更新日: 2025年4月5日

広報いちかわ4月5日号 特集

特集1:まちの主役は、常に市民

[特集]目次

【令和7年度】
【施政方針】【教育行政運用方針】【当初予算】
まちの主役は、常に市民

市議会2月定例会において、田中 甲市長が施政方針、勝山 浩司前教育長が教育行政運営方針をそれぞれ述べました。下記では、各方針の概要や新年度の主な施策、予算を紹介します。

問い合わせ=施政方針=TEL047-712-8591企画課、教育行政運営方針=TEL047-383-9224教育総務課、当初予算=TEL047-712-8595財政課

施政方針

 急速に変化する現代では、固定観念にとらわれることなく、冷静に判断し、変化に対応することが求められます。これからの10年は、100年先の持続可能なまちの姿を見据える中で、安心した生活の実現に向け、格差の是正、腐敗の除去、教育の充実に真摯(しんし)に取り組んでまいります。

 また、近隣市との連携を深め、「権限・財源・人間」を集約した持続可能な京葉地域を目指し、その中心に市川市が位置していなければならないと考えています。国際都市としてのポテンシャルを有する恵まれた立地と、伝統文化やさまざまな地域資源を生かし、「観光・文教都市」として発展できるよう魅力ある都市づくりを進めてまいります。

 そのためにも、50万都市にならんとする市川市の使命として、住民の多様性を認め、災害や犯罪から市民の生活を守る「地域生活安全保障」の確立と、カーボンニュートラルの実現に向けた先駆けとなり、世界中の人々から注目されるまちを目指していきたいと思います。

イラスト:キャラクター

施政方針は、新年度を迎えるにあたって、市長が向こう1年間の市政運営の方針や重要な施策を示したものです。

施政方針の全文の2次元コード
▲全文はこちら
顔画像:田中 甲市長
▲田中 甲市長

施政方針の主な内容と事業

【重点施策[1]】誰一人取り残さないまち

健康寿命日本一

  • 市民のみなさんが心も体も健康で、入院や介護を受けることなく生活を送れる「健康寿命日本一」を目指しています。市民一人ひとりの健康意識の向上を図り、健康寿命の延伸に努めます。
    • 健康寿命延伸事業【継続】(860万円)
      健康に関する知識やより良い生活習慣などに関する健康講演会などを行います。
【その他の関連事業】
  • 予防接種事業【拡大】(16億6,628万円)
    乳幼児などの定期接種に加え、令和7年度より高齢者の帯状疱疹(たいじょうほうしん)ワクチンを定期接種で行います。

若者・子育て支援

  • 結婚を機に、新たに賃貸住宅を借りる際の初期費用を5万円、家賃などを最大1年間、月額2万円補助します。
    • 新婚生活住まい応援事業【新規】(6,124万円)
  • 生後1カ月の健康診査を最大6,000円助成します。
    • 母子健康診査事業【拡大】(5億3,537万円)
  • 1回1,600円でホームヘルパーを妊娠期から利用できるように拡大します。
    • 子育て世帯訪問支援事業(産前・産後訪問支援)【拡大】(1,058万円)

      画像:産後訪問支援
      ▲産後訪問支援
  • 私立幼稚園の親子登園クラスや2歳児保育クラスの利用料の補助を、第2子以降だけでなく第1子からとします。

高齢者・障がい者などへの支援

  • 75歳以上のゴールドシニアの外出支援「チケット75」を引き続き実施します。
    • ゴールドシニア事業(チケット75)【継続】(4,919万円)
  • 路線バスの廃止や減便対策として、どの地域の方々も円滑に移動できる「移動プラン75」の調査・検討を進めます。
  • 障がいのある方にヘルパーが付き添うサービスの対象に、通学支援も追加します。
    • 地域生活支援事業(移動支援事業)【拡大】(1億4,653万円)

斎場・霊園の整備

  • 令和9年度の完成を目指し整備を進めている新たな斎場は、近年の葬祭ニーズにも対応した施設を考えています。
    • 斎場施設整備事業【継続】(35億67万円)
      令和7年度は仮設斎場の建設などを行います。
  • 霊園においては、樹木葬に向けた墓地の整備や小規模区画墓地を検討しています。
    • 霊園再整備事業【新規】(1,500万円)
      令和7年度は樹林型合葬式墓地の設計などを行います。

国際交流の推進

  • 姉妹都市のアメリカ合衆国ガーデナ市に少年野球チームが訪問し、スポーツを通じた国際交流を深めます。
    • 青少年スポーツ国際交流事業補助金【拡大】(400万円)

