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教育長室からのお知らせNo.10

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更新日: 2018年10月16日
田中教育長
 2012年がスタートしました。今、日本はさまざまな課題に直面し、これを何とか乗り越えていかなければならない時代となってきています。東日本大震災からの復旧・復興や、原子力発電所の事故対応、TPP問題、急速な円高、就職難、年金制度や医療制度の保持、国家財政の健全化やそれに伴う税のあり方などなど。そして、世界に目を向ければ、国家経済の破綻やタイの洪水被害、徐々に進む気候変動、国家間の微妙な緊張状態などといった実に不安定な要素の中に存在する日本社会です。
 かつて、高学歴=安定した職業と高収入と言われたような状況は変わり、(良いか悪いか別として)「学ぶ」ことが「豊かな生活」を保障する(手段となっていた)時代ではなくなってきています。本来、教育は内的に個人の成長・発達を促すものであり、また、外的には有用な社会の形成者を育成することを目的としています。対価として「豊かな生活」を保障することによって「学ぶ意欲」を喚起できるような社会ではない今の日本にあって、子どもたちの学習意欲は「学ぶことそのものに対する喜び」を引き出す以外に成立しなくなっています。本質的な教育のあり方が、はからずも浮き彫りになってきています。にんじんをぶら下げて頑張らせる時代は過ぎ去りました。学校教育の質の向上が求められているのは、こうした背景があるからだと思いますし、「学ぶことがおもしろい学校であるかどうか」そうした根源的な問いが発せられているものだと受け止めています。
 そして、個人の成長が、「より良い社会の創造」をめざすためにこれほど期待され、また、能力の還元を求められている時代というのもないのではないかと思っています。課題解決能力やコミュニケーション能力といった力が求められているのは、複雑に課題が絡み合った日本社会を反映してのことであって、賢く豊かでたくましい次代の若者(=社会の形成者)の育成が急務になっているからなのだと思います。
 市川市の教育理念である「人をつなぐ 未来へつなぐ 市川の教育」の「未来へつなぐ」教育の部分について、今後ますます力点を置いていかなければならないものと考えているところです。
 
 
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