更新日: 2023年5月22日

広報いちかわ9月4日号 特集

特集1:認知症になっても安心できる市川を目指して ともに生きる ともに暮らす

特集2:待機児童ゼロ達成 子育てしやすいまちへ歩みをすすめています

特集3:満月のように大きく実る「秋満月(あきみつき)」今秋デビュー

新型コロナウイルス感染防止のため、記載された催しなどが中止または延期となる場合があります。
市の事業・イベントの中止(延期)情報は各担当課のWebページなどを確認してください。
市民の広場のイベントなどの開催については各団体まで問い合わせください。

前号の特集

[特集]目次

認知症になっても安心できる市川を目指してともに生きる ともに暮らす

軽度認知障害(MCI)と診断された市内在住の内田さんの画像

国によると、認知症の人は平成30年には全国で500万人を超え、令和7年には、高齢者の5人に1人が認知症になると推計されています。
市では高齢者福祉計画・介護保険事業計画を立て、認知症やその恐れのある高齢者が社会とのつながりを維持しながら、安心して暮らせる地域づくりを進めています。物忘れがあっても前向きに毎日を過ごす、認知症の人を見守り、できる範囲でサポートをする、といった一人ひとりの取組がみんなの笑顔につながっています。

問い合わせ=TEL047-712-8521地域支えあい課

まだまだ予防ができる。前向きに自分らしく

市内在住 内田さん

市内在住 内田さん

 物忘れが増えて集中力が欠けてきたことや、本を読む能力が落ちたことなどがきっかけでおかしいなと思い、病院にかかり、今年4月に軽度認知障害(MCI)と診断されました。軽度とはいえ認知障害と診断され、ショックが大きく不安にもなりました。けれども、早期発見できてよかったと前向きに捉え、高齢者サポートセンターに「これ以上進行させないように予防がしたい」と相談しました。アドバイスを参考に今は週1回の運動や、友人から勧められた月1回の朗読会などに参加して積極的に取り組んでいます。軽度認知障害と診断されても自分は自分。外出が安心してできる世の中になったとき、友人と登山に行くのを心待ちにしています。

認知症地域支援 推進員 岡澤いづみさん

認知症地域支援推進員 岡澤いづみさん

 内田さんのように、自分の症状を自覚し、前向きに予防に取り組む姿を見て、私も元気をもらっています。軽度認知障害から認知症への移行を防ぐことや遅らせることが大切なので、早い段階で気づき、生活習慣の見直しや予防を一緒に考えていきましょう。

物忘れが気になったら

 物忘れが全て認知症とは限りません。「正常と認知症の中間」とも言われる軽度認知障害の段階かもしれません。
 まずはかかりつけ医や高齢者サポートセンターなどに相談してください。

物忘れが気になったら

高齢者サポートセンターで相談しよう

高齢者サポートセンター職員の画像

 市内15カ所にある高齢者サポートセンターでは、地域における高齢者の最初の相談窓口として、健康や介護の相談など、さまざまな面からお手伝いしています。もし不安を感じることがあったら、まずは相談してください。

問い合わせ=TEL047-712-8545介護福祉課

◆認知症当事者同士の交流会「仲間と話そう」

 これまでの体験やそのときの気持ち、毎日の生活の中でうれしいこと、つらいこと、工夫していることなど、物忘れに関わるあれこれを一緒に話し合う場です。
日時=10月28日(木曜)午後2時~3時30分
場所・会場=全日警ホール
対象・人数=物忘れがあって気になっている方、不安を感じている方、申込順5人(支援者の同席可)
申し込み・応募=9月30日(木曜)までにTEL047-712-8521地域支えあい課

広がる支え合いの輪

認知症サポーター
 認知症サポーターは認知症について正しく理解し、認知症の人や家族を見守り、応援するボランティアです。市内でも、個人の他、学校、そしてタクシー会社や薬局、金融機関、郵便局といった民間企業など、まちで学び、働く人たちによる支え合いの輪が広がっています。

一人ひとりとのつながりを大切に

栗原優香さん(コミュニティカフェ みどりtoゆかり スタッフ)
コミュニティカフェ

栗原優香さん(コミュニティカフェ みどりtoゆかり スタッフ)

