更新日: 2023年5月22日

広報いちかわ8月1日号 連載

新型コロナウイルス感染防止のため、記載された催しなどが中止または延期となる場合があります。
市の事業・イベントの中止(延期)情報は各担当課のWebページなどを確認してください。
市民の広場のイベントなどの開催については各団体まで問い合わせください。

 

目次

ムラコシコラム

共に築く新しい日常

新型コロナウイルス感染症拡大防止に対する市民のみなさまの多大なるご協力に深謝しています。それにも関わらず、7月に入り本市を含めて感染者数が増えていることを大変憂慮しています。改めて気を引き締めていかなければならないと考えているところです。
新型コロナウイルスの感染防止に取り組みながら日常生活を送っていかなければならない状況が続いています。このような中、満員電車に乗って通勤することをやめ、自宅で勤務し地域で豊かな生活を送ろうといった動きがあるなど、今まで当たり前と思っていた考えや価値観が変わってきていると感じています。
本市では、業務を飛躍的に向上させるため、デジタル技術を積極的に活用してこれまでの仕事の進め方を根底から改革するデジタルトランスフォーメーションを進めてきました。広く普及しているアプリを活用してオンライン化するなど、市民のみなさまが市役所に行かなくてもさまざまな手続きができるようにしています。また、自宅や遠隔地から市役所の職員が決裁をしたり、Web会議に参加したりできるようにしました。さらに在宅勤務や時差出勤を行うなど、働き方改革も進めているところです。
コロナ禍において、ご自身や大切な家族、そして地域を感染拡大から守るため新しい生活様式を取り入れた日常生活が求められる中、本市の取り組みが今後の新しい日常の一つになるものと考えています。
今月末には新しい庁舎で順次業務を開始していきますが、これを機に新しい日常をみなさまと築いてまいります。

市長 村越祐民

 

歴史と文化の散歩道[89]

松尾芭蕉と2つの寺町 行徳・国府台

法善寺庭園の巨石/法善寺の芭蕉句碑(塩塚) 1687年8月14日、松尾芭蕉は芭蕉庵から舟に乗り、小名木川、新川、旧江戸川を通って行徳に着きました。その後、徒歩で八幡から鹿島へと向かっています。月見を兼ねて根本寺(こんぽんじ)の仏頂和尚(ぶっちょうおしょう)を訪ねる旅でした。その様子は「鹿島詣(かしまもうで)」に書かれています。
 芭蕉庵は隅田川と小名木川の交わるあたり、食用の鯉を飼う池のほとりにあって、芭蕉はそこで14年ほど暮らしています。今は跡地に小さな芭蕉稲荷神社が設けられ、芭蕉の句碑〈古池や 蛙飛び込む 水の音〉が建てられています。近くには、芭蕉記念館や芭蕉史跡展望公園も開設されています。
 さて、芭蕉が立ち寄った当時の行徳は「戸数千軒寺百軒」と言われるほど繁栄した寺町でした。今も行徳・南行徳だけで29もの寺院がある寺町です。その一つ仏性山法善寺(ぶっしょうざんほうぜんじ)は、関西から塩焼の製法を伝えた河本弥左衛門が出家して創建したもので、別名塩場寺(しょばてら)と呼ばれています。1797年、芭蕉の百回忌を記念して、行徳の俳人戸田麦丈(ばくじょう)などが塩場寺に芭蕉の句碑〈うたがうな 潮(うしお)の華も 浦の春〉を建立しています。この句碑は塩塚(しおづか)と呼ばれ、俳句愛好家をはじめ多くの方々が各地から訪れています。境内の庭には四万十川の巨石や豊臣秀吉が聚楽第(じゅらくだい)に集めたものと同じ石が配され、見応え十分です。
 また、市内にはもう一つの寺町が国府台5丁目にあります。昭和の初期から40年代にかけて東京などから続々と移転してきた6寺院によって形成されています。その一つ医王山泉養寺(いおうさんせんようじ)は深川の地を開拓した深川八郎右衛門が創建した寺で、浅草寺と本末関係を結ぶ古刹(こさつ)です。しかし関東大震災で被災したために現地に移転してきました。境内には深川一族の墓碑や、芭蕉の50回忌を記念して俳人田中千梅(せんばい)が建てた芭蕉塚も移転され、深川の面影を強く残しています。
 市川は2つの寺町を通じて芭蕉と深川に深いつながりを持っています。深川は遠いようですが、水運を用いると実はごく身近な場所です。行徳と日本橋を結んだかつての水運が将来復活することを思いながら、深川と2つの寺町を訪ねて一句いかがでしょうか。

