更新日: 2023年5月22日

広報いちかわ8月7日号 連載

新型コロナウイルス感染防止のため、記載された催しなどが中止または延期となる場合があります。
市の事業・イベントの中止(延期)情報は各担当課のWebページなどを確認してください。
市民の広場のイベントなどの開催については各団体まで問い合わせください。

前号の連載

目次

市民の広場

いちかわ文芸

ムラコシコラム

まん延防止に新たな発想で取り組みます

まん延防止に新たな発想で取り組みます

 コロナ禍の中、未経験のことに取り組まざるをえないことが市民のみなさまには多いことと存じます。
 今から約210年前、糸魚川事件がありました。「急流の姫川の河口を舟で渡るのは無理だ」と偽って、糸魚川藩の役人が伊能忠敬の測量を妨げました。しかし、すぐに偽りと伊能に知られてしまいます。すると今度は、「藩の役人が伊能に叱責(しっせき)された」と、糸魚川藩は江戸幕府の勘定奉行に伝えました。これを奉行が取り調べていることを知って、伊能は江戸に帰りました。
 なぜ糸魚川藩は江戸の奉行にまで手を回したのでしょうか。藩の所領を記した地図が幕府に提出されていました。その地図こそが正しく、伊能に別の測量をされては困ると、藩が考えたとの説が有力です。
 当時は外国船の到来で、新たな測量が求められていました。今は新型ウイルスの到来で、新たな生活様式が求められています。まさに、変革の時です。誰にも経験がないことをするには、従来の仕事と経験ばかりに頼ってはいられません。ワクチン接種をはじめとするまん延防止について、全く新しい発想で、私は職員と知恵を出し合っています。役所の旧慣にとらわれず、200年後の人たちにも正しかったと評価される仕事を考え、この危機への対処と新たな行政に取り組む所存です。

市長 村越祐民

歴史と文化の散歩道[101]

市川手児奈(てこな)文学賞―「二〇二一年市川を詠む」

市川手児奈(てこな)文学賞―「二〇二一年市川を詠む」
▲真間の継橋

 葛飾の真間の井見れば立ち平し水汲(く)ましけむ手児名し思ほゆ
 高橋虫麻呂(『万葉集』巻9―1808番歌)
 市では毎年「市川手児奈文学賞」を開催しています。
 「市川手児奈文学賞」は短歌・俳句・川柳・詩の4部門で全国から作品を募集し、部門ごとに入賞・入選作品を決定。それらをまとめた作品集を刊行するほか、入賞作品展や詩歌講座など、さまざまな関連イベントを開催しています。2000年の千年紀を機に企画された第1回から毎年回を重ね、今年で第22回を迎えます。
 名称にある「手児奈」とは、市川に古くから伝わる伝説の女性です。
―その昔、真間に「手児奈」という美しい娘がいました。手児奈のもとにはたくさんの男たちがやってきて、結婚を申しこみました。
 たくさんの男がさまざまなことを言いましたが、手児奈はどんな申し出も断りました。そのために、手児奈を想(おも)って病気になるものや、身内で争うものもいました。
 それを見た手児奈は、「わたしの心は、いくらでも分けることはできます。でも、わたしの体はひとつしかありません。もし、わたしがどなたかのお嫁さんになれば、ほかのひとたちを不幸にしてしまうでしょう。ああ、わたしはどうしたらいいのでしょうか。」と嘆きながら海に向かい、「わたしさえいなければ、けんかもなくなるでしょう。」そう呟(つぶや)き、そのまま身を投げてしまいました。―
 「真間の手児奈」は日本最古の歌集である万葉集にも数多く詠まれました。冒頭の歌もそんな歌のひとつ。万葉の時代より数々の文人を魅了してきた手児奈。ですが、現在もそれは変わらないようです。
 昨年度開催した第21回市川手児奈文学賞にもたくさんの作品の応募がありましたが、作品集掲載作品のうち実に72作品に「手児奈」の名が登場しました。
 伝説ではその美貌(びぼう)で多くの男性を惹(ひ)きつけたとされる手児奈。しかし、今も昔も変わらず人々の想像/創造力をかき立てることこそが、手児奈の本当の魅力なのかもしれません。
 今年も「市川手児奈文学賞」の募集が始まっています。みなさんも、ぜひ応募してみてはいかがでしょうか。

(文化施設課文学ミュージアム 川和田遼)

第32回 いちかわスポット/ICHIKAWA SPOT

一年中水が湧いています
羅漢(らかん)の井

 里見公園の南斜面下にあり、里見氏一族が国府台城に布陣した際の飲用水として使用したと伝えられ、高台にあって水源が乏しいにもかかわらず、一年中水が湧いています。一説には弘法大師が巡錫(じゅんしゃく)の折に発見し、里人たちに飲用水として勧めたとも伝えられています。国府台は高台であるため飲用水を得るためには深い井戸を掘らねばならず多額の費用がかかりました。この伝説もここの住民にとって、いかに水が貴重なものであったかを物語っています。また、浮世絵師である長谷川雪旦・雪堤の父子が描いた、「江戸名所図会」には『総寧寺羅漢井』という絵もあり、井戸の周りに人々が集まっている様子が描かれています。

羅漢(らかん)の井

里見公園の南にあります

羅漢(らかん)の井

現在は飲料用に適していません

場所・内容=市川市国府台3-9
問い合わせ=TEL047-712-6367公園緑地課

市民の広場

本広場への掲載は、各施設にある「市民の広場掲載依頼書」により、‘記載の決まり’に従ってお申し込みください。
なお、市民のみなさんの依頼に基づき掲載しており内容についての責任は負いかねます。