 平成30年1月に地域の方の交流の場として始めたコミュニティカフェでは、年齢に関係なく触れ合うイベントをおこなってきました。多くの方と接する中で、高齢者の方にも居心地よく楽しめるまちにしたいと思うようになりました。スタッフの間でも認知症について学ぶ機会を積極的に作り、お会計の際にお金を一緒に数えるなど、一人ひとりに合わせて接しています。認知症サポーターとして高齢者の方も安心して利用できるように心掛けています。これからも地域のみなさんにとっての憩いの場でありたいと思っています。

大好きな地元で気軽に集まれる場所を作りたい

牛尾律子さん(リサイクルショップ おっぽのお 店長)

牛尾律子さん(リサイクルショップ おっぽのお 店長)
 元々おこなっていた介護の仕事の経験を活かし、地元の方と触れ合いたいと思い、eco shopを始めました。お店には、散歩がてら寄ってみたり、気分転換にゆっくりと店内を見て楽しむ方もいらっしゃいます。軽く頭を使う脳トレ教室を企画し、まちの人が気軽に立ち寄って楽しめる場所にしていきたいです。

認知症サポーター養成講座

 認知症に関する基礎知識や接し方を学びます。この講座を受講することで認知症サポーターになることができます。
日時=9月30日(木曜)午後2時~3時30分
場所・会場=全日警ホール
対象・人数=申込順10人
申し込み・応募=9月28日(火曜)までにTEL047-712-8521地域支えあい課

 市内の自治(町)会、学校、商店、有志の集まりなど、グループや団体への講師派遣もおこなっています。
問い合わせ=TEL047-712-8521地域支えあい課

認知症地域支援推進員

 認知症の人やその家族が安心して暮らせるまちづくりを地域の人と協力しながら進める専門職です。認知症の人への支援とともに、認知症への理解や支え合いを広める取組をしています。

▲活動の1つである、コンビニで行われた出張相談会の様子
認知症地域支援推進員 秋月さん
認知症地域支援推進員 秋月真恵さん

認知症地域支援推進員 秋月真恵さん

 楽しい思いが心に残るような関わりを持つことができるといいな、という気持ちを持って接しています。困ったことがあれば何でも相談してください。

認知症をさらに詳しく

認知症ガイドブック

認知症ガイドブックの表紙画像
認知症ガイドブックのQRコード

 認知症の進行状況に合わせて受けられる医療や介護サービス、認知症の種類や症状、接し方などさまざまな情報を掲載しています。高齢者サポートセンターや介護福祉課窓口で配布しています。

認知症講演会 認知症を知ろう 正しい知識とよりよい関わり方

認知症講演会のQRコード

講師=志村秀樹氏(順天堂東京江東高齢者医療センター脳神経内科)
開催方法=市公式YouTubeチャンネルでの限定配信。10月下旬に申込者にURLを通知
対象・人数=市内在住・在勤・在学で事前申し込みをした方
申し込み・応募=10月4日(月曜)までに右記2次元コードからWeb申し込み
問い合わせ=TEL047-712-8521地域支えあい課

待機児童ゼロ達成 子育てしやすいまちへ歩みをすすめています

待機児童ゼロ達成のイメージ画像

 本市は令和3年4月時点で待機児童ゼロを達成しました。そこで特集2では本市の待機児童対策と子育て支援についてお伝えします。

子どものイラスト

国基準での待機児童がゼロとなりました

待機児童の状況

 本市の待機児童数は平成29年4月時点で576人と全国で4番目に多い状況でしたが、毎年約1,000人規模の受け入れ枠の拡大を行ってきたことにより、令和3年4月時点で待機児童数がゼロとなりました。

【本市の待機児童数と保育園定員数】

【本市の待機児童数と保育園定員数】

【本市の保育園数】

【本市の保育園数】

今後に向けて
 国基準での待機児童ゼロは達成しましたが、お住まいの地域やお子さんの年齢によっては希望する保育園に入れないなど、ニーズにお応えできない場合があります。引き続き需要の動向を見極めながら、保育園の整備や子育て支援を進めていきます。

問い合わせ=TEL047-711-1785こども施設入園課(保育園への入園に関して)TEL047-711-3061こども施設計画課(保育園の整備に関して)

市内で働く保育士を応援しています

 保育園利用者の受け入れ数を増やすためには、保育士のみなさんの力が必要です。市では市内で働く保育士を応援するためさまざまな取組をしています。本市で保育士として働いてみませんか。

