更新日: 2025年3月10日

たばこの影響について

たばこの基礎知識

たばこの煙について

たばこの煙には、一酸化炭素やニコチンなど、約4000種類の化学物質が含まれています。
そのうち、発がん性のある物質は60種類といわれています。

ニコチン依存症とは

ニコチンは、タバコの葉に含まれ、強い依存性のある化学物質であり、
「毒物」に指定されています。
たばこをやめたくてもやめられないのは、「ニコチン依存症」という病気のためです。
ニコチン依存症は治療が必要な病気とされています。
次の「ニコチン依存症を判定するテスト」であなたもニコチン依存症かどうかをチェックしてみましょう。

ニコチン依存症スクリーニングテスト(TDS)

  • ※最終的なニコチン依存症の診断は医師が行います。

喫煙の健康への影響

喫煙者本人への健康影響(がんへの影響)について

たばこを吸うことによる健康影響には、煙が直接触れる口や喉や肺以外にも多くのものがあります。
近年、様々な研究によって、がん・循環器・呼吸器・妊娠への影響といった広範な健康影響が
喫煙により引き起こされることが知られるようになりました。

詳細は「喫煙者本人への健康影響(がんへの影響)について(厚生労働省)」をご覧ください。

未成年者の喫煙について

未成年者を含め若者の喫煙の問題点として、「1. 健康影響が大きい」「2. より高度なニコチン依存症に陥りやすい」「3. 喫煙以外の薬物依存の入り口となる」ことがあげられます。
若者の喫煙に関する健康影響については、もちろん若くから吸い続けるとそれだけ長く吸ってしまうことになります。
それに伴って、身体活動やスポーツへの影響、咳やたんといった呼吸器症状や喘息発作など、日常生活でみられる急性の健康影響のリスクがより高くなり、またがんや虚血性心疾患をはじめ長期の健康影響のリスクがより高くなります。

詳細は「未成年者の喫煙について(厚生労働省)」をご覧ください。

また、未成年の喫煙経験率については、「未成年の喫煙(公益財団法人 健康・体力づくり事業財団)」をご覧ください。

喫煙の妊娠出産への影響

日本では、男性の喫煙率は30%弱で、女性は10%弱です。

女性の喫煙においては、妊娠する能力の低下、妊娠してからは胎盤異常・早産や妊娠期間の短縮、低出生体重の原因となることが上げられます。

また出生後には、乳児突然死症候群(SIDS: Sudden Infant Death Syndrome)を引き起こす可能性が指摘されています。
妊婦の喫煙による影響から、乳児期、小児期、思春期など子どもの成長を通して、気管支喘息や肺炎、また発育や発達の遅れ等への影響も懸念されています。

女性の喫煙率の詳細は「成人喫煙率(公益財団法人 健康・体力づくり事業財団)」をご覧ください。
女性の健康と喫煙の詳細は「妊娠中の健康への悪影響について(厚生労働省)」をご覧ください。

COPD(慢性閉塞性肺疾患)について

COPDとは、従来、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称です。
たばこの煙などを主とする有害物質を長期に吸入することで生じた肺の炎症性疾患です。

COPDは、初期段階はほとんど症状がありません。
息切れ等の症状が自覚したころには、進行してしまっている可能性が高いです。
喫煙習慣(過去の喫煙習慣含む)があり、定期的に長期間続く咳や痰、動作時の息切れ等が気になる方は早めに病院を受診しましょう。

慢性閉塞性肺疾患/COPD  e-ヘルスネット(厚生労働省)
喫煙による健康影響(千葉県)

息切れしやすい、咳や痰が出る、ゼイゼイやヒューヒューと呼吸音がするなどの症状がある場合は、以下の質問票でCOPDにかかっている可能性があるかチェックしてみましょう。
COPD集団スクリーニング質問票。1.過去4週間にどのくらい頻繁に息切れを感じましたか。全く感じなかった0点、数回感じた0点、ときどき感じた1点、ほとんどいつも感じた2点、ずっと感じた2点。2.咳をしたとき、粘液や痰などが出たことがこれまでにありますか。一度もない0点、たまに風邪や肺の感染症にかかったときだけ0点、1か月のうち数日1点、1週間のうちほとんど毎日1点、毎日2点。3.過去12か月のご自身に最も当てはまる回答を選んでください。呼吸に問題があるため、以前に比べて活動しなくなった。まったくそう思わない0点、そう思わない0点、何ともいえない0点、そう思う1点、とてもそう思う2点。4.これまでの人生で、たばこを少なくとも100本は吸いましたか。いいえ0点、はい2点、わからない0点。5.年齢はおいくつですか。35~49歳0点、50~59歳1点、60~69歳2点、70歳以上2点。合計点が4点以上の場合、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の可能性があります。
COPDチラシ・COPD集団スクリーニング質問票(COPD-PS) (千葉県)

受動喫煙について

受動喫煙とは

受動喫煙とは、文字通り「受け身」の「喫煙」です。自分の意志に関係なく、本人のたばこの煙を吸わされることをいいます。
喫煙者本人が吸い込む煙を主流煙、たばこの先端から立ち上がる煙を副流煙と呼びます。
副流煙に含まれる有害物資の濃度は、喫煙者本人が吸い込む主流煙よりも高いことが知られています。

詳細は「周囲の非喫煙者への健康影響について(厚生労働省)」をご覧ください。

「子どもの受動喫煙防止啓発シンボルマーク」より引用

「子どもの受動喫煙防止啓発シンボルマーク」

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千葉県市川市南八幡4丁目18番8号

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