広報広聴課へのお問い合わせ
TEL 047-712-8632 FAX 047-712-8764

たのしもう【イベント・公演会】

レコード鑑賞会 ホルストの惑星
8月11日(水)午後2時~4時10分
木内ギャラリー
てこな音盤倶楽部
TEL047-325-3440日下部
第41回芳香社展
8月22日(日)~28日(土)午前10時~午後5時(22日は正午から、28日は午後4時まで)
全日警ホール
芳香社
TEL080-6704-4772林(夜間)

やってみよう【仲間募集~趣味・交流】

語学・教育

英国人とニュースを楽しむサロン
第1~4火曜日午後1時30分~3時
曽谷公民館
月4,000円
ESS SOYA
TEL090-6658-4647加藤(昼間)

スポーツ・健康

ママさんバレーボール仲間募集中
毎週土曜日午前9時~正午
西部公民館/月2,000円
VITTORIA(ヴィットーリア)
TEL080-4372-4103小川
新入会員募集(中高年婦人層)
第2〜4木曜日午前10時~正午
市川駅南公民館
入会金2,000円、1回1,000円
養生気功・みなみ会
TEL047-326-3723丸橋(夜間)

音楽・芸能

子連れオッケーウクレレサークル
第1・3火曜日午前10時30分~正午
行徳公民館
月2,500円
ママレレ
TEL080-6769-0223片岡(昼間)
ピアノの好きな方待っています。
第1・2・4金曜日午後1時30分~4時30分
市川公民館
月4,000円
百音の会(もねのかい)
TEL047-326-4704舛田(夜間)
コーラスの仲間になりませんか
月2~4回不定期水曜日午前9時30分~正午
全日警ホール
月4,000円
エコーフキジマコーラス
TEL090-3287-8146伊藤

書道・絵画

初心者の方歓迎見学に来て下さい
第1水曜日午後1時15分~3時
いきいきセンター鬼越
月500円
色えんぴつ画同好会
TEL047-334-7261市村
初心者歓迎。水彩画を楽しく。
毎週金曜日午前9時~正午
東部公民館
入会金2,000円、月2,000円
東彩会
TEL047-338-5658半野田(昼間)
初級から楽しく書に親しみます
第2・4木曜日午前10時~正午
いきいきセンター市川
月1,000円
市川書道同好会
TEL080-6326-1415澤田

やってみよう【仲間募集~趣味・交流】

いちかわ文芸

俳句 … 山﨑 靖子 選

  • 青蔦(あおつた)の窓より洩れるビオラの音
    • 市川  谷口 杏
  • 泰山木(たいさんぼく)空のため息受けて咲く
    • 須和田 三浦 せい子
  • 父祖の田を守り切れずや草いきれ
    • 下新宿 小松 富子
  • 白髪(しらが)染めやめたる妻の単衣(ひとえ)かな
    • 南大野 本橋 忠一
  • 明易(あけや)きベッドで綴る闘病記
    • 平田  山﨑 蓉子

【俳句選評】

 谷口さん、青々と蔦のめぐらす洋館。その窓から、洩れくるビオラの音。読み手にも聞こえてくる、景と相まっての趣(おもむき)。三浦さん、泰山木の花は、上を向いてひらく。中七、下五の措辞が、独特であり納得。小松さん、祖先に対する、申し訳なさを感じつつ、限界を知る日々。やや率直ではあるが<草いきれ>に託された。本橋さん、白髪を染めない、奥さんの単衣姿に魅せられ、詠嘆(えいたん)の<かな>が、想いを伝えている。山﨑さん、闘病記であるが、<明易き>により、明るさが出た。

各部門の締め切り日と掲載号

締め切り日現在で、直近の掲載号への応募作品とします。はがきなどの用紙に、未発表のものを締め切りごとに1人3作品(要ふりがな)まで

締め切り日(消印有効)/掲載号

川柳
8月20日(金)/10月2日号
俳句
9月17日(金)/11月6日号
短歌
10月20日(水)/12月4日号
  • ※締め切り日にご注意ください
応募方法
応募部門・住所・氏名(ふりがな)・電話番号を明記のうえ、各締め切り日までに、直接または郵送で第1庁舎広報広聴課(〒 272-8501※住所不要)
問い合わせ
TEL047-712-8632同課

広報うちかわ / UCHIKAWA

今回の東京オリンピック・パラリンピック(以下、東京五輪)は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、開催の可否がさまざまなフィールドで議論されました。それでも夏の暑さに負けず全力でプレイされる選手の皆さんには、エールを送りたいと思います。
私は“ミーハー”です。そしてすがすがしいほどに“ニワカ”です。前回のリオ五輪を思い返してみると、当時はまだ子どもが生まれたばかりで子どもを寝かしつけながら寝落ちを繰り返し、絶対見ておきたい名場面を数々見逃してしまい、不完全燃焼のまま終幕しました。その子ももう5歳になりました。もう一人で寝られます。今回の東京五輪は、憂いなく万全の態勢で臨みたいと思います。
そして、子どもが新型コロナウイルス感染症を気にせず、のびのびとスポーツができる世の中に1日も早くなるよう願っています。

このページに掲載されている
情報の問い合わせ

市川市 市長公室 広報広聴課

〒272-8501
千葉県市川市八幡1丁目1番1号

広報グループ
電話 047-712-8632 FAX 047-712-8764
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