問い合わせ=TEL047-711-1798こども施設運営課

[魅力1]都内に近くても家賃補助があるから安心

月額最大7万5千円の家賃補助

 保育士が住むための家を保育施設が借り上げた場合、市が費用の一部を補助しています。

[魅力2]保育士としての新生活を応援

最大10万円の新生活準備資金補助

 新たに本市内の民間保育施設で働く場合、新生活のための準備資金として市が補助しています。

[魅力3]保育士の生活を充実化

月額最大10万円程度のいちかわ手当

 公立保育園の保育士と同水準の給与になるように、市が費用の上乗せをしています。

保育士の就職・再就職を支援します

求職者登録のQRコード

 ちば保育士・保育所支援センターでは、保育所で働きたい方と、人材を求める保育所の橋渡しをしています。保育士の経験のある方や、保育士資格を有しているけれど働いていない方の就職を支援します。
 就職をお考えの方は求職者登録(右記2次元コード参照)をお願いします。相談支援や研修・就職説明会なども開催していますので、ご利用ください。

問い合わせ=TEL043-222-2668同センター

保育園によってさまざまな特色があります

市公式LINEアカウントのQRコード
▲市公式LINEアカウントの友だち追加はこちらから

 運営や設備は保育園によって違います。保育園を選ぶ際は、見た目や立地だけではなく子どもたちや保育する人の様子などを踏まえて希望の申し込みをしましょう。厚生労働省では、よい保育施設の選び方10か条をまとめています。
 また、市公式Webサイトで保育施設利用のご案内、市公式LINEアカウントで認可保育施設の開園情報をお知らせしておりますので、併せてご利用ください。

問い合わせ=TEL047-711-1785こども施設入園課

よい保育施設の選び方10か条

[1]まずは情報の収集を
こども施設入園課、子育てナビ八幡・行徳(詳しくは下部参照)で情報の収集や相談をしましょう。

[2]事前に見学を
決める前に必ず施設を見学しましょう。

[3]見た目で決めないで
キャッチフレーズ、建物の外観など見た目だけで決めるのはやめましょう。

[4]部屋の中まで入ってみて※
見学するときは、子どもたちがいる保育室の中まで入らせてもらいましょう。

[5]子どもたちの様子を見て
子どもたちの表情がいきいきしているか、見てみましょう。

[6]保育する人の様子を見て
保育する人の数、子どもたちへの接し方はどうかなど保育する人を見てみましょう。

赤ちゃんのイラスト1

[7]施設の様子を見て
赤ちゃんが静かに眠れる場所や子どもたちが動き回れる十分な広さや遊び道具があるか、また、災害時の避難口や階段があるか見てみましょう。

赤ちゃんのイラスト2

[8]保育の方針を聞いて
園長や保育する人から、保育の考え方や内容について聞いてみましょう。また、どのような給食を出しているか、連絡帳などで家庭との連絡や参観の機会があるかなどを聞いてみましょう。

[9]預けはじめてからもチェックを
預けはじめてからも、機会があれば保育の仕方や子どもの様子を見てみましょう。

[10]不満や疑問は率直に
不満や疑問があれば、相談してみましょう、誠実に対応してくれるでしょうか。

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、保育室への立ち入りを制限している場合があります。各保育施設へお問い合わせください。
厚生労働省「よい保育施設の選び方10か条」を参考に内容を一部変更しています。

「こんなときどうしたら・・・・・」
保育のことで困ったら

待機児童ゼロ達成 子育てしやすいまちへ歩みをすすめています

各支援の詳細は市公式Webサイトを確認してください。

子どもの預け先に関して困ったら

 子育てナビ八幡・行徳で相談できます。
 働き方やライフスタイルが多様化する中で、利用できる預け先の選択肢が増えています。
 各家庭のニーズに合わせた預け先選びのポイントやお住まいの近くの園情報、入園手続きなど情報をもとにナビゲートします。お気軽にお問い合わせください。

対象=妊娠期〜就学前
窓口開設時間=月〜金曜日 午前8時45分~午後5時15分
場所・会場・問い合わせ=子育てナビ八幡=市川市八幡1-1-1第1庁舎2階 TEL047-711-0135
子育てナビ行徳 市川市末広1-1-31行徳支所2階 TEL047-359-1208

宿泊または休日や平日夜間に子どもを預かってほしい

 こどもショートステイをご利用ください。
 保護者が病気、介護、出産、冠婚葬祭、育児疲れなどでお子さんを一時的に養育することができなくなったときに施設でお子さんをお預かりします。
事前にこども家庭支援課へ登録が必要です。また、利用前に施設で面接があります。

