更新日: 2018年10月24日
秋山逸生プロフィール
|市川の文化人| |
秋山逸生氏は「芝山象嵌(しばやまぞうがん)」の技法を習得し、さらに木画(もくが)や彫金技法を学び、その優れた意匠で独自の美の世界を確立し、1987年(昭和62)、重要無形文化財保持者(人間国宝)として認定されました。
象嵌とは文字どおり「象(かたど)り、嵌(は)める」ことを意味し、奈良時代における木工芸を代表する技法のひとつでもあり、その優れた技の数々は正倉院の宝物として今日に伝えられています。
象嵌とは文字どおり「象(かたど)り、嵌(は)める」ことを意味し、奈良時代における木工芸を代表する技法のひとつでもあり、その優れた技の数々は正倉院の宝物として今日に伝えられています。
プロフィール
1901(明治34)年 | 東京市南葛飾郡隅田村(現 東京都墨田区)に生まれる |
1918(大正7)年 | 島田逸山に師事し、芝山象嵌技術を習得する(大正14年まで) |
1922(大正11)年 | 師である島田逸山と共に、千葉県東葛飾郡市川町(現 市川市)に移り住む |
1949(昭和24)年 | 第1回千葉県美術展覧会(県展)で〈透輪文象嵌箱〉が千葉県教育長賞受賞 |
1962(昭和37)年 | 「芝山象嵌」で市川市指定無形文化財保持者となる |
1968(昭和43)年 | 第8回伝統工芸新作展で〈木画筥〉が日本工芸会東京支部賞受賞 |
1970(昭和45)年 | 「芝山象嵌」で千葉県指定無形文化財保持者となる |
1978(昭和53)年 | 勲五等瑞宝章受章 |
1981(昭和56)年 | 第28回日本伝統工芸展で〈輪華文縞黒檀印箱〉がNHK会長賞受賞 |
1987(昭和62)年 | 「木象嵌」で国の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定される 紺綬褒章受章 |
1988(昭和63)年 | 5月22日没(享年86歳) |
1989(平成元)年 | 市川市名誉市民として顕彰される |
金銀木画筥 (1961年)
市川市蔵
金彩嵌装飾箱 (1975年)
市川市蔵