核兵器廃絶と恒久平和の実現

  • 中学生を広島市に派遣し、被爆の実態への理解を深める平和学習を行います。
  • 核兵器廃絶平和都市宣言を行っている自治体との意見交換の場を設け、核兵器の廃絶と恒久平和の実現に向けた訴えを発信していきます。

【重点施策[2]】持続可能で安心・快適なまち

カーボンニュートラルの実現

イラスト:新電力会社 ロゴマーク
▲新電力会社 ロゴマーク
  • 新電力会社による、クリーンなエネルギーの地産地消を通じて、循環型の仕組みを目指します。
  • 省エネ性能の高いエアコンや給湯器などの家電の購入費用の30パーセントをICHICOポイントで最大6万円還元する「ICHICOスマートポイント」を実施します。
    • 省エネルギー家電導入促進事業【新規】(1億28万円)
【その他の関連事業】
  • クリーンセンター整備事業【継続】(6億2,643万円)
    クリーンセンターの建て替えのため、令和7年度は建物の設計及び関連施設などの整備工事を行います。

自然環境の保全・整備

  • 大町公園や霊園の樹木を適切に維持管理するなど、北部に残る貴重な里山の風景を最大限守ります。
  • 里海である三番瀬の自然環境を再生するため、砂付けの効果を検証するための事前覆砂(ふくさ)を行うなど、生命あふれる海を次世代へつないでいきます。
    • 塩浜親水事業【拡大】(2,407万円)
      令和7年度は三番瀬干潟の再生に向け、環境変化を把握するためのモニタリング調査を実施します。

動物愛護の推進

  • 地域猫活動を行う市内の愛護団体を互いにつなげ、活動の輪を広げる交流拠点をつくり、人と動物の共生社会を目指します。
    • 地域猫活動等支援事業【拡大】(3,725万円)
      拠点の整備や譲渡会の開催などを行います。

消防力・防災力・防犯力の強化

  • 老朽化した南消防署は、新浜幼稚園の跡地に5カ年計画で建て替えを進めます。
    • 南部地区消防防災施設整備事業【新規】(7,775万円)
      令和7年度は建物の設計を行います。

      イラスト:南消防署 建て替えイメージ
      ▲南消防署 建て替えイメージ
  • 昨年、市川市消防団が最も栄誉のある日本消防協会特別表彰「まとい」を受賞されました。市民のみなさんに見ていただくため、第1庁舎1階に展示しています。
  • 今後、いつ起こるかもしれない巨大地震から、市民のみなさんの生命と財産を守るため、できる限りの対策を講じていきます。
  • 家庭の防犯力を強化するため、家庭用防犯カメラなどの購入費用やホームセキュリティの設置費用の30パーセントをICHICOポイントで最大4万円還元する「ICHICOスマートポイント」を実施します。
    • 防犯用品等導入促進事業【新規】(2,513万円)
  • 犯罪被害者の方に最大30万円のお見舞金を支給する犯罪被害者等支援条例を制定しました。
  • 再犯防止推進計画を策定する他、関係団体と連携し、安全・安心な社会を目指します。
【その他の関連事業】
  • 避難所環境整備事業【継続】(5億2,100万円)
    避難所となる学校の体育館に冷暖房機の設置やトイレの洋式化などを行います。
  • 街頭防犯カメラ設置事業【継続】(4,730万円)
    老朽化した街頭防犯カメラの更新・新規設置の他、新たにカメラ付き防犯灯を増設します。

都市基盤の整備

  • 令和8年度に改定予定の都市計画マスタープランは、広域的な視点で、魅力あふれるまちの姿を描いていきます。
  • 北千葉道路や新湾岸道路の早期完成に向け、引き続き国に強く働きかけます。
  • 下水道は老朽化した施設の長寿命化と併せて、引き続き整備を進めるとともに、市川南ポンプ場の工事を着実に進める他、河原ポンプ場の建て替えを検討します。
    • 公共下水道整備事業(雨水・汚水)【拡大】(93億8,687万円)
【その他の関連事業】
  • 公共施設整備基金【継続】(15億1,485万円)
    老朽化した公共施設の更新など、計画的な整備を行うため、基金への積み立てを行います。
  • 本八幡駅北口駅前地区市街地再開発事業【継続】(8億4,170万円)
    本八幡駅北口地区再開発事業の設計などを行うため、再開発を進める組合へ補助などを行います。

