更新日: 2025年3月14日
永井荷風文学賞選考委員プロフィール
永井荷風文学賞
安藤 礼二

文芸評論家。2002年、第45回群像新人文学賞評論部門で「神々の闘争 折口信夫論」が優秀作に選ばれる。2006年、同作を巻頭に据えた『神々の闘争 折口信夫論』で第56回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。2009年、『光の曼陀羅 日本文学論』で第3回大江健三郎賞、第20回伊藤整文学賞を受賞。2015年、『折口信夫』で第13回角川財団学芸賞、第37回サントリー学芸賞を受賞。折口信夫研究を中心に、近代日本思想、近代日本文学などについて幅広く批評活動を行っている。
岡田 利規

演劇作家、小説家、演劇カンパニー・チェルフィッチュ主宰。2005年「三月の5日間」で第49回岸田國士戯曲賞を受賞。2008年、初の小説集『わたしたちに許された特別な時間の終わり』で第2回大江健三郎賞を受賞。2020年、タイの小説家ウティット・ヘーマムーンの原作を舞台化した『プラータナー:憑依のポートレート』で第27回読売演劇大賞選考委員特別賞を受賞。近年は能・狂言の現代語訳や形式を用いた作品も手がけ、2021年、戯曲集『未練の幽霊と怪物 挫波/敦賀』で第72回読売文学賞戯曲・シナリオ賞、2022年、同戯曲で第25回鶴屋南北戯曲賞を受賞。同年、『ブロッコリー・レボリューション』で第35回三島由紀夫賞および第64回熊日文学賞を受賞。
金原 ひとみ

小説家。2003年、『蛇にピアス』ですばる文学賞。翌年、同作で芥川賞を受賞。2010年、『TRIP TRAP』で織田作之助賞を受賞。2012年、『マザーズ』でドゥマゴ文学賞を受賞。2020年『アタラクシア』で渡辺淳一文学賞を受賞。2021年『アンソーシャル ディスタンス』で谷崎潤一郎賞を受賞。2022年『ミーツ・ザ・ワールド』で柴田錬三郎賞を受賞。著書に『AMEBIC』『ハジケテマザレ』『ナチュラルボーンチキン』など多数。
蜂飼 耳

詩人、作家。詩集に『いまにもうるおっていく陣地』(1999年 、第5回中原中也賞)、『食うものは食われる夜』(2005年 、第56回芸術選奨文部科学大臣新人賞)、『顔をあらう水』(2015年 、第7回鮎川信夫賞)など。文集に『孔雀の羽の目がみてる』『空席日誌』『おいしそうな草』など。小説に『紅水晶』『転身』など。書評集に『朝毎読』がある。他の著書に絵本や古典の現代語訳などがある。
松浦 寿輝

詩人、小説家。1988年、詩集『冬の本』で高見順賞を受賞。2000年、『知の庭園――19世紀パリの空間装置』で芸術選奨文部大臣賞を受賞。同年「花腐し」で芥川賞を受賞。2004年、『半島』で読売文学賞を受賞。2012年、紫綬褒章を受章。2015年、評論『明治の表象空間』で毎日芸術賞特別賞を受賞。2017年、『名誉と恍惚』で谷崎潤一郎賞を受賞。2019年『人外』で野間文芸賞を受賞。著書に『川の光』『黄昏客思』など多数
永井荷風新人賞
いしい しんじ

小説家。2003年、『麦ふみクーツェ』第18回坪田譲治文学賞を受賞。2012年、『ある一日』で第29回織田作之助賞大賞を受賞。2016年、『悪声』で第4回河合隼雄物語賞を受賞。著書に『アムステルダムの犬』、『みずうみ』、『ポーの話』など多数。
青来 有一

小説家。1995年、 「ジェロニモの十字架」で第80回文學界新人賞を受賞。2001年、「聖水」で第124回芥川賞を受賞。2007年、『爆心』で第18回伊藤整文学賞、第43回谷崎潤一郎賞を受賞。著書に『悲しみと無のあいだ』、『小指が燃える』など多数。
田中 和生

文芸評論家。2000年、「欠落を生きる――江藤淳論」で第7回三田文学新人賞評論部門を受賞。著書に『江藤淳』、『あの戦場を越えて 日本現代文学論』など多数。共同通信や毎日新聞の文芸時評を長年担当し、2024年、それら時評を収録した『なぜ文芸時評は終わるのかーー文芸時評2007-2022』を出版。
持田 叙子

近代文学研究者。2009年、『荷風へ、ようこそ』でサントリー学芸賞社会・風俗部門を受賞。2008年に世田谷文学館にて開催された展覧会「永井荷風のシングル・シンプルライフ」の監修を務める。著書に『折口信夫 独身漂流』、『朝寝の荷風』など多数。
※五十音順、敬称略