(広報広聴課)

 

第20回 いちかわスポット/ICHIKAWA SPOT

市川の歴史を探る
歴史博物館

 歴史博物館では中世(鎌倉時代)以降の、市内の歴史について、資料を収集・整理・保存し、展示や講座などを実施しています。常設展示室には、「中世以降の市川」、「海辺の人々の生活」、「水路と陸路」、「台地の人々の生活」、「郷土コーナー」といった5つのコーナーがあり、行徳の塩作りや民家の土間などが再現されています。また、季節の展示、特別展示室での企画展など、地域の歴史を掘り下げた展示も随時行っています。館のとなりには考古博物館や堀之内貝塚公園もありますので、市川の歴史について知りたい方や学んでみたい方は訪れてみてください。

場所・会場=市川市堀之内2-27-1
開館時間:午前9時~午後4時30分
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始(12月28日から1月4日)
問い合わせ=TEL047-373-6351

 

市民の広場

本広場への掲載は、各施設にある「市民の広場掲載依頼書」により、‘記載の決まり’に従ってお申し込みください。
なお、市民のみなさんの依頼に基づき掲載しており内容についての責任は負いかねます。
問い合わせ=TEL047-712-8632、FAX047-712-8764広報広聴課

やってみよう【仲間募集~趣味・交流】

スポーツ・健康

●里山歩きから縦走登山をする会/第3土曜日/本行徳公民館/入会金1,000円、年会費3,000円/徳山会/TEL047-356-5008永礼(ながれ)(夜間)

音楽・芸能

●懐かしの名曲を英語で歌いましょう/第1・3火曜日午後2時~3時30分/市川駅南公民館/入会金1,000円、月2,500円、運営費500円/アメリカンポップスクラブ/TEL080-5909-6515二ノ宮(夜間)

書道・絵画

●仏画・水彩画・日本画/第1・3木曜日午前10時~正午/中央公民館/入会金1,000円、月3,000円/月影会/TEL090-3497-8627宮崎

 

いちかわ文芸

俳句 … 山﨑 靖子 選

噴水の光編みたる落下かな
──── 南大野 本橋 忠一

沖縄の平和の礎(いしじ)炎暑かな
──── 島尻 工藤 尚子

揚げ雲雀(ひばり)空に梯子があるように
──── 南八幡 片倉 正博

仲見世のけはひ風鈴ひびきをり
──── 本北方 佐藤 詩子

久留里線ひと駅ごとに立葵(たちあおい)
──── 平田 山﨑 蓉子

【俳句選評】
本橋さん、噴水の光をよく観察され、編まれて落ちるようなその光を、読み手にも想像させていよう。工藤さん、6月23日は沖縄慰霊の日。誰もが心より祈る、平和の礎であり、<炎暑かな>の季語には、時候はもとより、犠牲者に対しての、想(おも)いの深さも感じさせる。片倉さん、独自の見方が面白い。雲雀はときに、途中で止まって、鳴いていたりする。佐藤さん、仲見世の気配と風鈴は、違和感なく響き合う。山﨑さん、地方にゆくほど、乗客に対するもてなしの心が感じられる。

■各部門の締め切り日と掲載号
締め切り日現在で、直近の掲載号への応募作品とします。はがきなどの用紙に、未発表のものを締め切りごとに1人3作品(要ふりがな)まで
▽締め切り日(消印有効)/掲載号
川柳=8月20日(木)/10月3日号
俳句=9月18日(金)/11月7日号
短歌=10月20日(月)/12月5日号
★締め切り日にご注意ください

応募方法=応募部門・住所・氏名(ふりがな)・電話番号を明記のうえ、各締め切り日までに、直接または郵送で仮本庁舎広報広聴課(〒272-8501※住所不要)
問い合わせ=TEL047-712-8632同課

 

令和元年度いちかわ文芸年間賞が決定

 本紙で掲載している「いちかわ文芸」の令和元年度年間賞が決まりました。
 年間賞は、選者が1年間の最優秀作品を選び、表彰するものです。令和元年度は俳句241句、短歌146首、川柳194句と、計581作品の応募があり、下記の8作品が受賞しました。

俳句

最終の 出航告ぐる 冬花火 
 山﨑 蓉子(渡辺 輝子選)

身をよじり 枝剪る柚子の 旧家かな
 高野 厚夫(能村 研三選)