公共施設の整備

  • 地域の特性を生かした誰もが気軽に集える施設として、3月1日に八幡市民交流館ニコットと妙典こども地域交流館ぴあぱーく妙典COCOが同時にオープンしました。

【重点施策[3]】魅力あふれる元気なまち

文化・芸術の振興

  • 全国国府サミットを開催し、国府所在地として情報交換や PRを行います。
  • 昨年お亡くなりになられた名誉市民の洋画家、中山忠彦先生の功績をたたえた追悼展を開催します。
    • 「市川の文化人展」等事業【拡大】(1,038万円)
  • 写真家星野道夫氏の作品を用いたオリジナルグッズを制作します。
  • 永井荷風文学賞の発表を行います。
    • 永井荷風文学賞運営事業【継続】(1,075万円)
      本市名誉市民の文豪、永井荷風の名を冠した文学賞の受賞作品の選考などを行います。
  • 近現代美術館や、行徳の郷土資料館の開設準備を進めます。

スポーツの振興

  • スポーツをする人・応援する人・育てる人の一体感から生まれるエネルギーにより、まちを元気にしていきます。
  • 4月1日に国府台スタジアムがオープンしました。
  • 令和8年度の営業をもって終了する市民プールを新たな北東部のスポーツの拠点にするための整備計画を策定します。

    画像:現在の市民プール
    ▲現在の市民プール
  • 塩浜地区では民間活力を生かして海辺と連動したスポーツ施設の整備を進めます。

市内経済の活性化・まちの魅力向上

  • デジタル地域通貨「ICHICO」は、800店舗近くの加盟と、3万3千人を超える方々にご利用いただき、昨年度の市内経済効果は推定9.7億円を達成しました。この勢いを止めることなく、より多くの市民のみなさんにご利用いただけるよう努力します。また、引き続きイベントや地域活動への参加などに対して、行政ポイントとしてICHICOポイントを付与します。
    • デジタル地域通貨推進事業【継続】(17億3,488万円)
  • 中山法華経寺を中心とした中山地区では、空き店舗の活用や、マルシェやフリーマーケットの開催など、活気あふれる商店街にする計画が進んでいます。
    • 中山参道活性化事業【新規】(2,000万円)

      画像:中山参道
      ▲中山参道

都市農業・水産業の支援

  • 市民の農業に対する理解の促進と、安定的な都市農業の経営に向けた支援を継続します。
  • 市川漁港の整備や製氷貯蔵施設の更新を行い、良好な漁業環境を保全します。
    • 市川漁港整備事業【継続】(2億2,300万円)
      令和7年度は市川漁港の保全と安全対策のため、護岸の改修工事と漁港施設の改修設計を行います。

近隣市との連携

  • 近隣市と連携を図り、将来にわたって、それぞれの市民にとって利便性の高いサービスを、効果的かつ効率的に提供していきます。

教育行政運用方針

 100年という人生を充実させるため、就学前教育から社会人の学び直しに至るまでの生涯にわたる学びの一環として、学校や各生涯学習施設の利活用を一層図り、人生100年時代の教育の姿の具現化を進めるとともに、安全・安心な学校づくりを目指していきます。

イラスト:キャラクター

教育行政運営方針は、教育長が施政方針と同様に教育行政の方針を示したものです。

教育行政運用方針の全文の2次元コード
▲全文はこちら
顔画像:勝山 浩司前教育長
▲勝山 浩司前教育長

【基本方針[1]】子どもたち一人ひとりの可能性を引き出す教育の推進

子どもたちの「生きる力」の育成(学ぶ力・道徳心・体力・社会の変化に対応する力)

画像:探究的な学習の授業風景
▲探究的な学習の授業風景
  • コミュニケーション能力や問題解決能力を育み、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実を図りながら、探究的な学習を進めて授業改善を行います。
  • 基本的な国語力の定着及び言語能力の向上のため、読書教育により力を入れます。
  • 就学前期から小学校・中学校まで一貫した教育を進めます。
  • 公立私立の幼稚園教諭と保育士、小学校教職員の相互理解を深めて、有機的な幼保小一貫教育に取り組みます。
  • 基本的な生活習慣の定着や体力の向上に努め、一人ひとりの能力を伸ばします。

【基本方針[2]】学びの質の向上と学びの保障の実現

多様な教育ニーズへの対応

画像:校内教育支援センター「スペシャルサポートルーム」の一例
▲校内教育支援センター「スペシャルサポートルーム」の一例
  • 不登校児童生徒や保護者に寄り添い、校内教育支援センター「スペシャルサポートルーム」の設置を全ての市立小学校に拡大します。
  • 子どもへのきめ細かな支援のため、各学校に「みらいサポーター」を配置します。
    • みらいサポーター事業【新規】(1億2,379万円)