問い合わせ=TEL047-711-0679こども家庭支援課

子どもを一時的に預かってほしい

 一時預かりをご利用ください。
 家庭での保育が困難な場合に、認可保育施設で、一時的または断続的にお子さんをお預かりします。保護者の短時間就労や就職活動、リフレッシュのためなど、いろいろな場合に利用できます。ただし、利用日数に限度があります。

サービスの種類 預ける理由 利用日数等の限度
一時預かり 保護者の傷病、出産、介護、短時間就労、就職面接などの場合 月15日以内
一時預かり(リフレッシュ) 保護者が育児中のリフレッシュを希望する場合 月2日以内

問い合わせ=TEL047-711-1798こども施設運営課

認可保育所、小規模保育事業所、認定こども園などを総称して今号では、保育園、保育施設などと呼んでいます。

満月のように大きく実る「秋満月(あきみつき)」今秋デビュー

秋満月(あきみつき)

 千葉県生まれの梨の新品種が今秋にデビューします。
県農林総合研究センターで12年間かけて開発されたオリジナル品種です。新品種の愛称は、5,715点の応募の中から「秋満月(あきみつき)」に決定しました。
 愛称には収穫の秋、満月のように大きく実った梨に、農家と消費者の喜びと感謝の気持ちが込められています。

問い合わせ=TEL047-711-1141農業振興課

開発者にお話をうかがいました 県農林総合研究センター 押田正義さん

県農林総合研究センター 押田正義さん

 梨は品種によって採れる時期が違います。新高が少し古い品種なので、新高くらいの時期に採れる、もっと良い品種を作るという目標で秋満月の育種を始めました。果物の育種は親となる品種を決めて種をとって育てるため時間がかかりますが、12年は順調に研究が進んだほうです。育種をする際には子どもに欲しい特性を想定して親を選びますが、秋満月は採取時期が遅めの大きい梨にしたかったので、果実が滑らかでおいしい豊水と、晩生で肉質が良く大きい7-7という品種を親に選びました。試験栽培を開始した際には、市場でも評価が高く、新高を多く作っている市川市の農家さんにも全体の約1/4の試作をご協力いただきました。今後秋満月の栽培が広がり、多くの方に食べていただけるようになればありがたいです。

秋満月の生産者にお話をうかがいました 市内梨農家 荒井一昭さん

 試験栽培を依頼されまだ名前も決まっていないころから、有望品種かもしれないということで期待をこめて秋満月の栽培を始めました。元々ある木に接(つ)ぎ木をして10年以上試験を行い、今年から市場に出すことになりました。1つの木で長く梨をとるために、梨の枝を数年ごとに替えるのですが、新しい枝がなかなか伸びないことが大変でした。
 昨年できた秋満月を東京の市場関係者7~8社に食べてもらいアンケートをとったところとても良い評価をいただきました。市場を通して多くの方に食べてもらうことを期待します。
 秋満月は肉質が柔らかく、甘さが舌に残ります。常温だと日持ちするし、新高のように大きい。収穫してからすぐ食べるよりも少しおいたほうがおいしくいただけます。おいしい秋満月をぜひ食べてみてください。

秋満月ってどんな梨

食味=甘みが強く、酸味が少ない。果肉は柔らかく滑らか、果汁はたっぷり
大きさ=約700グラムと大きい
日持ち=収穫後、常温で28日程度保存可能
収穫時期=9月中下旬~10月上旬

秋に食べごろを迎える市川のなし

あきづき

あきづき

収穫時期=9月上旬~下旬

 果実は扁円(へんえん)形で、果重は500g程度と豊水より大きいのが特徴です。幸水のみずみずしさ、豊水の甘さ、新高の大きさをあわせ持った品種で、みずみずしくほどよい甘さが特徴です。

新高

新高

収穫時期=9月中旬~10月上旬

 大型の梨で、果実は500g~700gと大変大きく育ちます。やや硬めで甘みが強く香りも良い梨です。大きくて見栄えが良いので贈り物にもぴったり。日持ちも良く、冷蔵庫などで保存すれば1カ月以上持ちます。

市川のなしを買うには

 「市川のなし」は道の駅いちかわや一部の市内スーパーでも販売されていますが、全体の約7割は直売所で販売されています。
 「農産物直売所マップ」は農業振興課に設置しております。また、JAいちかわのWebサイトにも掲載されておりますのでご利用ください。なお、秋満月は今秋道の駅いちかわなどで販売予定です。

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