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ミーアキャットの飼育

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更新日: 2018年10月8日

ミーアキャット舎の課題

ミーアキャットは市川市動植物園が開園した1986年より継続して飼育している動物です。
何回か世代交代があり、2010年より現在の群れを飼育しています。
2011年8月に初めて繁殖して以来、2015年11月までに13回、出産しました。
このペアーでは年4回の繁殖を記録し、ファミリーの頭数が増えてくると放飼場、寝室のスペースに課題が出てきました。
改善前のミーアキャット舎
旧ミーアキャット舎の画像

ミーアキャットの隣の獣舎ではアライグマを飼育していましたが、2012年11月に老衰で死亡しました。
その後、どんな動物を飼育するか検討しましたが、これからも繁殖が予測されるミーアキャット舎にするのがよいという結論になりました。
幸いなことに獣舎間はシュート(扉)があり、それを改造することにより2つの放飼場を1つにして広く使うことができます。
今後、何かの都合で群れを分ける必要があった場合にも対応できるということで旧アライグマ舎を修繕し、ミーアキャット舎にすることにしました。
旧アライグマ舎の画像

どこを変えていくのか?

野生ミーアキャットのドキュメンタリー映像を見て印象的だったのはカラハリ砂漠を走る群れの姿でした。
シッポをピンと上げて群れで走りまわる本来の姿を再現できたら。
これを目指して放飼場、寝室含めた全体の居住空間を快適にする計画を立てました。

何度か繁殖を経験した中で不安だったのが放飼場の段差です。
寝室出入り口のシュートから放飼場へはかなりの段差があり(約30cmから50cm程度)、柔軟な子どもでも落下するとケガにつながる不安要素がありました。
また、この高低差のために走り回るスペースがほとんどなく、水平面を効率的に使えていませんでした。
段差が大きく走り回ることはできない
旧ミーアキャット舎の画像2
赤ちゃんの大きさから高低差がわかる
旧ミーアキャット舎の画像3
そこで、まず無駄な高低差を修正して、なだらかな丘状にすること。
そして2つの放飼場を行き来させることによって連続した水平面を確保し、より自由に走り回る空間を作りました。
その結果、放飼場の端から端まで全速力で走ることができるようになり、それぞれのミーアキャットが自分の好きな場所でくつろげるようになりました。
念願だった、シッポをピンを上げて走る姿が毎日見られるようになりました。
つづく。