長田谷津の
哺乳類
都市から追われる種類と、
都市で繁栄している種類が
交錯しています
都市化が著しい市川市では、住宅地が広がる一方、湿地や林などの自然環境は 減少しています。長田谷津と周辺の一帯で暮らす哺乳類について見てみると、 都市化に適応できずに市内各所で姿を消した種類が残る一方、都市環境のもとで繁栄を勝ち取った種類、勝ち取りつつある種類も見られます。都市化の渦に飲み込まれた市川市において、衰退していく種類と繁栄している種類とが、長田谷津で交錯しているのです。
■
長田谷津の哺乳類
都市に適応できない種類
ジネズミ
アズマモグラ
ノウサギ
カヤネズミ
アカネズミ
イタチ
都市に適応できる種類
アブラコウモリ
ドブネズミ
タヌキ*
ノイヌ(野良イヌ)
ハクビシン*
ノネコ(野良ネコ)
*タヌキ、ハクビシンは
都市へ進出しつつある種類
■
中型哺乳類の市川市内での確認地点
ノウサギの確認地点
(1986年~2002年)
・・・・・・・・・・・・・・・
市北部の林や湿地、農地で生息。
近年は長田谷津一帯と柏井町に記録が集中している。
イタチの確認地点
(1987年~2002年)
・・・・・・・・・・・・・・・
市北部の、おもに林と湿地・水辺が混在する地域で生息。
タヌキの確認地点
(1989年~2002年)
・・・・・・・・・・・・・・・
隣接地域から市川市内に進出し、現在では行徳地区を除く、ほぼ市内全域に生息。
かなりの生息数と思われる。
ハクビシンの確認地点
(1992年~2002年)
・・・・・・・・・・・・・・・
市北部を中心に生息し、中部の住宅地でも確認されている。夜行性なので目立たない。
<<前のページ
企画展topのページ
後のページ>>