更新日: 2023年5月22日

広報いちかわ10月2日号 連載

新型コロナウイルス感染防止のため、記載された催しなどが中止または延期となる場合があります。
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前号の連載

目次

市民の広場

いちかわ文芸

ムラコシコラム

市川市の金メダル

市川市の金メダル

 オリンピック・パラリンピックが閉会しました。無観客試合になってしまいましたが、多くの市民のみなさまは、日本選手の大活躍をテレビやインターネットで観戦をされ心を大いに揺さぶられたことと思います。私は、選手とコーチのやりとりに特に注目していました。試合の直前にコーチが選手にかける唯一言で超一流選手の試合結果がまるで変わるからです。水泳で二冠に輝いた大橋悠依選手の緊張をほぐすために平井伯昌監督が「周りはお前に一番ビビッているぞ」と声をかけレースに送り出した逸話には思わず唸(うな)ってしまいました。
 さて、市川市が応援し続けてきたブルガリア新体操チームが団体総合金メダルを獲得したことは本市のオリンピックレガシーそのものです。閉会後、少しでも早く帰国したかったところにわざわざ本市に一泊してくれて、市民とのオンライン集会に出てくれたのですが、市川の子どもたちが応援メッセージを書き込んだ1100本ものノボリ旗を見て素直に感激してくれていました。市民の声援は確実に選手に届いていたのです。ブルガリア新体操チームは市川市にも金メダルをもたらしてくれたのです。

市長 村越祐民

歴史と文化の散歩道[103]

白秋と紫烟草舎~真間から江戸川へ~

白秋と紫烟草舎~真間から江戸川へ~
▲歌集『雀の卵』(大正10年 アルス刊)

葛飾の真間の継橋(つぎはし)夏近し二人わたれりその継橋を
山かげの真間の庵の白つつじにほへる妹と夜楽しめり
 「からたちの花」や「この道」など今でも愛される童謡を生んだ北原白秋は、大正5年から1年ほど真間の亀井院と小岩村にあった離れ(紫烟草舎(しえんそうしゃ))に暮らしました。
 最初の妻との離婚後、心の傷を負った白秋は江口章子(あやこ)という女性と出会い、都会の喧騒(けんそう)から逃れるように、二人は大正5年5月から6月の1カ月ほどを真間の亀井坊(現真間山亀井院)の庫裏の六畳一間を借りて、新婚生活を始めました。冒頭の歌は仮寓(かぐう)の頃に詠んだものです。万葉ゆかりの地での仲睦まじい様子が想起されます。
 間もなく、わずかな家具と本、花瓶とともに小岩村三谷(さんや)の一軒家に引っ越します。八畳と六畳の二間に台所のある家でした。白秋は、夕餉(ゆうげ)の支度でわずかに煙が立ちのぼる我が家を見て「紫烟草舎」と名付けました。ここでの暮らしは、赤貧ながらも米粒を雀にやり、哥路(ころ)と名付けた子犬を飼い、公爵(こうしゃく)と名付けた鴉(からす)をかわいがる、童謡の世界を彷彿(ほうふつ)させるものでした。白秋の作品『雀の卵』『雀の生活』にもあらわれています。
 さらに、紫烟草舎には白秋を慕う文士たちが集いました。谷崎潤一郎は短編小説「詩人のわかれ」の中で、吉井勇や長田秀雄らと白秋宅を訪ねたことを描いています。また、短歌雑誌「烟草(たばこ)の花」もこの時期に創刊されました。東京郊外の田園で文学の道を極めようとする白秋の気概に、仲間の文士たちが敬意を払っていたことがうかがわれます。
 その後、二人は神奈川県小田原市へ移りますが、そこで4年の結婚生活に終止符を打ちます。章子と過ごした亀井院、紫烟草舎はわずかな期間であったものの、白秋文学においては濃密な時間でした。
 紫烟草舎は昭和40年の江戸川堤防の改修工事のために解体されましたが、市が所有者から提供を受け、里見公園の一角に復元保存されました。白秋の詩や童謡を口ずさみながら、真間、国府台、江戸川のほとりをゆっくり歩いてみてはいかがでしょうか。

(文化施設課文学ミュージアム 山本夏子)

市民の広場

本広場への掲載は、各施設にある「市民の広場掲載依頼書」により、‘記載の決まり’に従ってお申し込みください。
なお、市民のみなさんの依頼に基づき掲載しており内容についての責任は負いかねます。

広報広聴課へのお問い合わせ
TEL 047-712-8632 FAX 047-712-8764

やってみよう【仲間募集〜趣味・交流】

スポーツ・健康

体力気力アップにやってみては
第1・3土曜日午前9時15分~11時15分
いきいきセンター分館
月500円
気功リズム体操
TEL047-370-4155山田(夜間)

