行徳地域の四季折々の花(花の見どころ)
初春~春
カワヅザクラ
カワヅザクラ(河津桜)は伊豆の河津が本場で、2月上旬から1ヶ月ほど咲き続け、春の訪れを感じさせてくれる桜です。
花びらの色は桃色で、ソメイヨシノより少し濃い色になります。
あいねすと(行徳野鳥観察舎)前(丸浜川沿いの遊歩道)
あいねすと(行徳野鳥観察舎)前の丸浜川沿いの遊歩道には、川の中と緑地帯とを含めて60本以上のカワヅザクラがあります 。これらは、地元のボランティアの方々によって植えられたものです。
江戸川堤防上
妙典小学校前の江戸川堤防上にも52本のカワヅザクラがあります。これは『桜オーナー制度』により植えられたもので、桜の木1本毎に、木の下にオーナーの名前を記した標柱が立っています。
ソメイヨシノ
ソメイヨシノは、お花見などで一般的に見られる桜です。例年3月下旬頃から見頃を迎え、短期間で一斉に散ります。花が美しく咲く様や、一斉に散りゆく儚い姿でおなじみです。
行徳では、中江川沿いや猫実川沿い、駅前公園、押切公園など、このソメイヨシノをさまざまな場所で見ることができます。
中江川沿い及び緑道
行徳地区の中でも代表的なのが中江川沿い及び緑道で、ソメイヨシノ以外の桜も合わせると11種類200本近くの桜が咲いており、毎年お花見を楽しむ方が多いようです。
猫実川沿いの遊歩道
猫実川沿いの遊歩道では、満開の桜の下で散歩を楽しむことができます。
駅前公園
駅前公園は、行徳地区の公園の中で最も桜が多く、行徳でも有数のお花見スポットとなっています。春に桜が満開となると、大勢の方々がお花見やスポーツを楽しむ場となります。
押切公園
押切公園では親子連れの方が目立ちます。桜の木を背に、ぜひお子さんと一緒に遊んでみてください。
シバザクラ
シバザクラは、4~5月にかけて赤色や薄紫色、白、ピンクといった色の花を咲かせます。桜に似た形の花びらを咲かせ、垂直方向よりも水平方向に(地面を覆うように)成長する様子から、このように名づけられました。ちなみに、この様に育つ植物を、『匍匐(ほふく)性植物』といいます。
福栄スポーツ広場
江戸川第二終末処理場の上部にある福栄スポーツ広場では、4月~5月にかけ、通路の両端にピンクや白、薄紫のシバザクラが咲きます。
この鮮やかなシバザクラは、「行徳芝桜の会」の方々の手によって整えられています。
ツツジ
ツツジは、4月から5月の春先にかけて花を数個ほど枝先につけます。この花は、漏斗(ろうと)型で、花の先端が五つに裂けているという特徴的な形をしています。また、ツツジの果実は『朔花(さくか)』といい、熟すると種子が裂けて飛び散るという特徴があります。
なお、一般的に「ツツジ」と言ってイメージされる紫色の花は、正確には『オオムラサキツツジ』のことで、ツツジの中には赤や白といった色の花が咲くものもあります。
行徳では、新井緑道や旧江戸川遊歩道(今井橋付近)、押切稲荷神社付近を始めとして、様々な場所でツツジ(オオムラサキツツジ)が咲いています。
新井緑道
旧江戸側遊歩道と旧道とを結ぶ新井緑道では、ツツジの花が住宅地の憩いの場となっており、近隣の方々がここで談笑したり、子供たちが遊んだりしている姿が見られます。
旧江戸川遊歩道(今井橋付近)
今井橋の近くの旧江戸側遊歩道は、春になると、ツツジの花を見ながらジョギングをする方や、ベンチで一休みする方、釣りをする方などで賑います。
押切稲荷神社付近
押切稲荷神社付近でも、歩道にたくさんのツツジが植えられています。お散歩がてら鑑賞してみるのもいいかもしれませんね。
初夏~夏
バラ
市川市は、昭和50年にバラを『市民の花』としました。ここ行徳地区でも、5月下旬頃~6月にかけてバラを愛でることができる場所があります。
ちなみに、春だけでなく秋(10月頃)にも下記の場所でバラが見られます。
広尾防災公園
広尾防災公園では、62種490株ものバラを育てており、色とりどりのバラに臨むベンチで会話を楽しむ方や、満開のバラを撮影する方などで毎年賑わいます。
江戸川第二終末処理場内いこいの広場
江戸川第二終末処理場内いこいの広場では、「行徳芝桜の会」の方々の活動の下、例年鮮やかなバラを見ることができます。
散歩やジョギングのコースとして利用する方も多いようです。(写真提供:「行徳芝桜の会」)
南行徳公園
バラをトンネル状の骨組みに沿って咲かせている南行徳公園では、例年多くの方が、鮮やかなバラに囲まれた遊歩道での散歩を楽しんでいます。
駅前公園
駅前公園でも様々なバラが楽しめますが、ここでは、市民が選んだ市川市独自のバラである『ローズいちかわ』を見ることができます。
アジサイ
6~7月頃になると、梅雨の時期の代名詞であるアジサイが花を咲かせます。
アジサイの花は、「土壌の酸性が強いと青に、アルカリ性が強いと赤になる」とよく言われますが、実際にはそれだけではなく、時間の経過や地中のアルミニウムの量など、いくつもの要因によって花の様子が変化します。
常夜灯公園
行徳地区を代表する公園のひとつである常夜灯公園が、アジサイを見ることのできる代表的なスポットとなっています。
丸浜川沿い
丸浜川沿いにも、色鮮やかなあじさいが咲きます。
(写真提供:行徳芝桜の会)
菜の花
丸浜川沿いや終末処理場など、菜の花を見られる場所もあります。
これらの菜の花は、「行徳芝桜の会」の皆様が手入れ等を行っています。
菜の花(丸浜川沿いなど)
丸浜川沿いでは、きれいな菜の花の景色が一面に広がります。
菜の花は春から夏にかけて見られますが、春であれば桜とともに遊歩道を彩ります。
(写真提供:行徳芝桜の会)
初秋~秋
イチョウ
イチョウは、4~5月にかけて緑の花を咲かせますが、秋に葉が鮮やかな黄色になる様子が人気となっています。
イチョウを「県の木」や「市の木」としているところも多く(例えばお隣の浦安市など)、街路樹としては最も人気がある樹となっています。
そんなイチョウは、行徳では多くの寺院の周辺に植えられています。残念ながらここで全てを挙げることはできませんので、その一部を紹介します。
妙典春日神社
例えば、妙典の春日神社には大きなケヤキとイチョウとがそびえ立っています。(写真の左がケヤキで右がイチョウ)
押切稲荷神社
押切稲荷神社にも巨大なイチョウの樹が植えられています。
福栄 終末処理場内
寺院以外では、終末処理場にイチョウが並んでいます。
特に紅葉の季節になると、入口から駐車場にかけて、一面に鮮やかな景色が広がります。