教職員が輝ける環境の確保

  • 部活動の地域展開を進めつつ、教職員の業務の適正化を図ります。
    • 部活動地域移行推進事業【新規】(764万円)
      令和7年度は中学校における休日の部活動の移行を進めます。
  • 学校や地域の特性を生かした取り組みや教職員の働き方改革を推進する取り組みを行うための学校運営支援事業を創設します。
    • 学校運営支援事業【新規】(1,710万円)

教育関係施設の環境整備

  • 学校教育施設では、緊急時に避難所となる小学校体育館に冷暖房機を設置します。
  • 小中学校のトイレの洋式化、学校の改修や整備、校舎建て替えなど安全で安心できる学校の環境づくりを進めます。
    • 小学校建替事業【継続】(1億3,567万円)
      校舎建て替えについて、令和7年度は老朽化した宮田小学校を建て替えるため、設計を行います。
  • 生涯学習施設では、利用者の利便性向上のため、老朽化した公民館や博物館の改修、図書館の維持管理などを適切に行います。
【その他の関連事業】
  • 学校給食室運営事業・学校給食費管理事業【継続】(44億3,668万円)
    全ての市立学校において学校給食を提供します。また、給食費の無償化(約20億円)を継続します。

【基本方針[3]】ともに支え合う学びの環境整備

人生百年時代に対応した生涯学習の充実

  • 学校運営協議会や地域学校協働本部の一層の充実と活用を進めます。
    • コミュニティ・スクール推進事業【継続】(675万円)
  • 公民館・博物館・図書館の活用を通して、地域の身近な学習拠点として多様な学びの場を提供します

本市がもつ文化資産の活用・保護

画像:国府台史跡から出土した土器
▲国府台史跡から出土した土器
  • 国府の歴史的価値の普及に努めるため、全国国府サミットを開催します。
    • 全国国府サミット事業【新規】(2,936万円)
  • 貴重な歴史的文化遺産を守り伝えていくため、下総国分寺跡附北下瓦窯跡(しもふさこくぶんじあとつけたりきたしたかわらがまあと)の整備基本計画を策定します。
  • 市内所在の文化財などの地域資源を活用した教育を展開します。

【令和7年度】当初予算

イラスト:キャラクター

市⺠の安全・安⼼と豊かな生活のための施策の推進と、持続可能な⾏財政運営

当初予算の詳細の2次元コード
▲詳細はこちら

 令和7年度一般会計当初予算額は、前年度比で6.7パーセント増の1,886億円となり、特別会計、公営企業会計と合わせた全会計では、4.6パーセント増の2,922億6,200万円となっています。
 新年度は、増加し続ける社会保障関連の経費を確保するとともに、これまで進めてきた学校給食費の無償化や第2子以降の保育料の無償化などを継続します。併せて、市民のみなさんへの経済的な支援やクリーンセンターなどの生活に欠かせない施設の整備を進めるとともに、老朽化した小学校などを計画的に建て替えていくための積み立てを行うなど、安全・安心の確保や生活を豊かにするための新たな施策の推進と、持続可能な行財政運営を両立させる予算としています。

予算の規模

一般会計 1,886億円(対前年度比6.7パーセント増)
特別会計 808億800万円(対前年度比1.3パーセント増)
  • 国民健康保険特別会計 387億8,500万円
  • 介護保険特別会計 348億2,000万円
  • 後期高齢者医療特別会計 72億300万円
公営企業会計
228億5,400万円(対前年度比0.3パーセント減)
  • 下水道事業会計 228億5,400万円
全会計
2,922億6,200万円(対前年度比4.6パーセント増)
一般会計
福祉や道路、教育など市の基本的な事業を行うために設けられた会計
特別会計
国民健康保険税などの特定の収入をもって特定の事業の費用に充てるために設けられた会計
公営企業会計
地方公共団体が経営する公益的な事業を行うために設けられた会計

一般会計における歳入・歳出予算の内訳

歳入

イラスト:歳入

歳出

イラスト:歳出
市民1人当たり予算額
381,226円

一般会計予算1,886億円を市の人口494,720人(令和6年12月末時点)で割って算出

イラスト:民生費

民生費:192,181円

高齢者・障がい者・子ども福祉など

イラスト:総務費

総務費:46,534円

文化・スポーツの振興、防災・防犯対策、情報化の推進など

イラスト:衛生費

衛生費:43,588円

医療、保健、環境、ごみ処理など

イラスト:教育費

教育費:35,267円

教育の充実、公民館・図書館の運営など

イラスト:土木費

土木費:22,289円

道路・河川・公園の整備など

イラスト:公債費

公債費:17,359円

借入金の返済

イラスト:消防費

消防費:12,039円

消防・救急・救助活動や消防団の経費など

イラスト:その他

その他:11,969円

地域経済・観光の振興、議会の運営など

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