舞踊・ダンス

初めてのダンス 楽しく踊ろう
毎週土曜日午前10時~11時
東部公民館
入会金500円、月4,500円
SSkids DANCE
TEL090-7270-3577金子

音楽・芸能

深く呼吸できるストレッチ&美声
第1・3火曜日午前10時45分~11時45分、午後0時45分~1時45分
南行徳市民談話室
1回1,000円
M&S
TEL090-5183-1783冨永
懐かしいフォークソングを歌おう
第3土曜日午後2時~3時30分
市川駅南公民館
入会金1,000円、月1,000円、テキスト代1,800円程度(入会時)
フォーク「風」
TEL080-5514-9017片桐(昼間)
楽しくハモって壮快に初心者歓迎
月2回金曜日午後2時~4時
鬼高公民館
月3,000円、体験無料
ゴスペルクワイヤハッピーバーズ
TEL080-2075-1806田口
ウクレレで楽しく 初心者大歓迎
第1・3日曜日午後1時30分~3時30分
東部公民館
入会金1,500円、月2,500円
ウクレレ東風
TEL080-1105-8169鈴木
作曲家による歌のレッスン
第1~3火曜日午前10時~正午
市川公民館
入会金5,000円、月4,800円
市川歌謡サークルTEL047-326-4190三村(夜間)

書道・絵画

水彩画 絵手紙 油絵 デッサン
月2回水曜日午後1時~3時
勤労福祉センター分館
入会金2,000円、月3,000円もしくは1回2,000円
アートルームミドリ
TEL090-6521-9206伊藤

やってみよう【仲間募集〜趣味・交流】

いちかわ文芸

川柳 … 川口 雅生 選

  • 一本の色ソーメンが箸を呼ぶ
    • 大野町 佐々木 顕
  • 時代劇好きな主に追って沙汰
    • 田尻 石川 ちよ
  • 何や彼や誤動作増える夫婦仲
    • 幸 柳澤 信夫
  • 遅れてもどこ吹く風のバスの顔
    • 柏井町 柳田くに子
  • 妻だけの拍手で終わるコンサート
    • 大野町 大江 宗丸

【川柳選評】

佐々木さん。日常の、小さな発見を句に仕立てたのが、お手柄です。ソーメンを擬人化したのも川柳味を増しています。石川さん。ユーモアたっぷりな句です。これなら亭主も「ははあ」と言ってひれ伏すことになりそうな感じがします。平和です。柳澤さん。中七が川柳的な素晴らしい言葉選びです。多少誤動作しても自然治癒力のある立派な夫婦だと思います。柳田さん。日常茶飯の風景を句にしています。川柳の神髄です。運転手ではなくバスを擬人化したのが素晴らしいテクニックですね。大江さん。ユーモアもあり、温(ぬく)もりもたっぷりとあり、読んで、心地いい気持ちにさせてくれる川柳です。背景の詮索(せんさく)は野暮というものです。

各部門の締め切り日と掲載号

締め切り日現在で、直近の掲載号への応募作品とします。はがきなどの用紙に、未発表のものを締め切りごとに1人3作品(要ふりがな)まで

締め切り日(消印有効)/掲載号

短歌
10月20日(水)/12月4日号
川柳
11月19日(金)/1月1日号
俳句
12月20日(月)/2月5日号
  • ※締め切り日にご注意ください
応募方法
応募部門・住所・氏名(ふりがな)・電話番号を明記のうえ、各締め切り日までに、直接または郵送で第1庁舎広報広聴課(〒 272-8501※住所不要)
問い合わせ
TEL047-712-8632同課

広報うちかわ / UCHIKAWA

夜の寝苦しさも無くなり、今年の夏も終わったなと思うこの頃。コロナ禍でお祭りや花火大会が開催されず、また海やビアガーデンにも行けず不完全燃焼な夏でしたが、東京2020大会の観戦で燃えた夏でもありました。
自国開催のプレッシャー、コロナ禍での開催でコンディション調整が難しいと思われる中、結果を残す姿やどんな状況でも最後まであきらめない姿に感動しました。選手のみなさん本当にありがとうございました。
大会が終わった今も、オリンピック・パラリンピックロスが続いています。観戦中熱くなってつい暴飲暴食をしてしまい、おなか周りの脂肪だけが残ってしまいました。
秋は食欲の秋といわれるとおり、旬を迎える食材も多く、毎年ついつい食べ過ぎてしまいます。今年の秋は旬の味覚をほどほどに楽しみつつ、ひと夏で変わってしまったおなかを元に戻すべく、脂肪燃焼の秋にしたいと思います。

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