更新日: 2023年1月31日
うつ病を知っていますか?

嫌なことや辛いことがあるとやる気が出ない、楽しくない、悲しくなることがあります。
こうした気分の落ち込みは、誰もが日常的に経験するものですが、このような状態が2週間以上続いたり、日常生活に支障をきたすときは、「うつ病」を疑う必要があるかもしれません。
うつ病ってどんな病気?
うつ病は、脳のエネルギーが低下した状態で、性格的な要因や、ストレス、過労などにより、脳のエネルギーが欠乏することにより発症します。
うつ病は心身のエネルギーを低下させ、色々な病気の原因になったり、病気を悪化させたり、最悪の場合自殺に至ってしまう可能性もある病気です。
うつ病にかかっても、早期発見・早期治療により、多くの人は回復します。しかし、長く続くこともあり、辛抱強く治療することが大事です。
- ※他の病気(身体の病気、精神疾患、認知症など)や薬の副作用の影響でもうつ状態になることがあるので、医師へ早くに相談することが必要です。
うつ病のきっかけ
さまざまな生活体験がうつ病のきっかけになります。ストレスになりやすい体験や個人の性格や行動様式が相互に関係することにより、一部の人がうつ病になります。
ストレスになりやすい出来事や体験は?
代表的なものは退職や家族との死別などの「喪失体験」です。自分の居場所や心のよりどころをなくしてしまうと、心のバランスを崩しやすくなります。一方、結婚や昇進など喜ばしいはずの出来事がストレスを生み、うつ病につながることもあります。
うつ病を疑うサイン
自分が気づく変化
- 悲しい、憂うつな気分、沈んだ気分
- 今まで楽しめたことにも興味がわかず楽しくない
- 疲れやすく、元気(気力)がない(だるい)
- 気力、意欲、集中力の低下を自覚する(おっくう)
- 寝つきが悪い、あるいは夜中や朝早く目がさめる
- 食欲がなくなる
- 人に会いたくなくなる
- 夕方より朝方のほうが気分、体調が悪い
- 心配事が頭から離れず、考えが堂々めぐりする
- 失敗や悲しみ、失望から立ち直れない
- 自分を責め、自分は価値がないと感じる
- 物事に集中できない、物事を悪いほうに考える など
周囲が気づく変化
- 以前と比べて表情が暗く、元気がない
- 体調不良の訴え(身体の痛みや倦怠感)が多くなる
- 仕事や家事の能力が低下、ミスが増える
- 周囲との交流を避けるようになる(口数が減る)
- 遅刻、早退、欠勤(欠席)が増加する
- 朝方や休日明けに調子が悪い
- 趣味やスポーツ、外出をしなくなる
- 以前と言動が変化したり、身なりに構わなくなる
- 食欲がなくなる
- 飲酒量が増える
- 死ぬことを口にする など
うつ病は本人が自覚しにくい病気のため、周囲の人が早めに気づき、対応することが重要です。上の項目をはじめ少しでも気になることがあったら、医療機関を受診するか相談するようすすめましょう。保健センターでは、うつの心配がある方およびその家族の相談をおこなっています。
→「こころの健康相談」へ
うつ病の治療方法
うつ病のきっかけの多くはストレスなので、ストレスとなっている生活から離れ、休養をとることがもっとも有効です。状況に応じて、薬物療法や心理療法が取り入れられます。
- 休養
一定期間、仕事や家事から完全に離れ、心身を休めてエネルギーを充電します。 - 薬物療法
抗うつ薬の服用により、脳の中で減っていた神経伝達物質の働きを回復させます。 - 心理療法
医師との相談、カウンセリングなどにより、物事のとらえ方や考え方などの問題に気づき、修正していくことにより再発を防ぎます。
家族や親しい人がうつ病といわれたら・・・うつ病の人との接し方
家族や身近な人がうつ病と診断されたら、どう接すればよいかを知っておきましょう。
ゆっくり休んでもらう
うつ病の治療は、「休養」が基本です。無理に外出、運動、気分転換などをすすめないようにしましょう。
あせらない・励まさない
うつ病の治療には時間がかかります。本人のペースを尊重し、温かく見守りましょう。がんばりたくてもがんばれないのがうつ病です。叱咤激励は本人をますます追いつめてしまいます。
否定せず、ゆっくり話を聴く
悩みや症状を「たいしたことない」などと否定せず、しっかり話を聞きましょう。
「私はあなたの味方」というメッセージを伝える
味方になってくれる人がいることは大きな支えになります。
薬とお酒に注意する
自己判断で薬をやめると病状が再発・慢性化してしまうことがあります。医師の指示通り服用しているか確認しましょう。アルコールは厳禁です。
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