更新日: 2022年7月8日

新型コロナウイルス感染症の流行を踏まえた救命処置の手順

新型コロナウイルス感染症の流行を踏まえた心肺蘇生法

1 安全を確認する

  • 新型コロナウイルス感染症が流行している状況においては、すべての傷病者に感染の疑いがあるものとして対応します。
  • 倒れている人を目撃したり、倒れている人を発見した場合は、近寄る前に周囲の安全を確認します。
  • 自分がマスクを正しく着けられていることを確認します。 

2 反応(意識)の確認

  • 顔と顔をあまり近づけないようにして、傷病者の肩をやさしくたたきながら大声で呼びかけます。
  • 何らかの返答または目的のある仕草がなければ反応なし(心停止)と判断します。
  • 反応があるかないかの判断に迷う場合、 わからない場合も反応なし(心停止)と判断します。

3 119番通報と協力者への依頼

  • 助けを求め、119番通報とAEDを持ってくるよう依頼します。
    ※119番通報の時には意識のないことも伝えましょう。
    ※電話のスピーカー機能などを活用すれば、指令員の口頭指導を受けながら胸骨圧迫
     を行うことができます。

4 呼吸の確認

  • 胸と腹部の上下運動があるかないかを見て、10秒以内に呼吸の確認をします。そのときに、傷病者の顔とあまり近づきすぎないようにします。
  • 呼吸がない場合、胸や腹部の動きがわからない場合、呼吸の状態がわからない場合、普段どおりでない呼吸(しゃくりあげるような、途切れ途切れにおきる呼吸)がみられる場合は、心停止と判断して胸骨圧迫を始めます。

5 胸骨圧迫

  • ウイルスなどの飛散を防ぐため、胸骨圧迫を開始する前にハンカチやタオルなどがあれば傷病者の鼻と口にそれをかぶせます。マスクや衣類などでも代用できます。
  • 胸の真ん中にある胸骨の下半分に片方の手の付け根を置きます。
  • 他方の手をその上に重ねます。
  • 両手の指を互いに組むと、より力が集中します。
  • 両肘をまっすぐに伸ばして手の付け根部分に体重をかけ、真上から垂直に傷病者の胸が約5センチ沈むまでしっかり圧迫します。
  • 1分間に100回~120回の速いテンポ絶え間なく圧迫します。

6 成人に対しては、人工呼吸は行わない

  • 成人に対しては、人工呼吸は実施せずに胸骨圧迫だけを続けます。
  • 子どもに対しては、講習を受けて人工呼吸の技術を身につけていて、人工呼吸を行う意思がある場合には、胸骨圧迫に人工呼吸を組み合わせます。そのとき、手元に人工呼吸用の感染防護具があれば使用してください。 
   
   ※子どもの心停止は、窒息や溺水など呼吸障害を原因とすることが多く
    人工呼吸の必要性が高いです。 

   ※感染の危険などを考えて人工呼吸を行うことにためらいがある場合には
    胸骨圧迫だけを続けます。 

7 心肺蘇生の継続

  • 救急隊などに引き継ぐまで、または傷病者に普段通りの呼吸や目的のあるしぐさが認められるまで続けます。
  • AEDをつけている場合は、電源を切らず、パッドは貼ったままにします。
                                                                                                                                                                                                      

心肺蘇生法の中止時期について

  • 何らかの応答や目的のあるしぐさが現れたとき
  • 普段通りの呼吸をし始めたとき
  • 救急隊等に引き継いだとき

心肺蘇生法の実施後

  • 救急隊の到着後に、傷病者を救急隊員に引き継いだ後は、速やかに石鹸と流水で手と顔を十分に洗います。傷病者の鼻と口にかぶせたハンカチやタオルなどは、直接触れないようにして廃棄するのが望ましいです。

     

※気道確保と人工呼吸の手順

気道確保

  • 片手を額に当て、もう一方の手を人差し指と中指の2本をあご先の骨のある硬い部分に当てて、頭を後ろにのけぞらせ、あご先を上げます。この方法を頭部後屈あご先挙上法といいます。

人工呼吸

  • 気道確保したまま、額に当てた手の親指と人差し指で鼻をつまみます。
  • 傷病者の口を覆い、空気が漏れないように吹き込みます。
  • 1回の吹き込み時間は約1秒かけて、静かに2回息を吹き込んでください。
    なお、人工呼吸がためらわれる場合は人工呼吸を省略し、胸骨圧迫のみを続けます。
     
        

新型コロナウイルス感染症の流行を踏まえた心肺蘇生法(印刷用テキスト)

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