中国四川省に伝わる古典劇。京劇に似ており、一瞬で面を変える「変面」が有名。

三星堆(さんせいたい)

四川省にあった約3500年前の揚子江流域の古代文明。三星堆の青銅器は、仮面や人頭像、立人像など、神や人の姿を象った奇異な遺物が多い。「黄河文明」殷代後期とほぼ同時期であり、長江流域にも高度な青銅器文明が栄えていたことになり、中国史の常識をくつがえすものとなった。

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