更新日: 2024年7月19日

市川市のあゆみ 第15回 昭和54年8月15日号

市川市市制施行90周年を記念して、市川市の歴史を広報いちかわで振り返る全32回の連載企画です!第15回の今回は、昭和54年8月15日号の中から選りすぐりの記事をお届けします。

市川市のあゆみ 読み方のご案内

  • 紙面から市職員が選んだ、発行当時の様子がわかる興味深い記事を2つ掲載します。
  • 古くて読み取れない場合もあるため、2つの記事にはそれぞれ職員が書き起こした文章を掲載します。
    • 古い文章については平易な文章に直している場合があります。直し方が正しくない場合もあるかと思いますが、読みやすさを優先させていただきますのでご了承ください。
    • アクセシビリティツール「FACIL'iti(ファシリティ)」をご利用いただけます。ページの見た目を、視覚・動作・認識でお困りの症状をお持ちの方にとって、見やすく、使いやすいように変換するサービスです。使い方はアクセシビリティツールをご覧ください。その他、お手元の端末での読み上げソフトをご活用いただくことで、文章の読み上げにも対応しています。
  • 市川市中央図書館にて過去の広報の全紙面をご覧いただけます。ただし、一部欠号がありますのであらかじめご了承ください。

都営地下鉄10号線 本八幡乗り入れ実現へ

紙面の切り抜き 都営地下鉄10号線 本八幡乗り入れ実現へ

新宿と40分で結ぶ 完成予定は61年9月
総武線、京成線、東西線、武蔵野線に加え、もう一つ新しい市民の足が誕生します。東京都の財政難などの理由から延び延びになっていた都営地下鉄十号線、東京・東大島から本八幡間9.4キロの建設計画が実現に向けていよいよ具体的に動きはじめました。こうした中で、去る7月31日には市川市議会が全員協議会を開き、その全体計画について都交通局の説明を求めました。この席で都交通局は(1)市内のルート(2)施工期間(3)施工方法(4)駅舎の構造(5)営業開始後の運行計画などその概要を明らかにするとともに、今後、都市計画決定の手続きや沿線住民を対象とした説明会を順次開いていくと述べました。この都営地下鉄十号線が完成すれば、新宿副都心と本八幡の間は40分で結ばれることになり、市民の通勤・通学の利便さは一段とアップすることになります。

市内部分56年秋着工
都営地下鉄十号線は、47年に運輸大臣の諮問機関である都市交通審議会が昭和60年時の首都圏交通需要予測に基づいて検討・答申した高速鉄道整備計画を受けて進められているものです。ルートは新宿から東京の下町江東区を経由して江戸川をくぐり、本八幡に乗り入れます。その延長は23.5キロになります。さらに、新宿以西は京王線と接続し、一方本八幡以東は県営鉄道北千葉線との接続が予定されています。したがってこれが全面的に開通すれば、都心を横断するため、都営浅草線、日比谷線、千代田線、東西線、都営三田線、丸の内線、有楽町線などと連格することのできる主要な交通機関となり、沿線住民の利便性が図られることになります。

同線は、当初の計画では48年着工、53年完成の予定でしたが、石油ショックなどによる財政事情の悪化から大幅に遅れていました。しかし、昨年から東京都の建設促進の動きがにわかに活発になり、今年の4月に施行認可の申請を行うに至ったのです。全区間のうち、岩本町から東大島間(6.8キロ)が完成、すでに営業を開始しており、さらに新宿から岩本町間(7.3キロ)は来春開通の見通しで現在工事が進められています。今回施工認可の申請を行った東大島から本八幡間は、認可がおりれば来年4月ごろ工事に入りますが、工事は東京側からはじめるため、市川市内で工事に入るのは56年からになる見通しで、完成は61年9月の予定です。

市内のルートは全て地下で約2キロ。江戸川区篠崎2丁目あたりから京葉道路江戸川大橋の上流約400メートルの地点で江戸川をくぐり、市川の大和田2丁目に入ります。このあと大和田1丁目の理研電線のところから行徳街道の真下を北上、ちょうど国道14号線と行徳街道が交差する八幡3丁目地先が地下駅の中心になります。

地下駅は、総武線高架から京成八幡駅にまたがる長さ280メートル。地下25メートルにあり、3層構造。1階が改札口と駅務室、2階が機械室、3階がホームとなっています。また、出入口は国道交差点東西にそれぞれ1ヵ所の計4ヵ所が内定しているほか、国鉄との地下連絡道路も考えられています。
なお、営業開始後は、6両編成の電車で、6分間隔で運転が予定されています。しかし、将来は10両編成の運転や快速運転もできるような計画もしています。

