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昭和の市川に暮らした作家 郭 沫若

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更新日: 2021年9月17日

郭 沫若  かく・まつじゃく 小説家・歴史研究者

1892(明治25)~1978(昭和53)
〔1928(昭和3)~1937(昭和12) 市川市須和田在住〕
展示風景
中野孝次 (なかのこうじ)(1925-2004)が真間周辺で少年期を送っていた同時期に、郭沫若が、中国から亡命して、近くの須和田に住むことになりました。
 郭は九州大学で医学を学び、中国へ帰国したものの、ときの政府に追われ、再び日本へやってきたのです。須和田に家を見つけたのは、中国を愛した小説家・村松梢風(むらまつしょうふう )(1889-1961)の紹介によってでした。
 亡命生活の不自由な中で、中国古代社会研究に没頭し、金石文・甲骨文(こうこつぶん)の実証研究を進め、『中国古代社会研究』、『甲骨文字研究』、『両周金文辞大系考釈』などを発表しました。
 蘆溝橋(ろこうきょう)事件を機に再び中国に帰り、その後日本の土を踏んだのは、1955年(昭和30)2月、中国学術文化視察団の団長として来日の時で、須和田の旧居を訪れ、長詩『須和田に別れる』で感慨をうたいました。
 須和田公園に詩碑が、また近くに旧宅が復元移築され「郭沫若記念館」として公開されています。

展示内容

郭沫若『私の幼少時代』1967 平凡社
郭沫若『黒猫・創造十年』1968 平凡社
郭沫若『続創造十年』1969 平凡社
郭沫若『北伐の途上で』1971 平凡社
郭沫若『続海濤集・帰去来』1971 平凡社
郭沫若『郭沫若全集 考古編 第一巻』1982 科学出版社
郭沫若『郭沫若全集 考古編 第二巻』1983 科学出版社
郭沫若『郭沫若全集 考古編 第七巻』2002 科学出版社
郭沫若『亡命十年』1953 筑摩書房
郭沫若『日本亡命記』1958 法政大学出版局
 真間(まま)地区の北部に丘があり、真間山といった。その山の上にはお寺が一つとよく茂った松林があり、また見晴らしのよい亭(てい)も一つあった。私はよく子供たちを連れてそこへ散歩に行った。その亭からは市川の全容を見下すことができ、またはるかに江戸川の上下流や向う岸の東京郊外も眺められた。
   郭沫若「海涛(かいとう)集」1947(昭和22)(小野忍・丸山昇訳)

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