更新日: 2018年10月26日

文化振興ビジョン第3章

文化振興ビジョン第3章「文化振興の基本方針と基本方策」

1 地域を彩る文化資源の保全・活用

【 基本方針 】

 文化財はもとより、市内各地で育まれてきた伝統文化や自然環境、歴史的資産を保全するとともに、身近な地域における施設や人材、活動など様々な文化資源を発掘・再評価し、それらの積極的な活用を図ります。

1.文化財等の保存・継承・活用

 埋蔵文化財の発掘調査及び歴史的な価値の高い建築物等の文化財登録を進めるとともに、史跡等の文化財、地域の伝統文化、民俗文化等を計画的に保存・継承し、それらの活用を図ります。

2.自然環境の保全・活用・再生

 黒松、斜面林、巨木、屋敷林等の緑地環境、東京湾や江戸川、真間川等の水辺環境を保全するとともに、農地や遊水池等を含めそれらの活用を進めつつ、緑地や水辺の回復、水質の改善等を図ります。

3.身近な地域の文化資源の発掘・再評価・活用

 身近な地域における文化施設や景観上重要な建築、芸術文化等に係わる人材、文化振興に係わる各種活動を発掘・再評価するとともに、それらのデーターベースを作成し、積極的な活用を図ります。
イメージ画像1(江戸川・手児奈霊堂)

2 文化活動の拠点と回遊のルート整備

基本方針

 既存の文化施設及び市に寄贈された民家等の施設整備、民間の文化施設及び公民館や学校施設整備、民間の文化施設及び公民館や学校施設等の各種公共施設の有効活用により、地域における文化活動の拠点を確保するとともに、それらと地域の文化資源を歩いて回るルートの整備を図ります。

1.既存施設、寄贈民家等を活用した拠点整備

 文化会館、各博物館、中央図書館等は、市全体の文化施設の拠点として、より一層市民のニーズを反映した運営と施設整備を図るとともに、市に寄贈された民家、公園施設等を活用し、文化活動の拠点の整備を進めます。

2.民間施設、各種公共施設を活用した文化活動の場の確保

 地域の文化施設、公民館や学校施設等の有効活用を進め、地域における文化活動の場の確保を進めます。

3.文化活動の拠点を結ぶ回遊ルートの整備

 地域の文化施設や地域の個性を形成する緑や水辺、旧跡などを結ぶ道筋について、まちあるきマップや地域住民によるガイドシステムの構築、効果的な案内板やサインの改善、沿道景観の向上等により、歩いて楽しい道づくりの整備を図ります。

4.歩いて回れる総合的な交通計画の推進

 各地域に文化活動拠点への交通手段は、徒歩、自転車及び公共交通機関を基本とし、レンタサイクルや地区単位の駐車場、巡回バスの導入等により、総合的な交通計画を進めます。

3 豊かな心を育む文化活動の支援

基本方針

 次世代を担う子どもたちをはじめ、市民の誰もが芸術に親しみ、自ら文化活動に参加できるように、学校教育、文化事業等を充実するとともに、市民や事業者、各種団体等が連携・協力して、それらの場や機会の充実を図ります。
イメージ画像

■ 1.学校と地域の連携による子どもの文化活動の推進

 一人ひとりの個性と豊かな人間性を育み、自ら創造する子どもを育てるために、保育園・幼稚園・学校等において芸術や地域文化に係わる教育を充実するとともに、市民等の協力を得て子どもの文化活動を進めます。

■ 2.障害者、子育て家庭等に対する文化活動プログラムの充実

 障害者や子育て家庭等が芸術に親しみ、自ら文化活動に参加できるように、公民館や文化会館等のプログラムの充実を図ります。

■ 3.芸術に親しみ触れる機会の拡充

 市民の誇りとなる文化人を顕彰するとともに、市及び市民等が保有する美術品の公開や上映団体の招致等により、芸術や文化に親しみ触れる機会を拡充します。

■ 4.文化振興に係わる人材の育成・確保

 市民の人材等を活用して地域における相互支援体制の確立を図るとともに、まち案内や文化イベント、施設管理等に係わる市民ボランティアの育成及び確保、市内で活動する新人アーティストの発掘、育成を図ります。

■ 5.市民の自主的な文化活動に対する支援体制の充実

 市民の自主的な文化活動の促進を図るため、市川市文化振興財団や民間企業、NPO法人等を通した間接的な支援体制の充実を図ります。


4 文化情報の発信と文化交流の促進

基本方針

 映像やインターネット等の媒体を駆使し、市川の文化に係わる情報ネットワークを構築するとともに、市川の個性や魅力の情報発信を進めます。また、文化交流を通して、国際交流や国際理解の促進を図るとともに、人権の尊重や男女共同参画による多文化共生社会の形成を図ります。

1.文化活動を支援する情報ネットワークの構築

 市内の文化施設や大学、各種団体が連携して、文化資源や文化活動に関する情報ネットワークを構築し、情報の共有化を図ります。また、インターネット等の活用により、市民が手軽に文化情報を得ることが出来るように環境整備を進めます。

2.市川の個性や魅力の情報発信

 市の広報やホームページ、広報映像などを通して、市川の個性や魅力の情報発信を進めるとともに、様々な機会や媒体を利用し、市外への市川のシティーセールス活動を進めます。

3.国際交流と国際理解の推進

 地域在住外国人との文化交流等を通じて、地域における国際交流と国際理解の促進を図るとともに、世界平和に対する市民意識の高揚を図ります。

4.人権を尊重する社会、男女共同参画社会の形成

 多様な文化交流を通して、差別や偏見のない「自己実現、自立、社会参加」の権利を実現し、人権を尊重した社会の形成をめざします。また、男女がお互いに人権を尊重し、性別にかかわりなくその個性と能力を十分に発揮できる男女共同参画社会の実現をめざします。

5 魅力を高め交流を深める街づくりの推進

基本方針

 市川を特徴づける景観の保全やルールづくり、身近な公共空間の環境整備等により、文化都市にふさわしい美しく魅力的な都市景観の形成を進めるとともに、地域の文化活動と街づくりの連携をはかります。

1.市川を特徴づける景観の保全とルールづくり

 黒松、斜面林、歴史的建造物等、市川市の個性を形づくってきた景観を保全・承継するとともに、それらを含めた住環境のルールづくりや維持管理活動等により、美しく魅力的な都市景観の形成を進めます。

2.文化の視点を組み入れた身近な公共空間の環境整備

 市街地整備に文化の視点を組み入れ、道路や公園、駅前広場等の身近な公共空間のユニバーサルデザイン、周辺景観やデザインに配慮した公共施設の整備を進めるとともに、住民参加の環境美化活動を進めます。

3.地域の文化活動と連携した個性的な街づくりの推進

 商店街の活性化や住環境の維持・改善等にあたっては、地域の文化活動との連携を図り、各種イベントの開催等により個性的な街づくりを進めます。

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