文化財(市指定)御奉謝

御奉謝(おびしゃ)

笑うと両者もう一杯、にらめっこおびしゃ

御奉謝は駒形大神社に伝わる行事で、行司を中に2人ずつ相対してにらみ合い、笑うと両者が大盃(さかずき)の酒を飲まなければならないことから、俗に「にらめっこおびしゃ」と呼ばれています。

昔は正月19日に当番の家に集まり、村の鎮守・駒形大神社に飾る注連縄(しめなわ)を作って「三臼の餅つき」を行いました。これは最初の臼と2臼目がお供物に、3臼目の餅が「餅ぶつけ」(餅に当たれば無病息災、福富を得ると伝わります。)に使われました。翌20日には行司を中にして酒を飲み合う、にらめっこが行われます。前日に作った注連縄、供物、酒を捧げて駒形大神社へ参拝し、ふたたび当番の家へ戻って、供物や飾り物の前でにらみ合いながら酒を飲みます。酒は熱燗で飲みにくく、周囲も笑わせようとしますが、笑った場合は両者が大盃を受けなければなりません。これを何回も繰り返します。こうした2日にわたる行事でしたが、今では正月20日の1日だけ、駒形大神社の社務所を使って行われています。

この行事がいつごろから起こったものかは不明ですが、現在行われている内容は、安政年間(1854~1860)の記録を明治11年に書写したものによって踏襲されています。

御奉謝(おびしゃ)

メモ

御歩謝、御備謝とも書き、その年の豊作祈願に弓で的を射る神事です。転じて正月の一般的な祭りとなったものも多くあり、御歩射(おぶしゃ)と言われたり、御毘沙、御毘舎と書き表される地域もあります。

アクセス

所在地
大野町4-2759 駒形大神社
交通
JR総武線本八幡駅からバス「駒形大神社」下車徒歩7分
バス停から駒形大神社までの地図は案内図(PDF)をご覧ください。

見学は自由。毎年1月20日に駒形大神社の社務所で行われます。


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