地元説明会については回覧等でお知らせします。

担当職員より

都営地下鉄10号線(都営新宿線)開業前の記事を紹介させていただきました。
都営地下鉄がなぜ千葉県に乗り入れしているのかと話題になることもありますが、記事の中にもあるように本八幡以東は県営鉄道北千葉線との接続が予定され、本八幡から千葉ニュータウンまで延伸し相互直通運転を行う方針だったことが背景のようです。

しかしながら、昭和48年に発生したオイルショックによる物価高騰の影響により、工期が大幅に遅れるとともに千葉ニュータウンの開発計画にも影響が出たことで、実現の見込みが立たないままとなってしまったそうです。
延伸は実現しませんでしたが、総武線や東西線の混雑緩和にも寄与している都営新宿線は、これからも市民の足として大切な路線であることは変わらないでしょう。

美しい街は自分たちの手で

紙面の切り抜き 美しい街は自分たちの手で

「歴史のある街」「文化都市」「緑に抱かれた……」何であれ美しい環境の中で生活することは快適です。安全で便利な美しい生活環境を望むのは市民皆同じです。この度、私たちの街市川市でも街の美化を市民自ら考え、実践しようと環境美化運動推進会が市内各種団体34団体で結成されました。まちを清掃する運動、花いっぱい運動、河川クリーンアップなど環境美化運動を統合して行い、美しい住みよい街づくりを目指すものです。

市では、市政の目標の1つである「清潔でくらしよい街」を目指し、花いっぱい運動、まちを清掃する運動、河川クリーンアップなど主として行政サイドで環境美化推進運動を実施してきました。7月26日「自分たちのまちは自分たちの手で」と環境美化推進会が発足し、毎月10日から16日を清掃週間とするなど年間を通じて美化運動を計画しています。市としても同会の活動に全面的協会していきます。全市をあげて街をきれいにしましょう。
まちを清掃する運動では、各地域団体が中心となって合同清掃、ゴミの減量、資源回収を行います。合同清掃の対象となるものは、道路、広場、公園など公共的な場所、下水、排水溝、雑草の除去、害虫の発生防止・駆除で、必要に応じて市は清掃用具を貸出したり、用具を購入した時はその3分の1を補助するなど体制も万全です。ゴミの減量や資源回収では「街の美化はゴミの減量から」をスローガンに輪を広げていきます。

一方、花いっぱい運動は、駅前広場・児童遊園地などの公共広場、公民館・図書館などの施設、および空閑地に花づくりをし、また市内全自治会、子供会、婦人団体などを中心に花の栽培を呼びかけます。それには球根や苗を支給したり、場所のない団体にはプランターを提供します。さらに遊休の農地、宅地は地主の協力を得て、その地域のみなさんによる花づくりの場所として活用します。
また、これまで毎年実施してきた「河川クリーンアップ」を中心に「川をきれいにする運動」を充実させ、江戸川河川敷と市内の中小河川の清掃を行います。

なお、環境美化運動推進会の構成団体は次のとおりです。

(順不同)
市川市自治会連合協議会、市川市婦人団体連絡協議会、市川市P・T・A連絡協議会、市川商工会議所、市川青年会議所、市川市子供会育成会連絡協議会、市川ロータリークラブ、市川東ロータリークラブ、市川南ロータリークラブ、市川ライオンズクラブ、市川東ライオンズクラブ、下総中山ライオンズクラブ、行徳ライオンズクラブ、市川青年団体連絡協議会、市川市商店会連合会、市川市生活学校連絡会、市川市観光協会、市川市農業協同組合、小中学校校長会、私学団体連合会、真間川改修促進期成同盟、市川市釣魚連盟、江戸川を守る会、市川市建設業協力会、三水会、市川市生成資源商業協同組合、市川市塵芥清掃業協力会、市川市し尿浄化槽対策協議会、市川花き株式会社、市川市生花商小売組合、江戸川工事事務所市川出張所、老人クラブ連合会、行徳漁業協同組合、南行徳漁業協同組合。

担当職員より

本市では、平成15年(2003年)に「市川市民等の健康と安全で清潔な生活環境の保持に関する条例(通称:市民マナー条例)」を制定し、この条例の目的である健康で安全かつ清潔な都市の実現に向けて、路上喫煙や吸い殻・空き缶等のポイ捨て、飼い犬のフンの放置問題などに取り組んでいます。
しかしながら、市の施策のみで清潔な街となっているわけではなく、市民の方々の自主的な清掃活動によってつくり出された環境であることは、記事の時代も現在も変わりません。特に住宅街においては、自治会での清掃活動が大きく寄与しているものと思われます。
環境美化のみならず、防犯パトロールやイベント開催など、普段「当たり前」と感じているまちの風景は自治会の活動が支えていることが多くあります。この機会に、自治会の活動について目を向けてみていただけると幸いです。

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