舞うことを やめぬ金魚や 令和くる
 小田中 準一(山﨑 靖子選)

短歌

レモンパイほのすっぱさとメレンゲが
青春の日の二人にも似て

 富永 加代子(日高 堯子選)

戸袋をたたけば鳥達逃げてゆく
人にも柿の実残しておいて

 秋本 和子(安田 恭子選)

児の寝顔ひまわりのように輝きぬ
その未来をば何故に手折るや

 鈴木 睦代(清水 麻利子選)

川柳

二拍手の 十指に願い 書いて打つ 
 忰田 弘(南澤 たかを選)

年寄りを 置いて逝けぬと 妻卒寿
 山下 寛治(川口 雅生選)

 

I・TOPICS(アイ・トピックス)

I・TOPICS(アイ・トピックス) 市川市内の話題・出来事をお届けします。

【Twitter】高齢者等世帯ごみ出し支援 開始[7月14日]

 6月1日より高齢者等世帯ごみ出し支援が始まりました。
 ごみを出すことが困難な高齢の方や障がいのある方などのために、玄関前などに出したごみを収集するものです。
 また、ごみが出ていない場合は安否確認を行います。

高齢者等世帯ごみ出し支援 開始[7月14日]

【Facebook】検温を実施しています[7月3日]

 新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、「赤外線カメラ」を使用した検温を仮本庁舎2階・3階、行徳支所、アクス本八幡において実施しています。
 37.5度以上の発熱が認められる場合は、各窓口への入場を制限させていただく場合がございます。

【Facebook】検温を実施しています[7月3日]

【Instagram】午前中に見に来てね[7月17日]

#蓮の花 #中山法華経寺 #梅雨 #はなまっぷ

【Instagram】午前中に見に来てね[7月17日]

【Instagram】花菖蒲越しの市川[7月2日]

【Instagram】花菖蒲越しの市川[7月2日]#京成電鉄 #江戸川 #鉄橋 #電車
#花菖蒲 #はなまっぷ

【Facebook】市役所のお仕事紹介 Vol.17
みなさんに喜んでいただけるような動物園を(動植物園 塩見彰)[7月17日]

【Facebook】市役所のお仕事紹介 Vol.17
みなさんに喜んでいただけるような動物園を(動植物園 塩見彰)[7月17日] 獣医師として、動物が健康な状態を保てるよう、飼育員と協力しながら管理や治療を行っています。定期的に園内を巡回し異常が無いかに目を配っています。また、希少な野生動物を絶滅の危機から救うという「種の保存」にも取り組んでいます。来園者のみなさんが笑顔で楽しんでいる姿を見るとうれしく思います。人と同じように動物も十人十色で、動物が求めていることもさまざまです。言葉が話せない動物の気持ちをくみ取り、常にベストな治療や飼育を心掛け、少しでも動物が幸せな生活ができるようにしていきたいです。みなさんに喜んでいただけるような動物園を作っていきますので、元気な動物たちの姿を見に足を運んでください。


市公式フェイスブック◎詳しくは市川市公式SNSを見てください。
http://www.city.ichikawa.lg.jp/pla04/ichikawa_sns.html

【Twitter】@ichikawa_shi
【Facebook】@city.ichikawa
【Instagram】@ichikawa_city

(広報広聴課)

 

広報うちかわ/UCHIKAWA

広報うちかわ/UCHIKAWA

 今年も市川に梨の季節がやってきます。年々夏の暑さが苦手になってきている私にとって、清涼感とみずみずしさを与えてくれるこの果物は、数少ない夏の楽しみの一つ。今年も食べるのが楽しみです。
 夏といえば、今年は長雨で、夏らしさを感じられない日が続きました。
 ある日、雨の合間を縫って市内某所でテニスをしていると、どこからともなくノコギリクワガタがコートに乱入。今年初めて出会った夏らしさです。私は男性なのですが、大人になった今でもクワガタを見るとワクワクドキドキします。うれしくなって写真をたくさん撮影し、子どものときのように満ち足りた気持ちで帰路につきました。
 翌日、隣に座る先輩(女性)に自慢しようと、写真を見せながらクワガタのかっこよさ、実はその日1日で3匹もクワガタを見つけた感動などを伝えました。クワガタの角はかっこいい。そして、先輩はまったく興味を示しませんでした。
 あぁ今年初めての夏らしさよ。まだまだ夏は続きます。

 
 

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市川市 市長公室 広報広聴課

〒272-8501
千葉県市川市八幡1丁目1番1号

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