更新日: 2024年8月23日
子育て世帯のための防災豆知識
過去の大災害では、知識や備えがなかったために、被災生活において特に子育て世帯では、さまざまな支障が生じました。
例えば、乳幼児に必要不可欠なミルクですが、災害時備蓄していなかった結果、通常時と比べて薄めて飲ませなくてはならず、健康面での影響が見込まれました。
被害を最小限にするためには日頃から知識を覚えておくことが大切です。
次に挙げる豆知識をぜひ覚えておきましょう。
一人ひとり必要なものを備蓄
防災グッズ
防災グッズは一人ひとりリュックサックにまとめ、目につく場所に置いておく(持病のある子どもには薬や医 療器具もリュックサックに)
赤ちゃんの必需品
乳児の粉(液体)ミルク、飲料水、離乳食のレトルト食品、紙おむつなどは多めに用意しておきましょう。災 害時に飲み慣れたミルクが手に入るとは限りません。 また、子どもの食糧は、十分な量を用意しましょう。ストレスがたまる非常時だからこそ、子どもが好きなものや食べられるもの を用意しましょう。
災害時にお子さんとはなればなれにならないために
家族写真を携帯
地震の際に両親と離れ離れになった時のために普段から家族写真をお子さんに持ち歩いてもらいましょう。災 害時に子どもが安心できるほか、避難所で親を探してもらいやすくなります。
連絡がつかない場合に備えて
上の子が小学校、下の子が幼稚園・保育園のお子さんをお持ちの方は、まずどちらのお子さんを先に迎えに行 くか決めておきましょう。災害が起こり連絡がつかない時に「誰が」お迎えに行くのか話し合っておくことも 大切です。
身近にあるものを代用品に
粉ミルクを作る
脱水症状の危険がある赤ちゃんに対し、重湯が粉ミルクの代わりになります。 重湯…生米:水=1:10の割合で火にかけ、皿に移し、米粒を取り除いた白濁した液体が重 湯です。
代用おむつを作る
災害時におむつが手に入らない場合には、レジ袋とタオル、古着、生理用ナプキンなど、さ まざまなもので代用できます。また、おしりふきも備蓄しておきましょう。
心身を守る
災害時の子どものメンタルケア
避難先にお気に入りのおもちゃを用意したり、生活リズムをできるだけ整えましょう。
「凍りつき」と「思いこみ」があなたを危険に
災害時は呆然として何もできない人「凍りつき症候群」になる人が多数います。また目先の不安に言い訳を作 り、根拠のない「自分たちは安全だろう」という思いこみをしてしまう、心理作用があります(正常性バイア ス)。地震がきたら思い込みを捨て、すぐに命を守る行動をとるように心がけましょう。また、車中泊という 選択もありますが、その場合はエコノミークラス症候群を引き起こす可能性があり、妊婦や産後の女性は一般 の人に比べて、血栓ができやすいためご注意ください。ど うしても車中泊をせざるを得ない場合は、でき るだけ水平を心がけ、適度な運動と充分な水分補給が必要です。
在宅避難を検討しておきましょう
乳幼児世帯だからという特別扱いはなく、こどもにとって周囲の環境が大変なストレスとなります。災害時に 、在宅避難も選択できるように、自宅の耐震化や家具固定、自宅に非常食の備蓄をしましょう。
危険から身を守る
地震の際、周囲の落下物から離れることが困難だと判断したら、赤ちゃんを抱き抱えてベビーカーを盾にしま しょう。 また、赤ちゃんは抱きかかえずに、大人のおなかあたりに赤ちゃんの頭を置いて上に覆いかぶさり、子どもと 自分の頭を守る姿勢をとります。
その他
親子で災害に備え、日ごろから親、子どもがそれぞれ持ち歩けるように「防災あんしんカード」を作成しました。ぜひダウンロードしてご活用ください。