会議録 (2008年2月 第11日目 2008年3月18日 )

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発言者:石原美佐子議員

 ご答弁ありがとうございました。ピロティーの活用についても、いろいろと課題があるということを認識いたしました。しかしながら、だれもが安全に市役所に来てスムーズに帰っていけるように、少しでもできることがないかということで、引き続きご検討をお願いしたいと思います。
 それから、障害者就労についてですが、特に契約についての取り組みなんですけれども、法的に乗り越えなくてはならない点などがあり、容易にできることではないということは理解いたしました。しかし、今までにない取り組みとして、入札の基礎データとして雇用人数や雇用率を企業側から示していただき、それを付加価値とするということ、非常にありがたいと思います。働きかけといいましても、文書でのお願い、口頭でのお願い、いろいろなやり方があると思いますので、引き続き検討、協議を重ね、雇用の拡大を現実のものとしていってほしいと思います。
 次に、経済部長からのご答弁ですが、非常にすばらしいと思います。「ぱわーあっぷ いちかわ」という商工会議所の会報は私も拝見いたしました。1ページの約半分ぐらい、上半分なんですけれども、その紙面のスペースをいただいています。8ページに「市川市経済部からのお知らせ」として掲載されていますので、商工会議所の会員でいらっしゃる議員の方々にはぜひ見ていただきたいと思います。
 また、雇用対策推進協議会部会の講演会においてPRを行ったということですが、2月18日に市長の施政方針があり、そのわずか2日後にお時間をいただいて、福祉部と経済部、両方の担当者の方がアピールしたということですね。商工会議所と連携をとったということは、もちろん、すばらしいんですけれども、私が評価したいのは、経済部と福祉部、その2つの部が一緒に講演会に出向きPRしてきたということです。これは、つまり縦割り行政ではなくて、複数の部が1つの課題について連携、協力して取り組んだということだと思います。これは、まさしく障害者の就労という課題に対して、ただ福祉部だけが頑張ればいいということではなく、市長がおっしゃったとおり、全市での取り組みがされつつあるのだなと感じております。どうか今後とも市と商工会議所がさまざまな形で連携して取り組んでいきますよう期待しております。
 最後に、ノーマライゼーションを実現していくということを考えながらまとめていきたいと思います。先ほどの福祉部長のご答弁によりますと、その特徴として、これまで余り外へ向けて発信していらっしゃらなかった障害当事者やその家族の方々がさまざまな形でみずから発信し出したということを伺いました。岩波新書の新刊『障害児教育を考える』の中に、このような一説がございます。「社会参加とは、健常者がその善意によってしつらえた活動の場に、障害者が受け入れてもらうなどという消極的なものではない。それは、例えば教育、労働、文化、レクリエーション、政治など、もろもろの分野の社会活動に、障害者が社会を構成する一員として参加することである。障害者にとって参加は権利であり、当事者主権の行使である」。また、「障害者の社会参加というときは、本来、『能力があれば』という限定つきの考え方に立つのではない。障害者は誰でも社会参加できるのであり、参加の機会、適切な支援を用意するのは社会の側の責任であると考える」。全くそのとおりだと思います。
 ここで2つのことをご紹介いたします。
 1つは、自閉症の子を持つお母さんたちが活動を展開していますキャラバン隊『空』です。自閉症のために自分で表現が十分できない子供たちにかわって、自閉症って何ということを、参加者の体験型で寸劇や朗読を通して公演しています。私も、これまで2度ほど見たんですけれども、毎回お母様方のチームワークのよさ、そのストーリーの展開に引き込まれます。
 もう1つは、ことし1月20日に実施されました市民ミュージカル「タフタ ウエマ」です。「タフタ ウエマ」というのは、スワヒリ語でよいことを探そうという意味だそうですが、この市民ミュージカルには60人以上のハンディキャップを持った子供たち、そして、その親たちが多数出演し、自己表現していました。思いがけず障害を持つ我が子を持った苦しみ、夫婦の確執、現実の受け入れ、子供のゆっくりと成長していく時々での喜び。このキャラバン隊『空』の活動も、「タフタ ウエマ」のようなチャンレジド・ミュージカルも、当事者や家族がみずから社会参加していることで共通しています。「タフタ ウエマ」のミュージカルを私は観覧席から見ていたのですが、その中で忘れられないせりふがあります。障害のある子を持った母親のせりふです。家では何も問題がないのに、どうして一歩外へ出ると、こんなにトラブルばかりなの――この言葉の中に、私たちがノーマライゼーションを実現していく上での大きな問題点が隠されていると思います。
 今、障害のある人とその家族が外へ向けて発信し出したことは大変よいことだと思います。では、受け入れる側はどうでしょうか。私は、人々の多様性の受け入れのおくれが障害者差別を生み、地域で障害のある人もない人もともに生き生きと暮らしていこうというノーマライゼーションの実現に歯どめをかけていると考えます。私たちは、地域が、当事者とその家族にとっても、その他のだれにとっても安心、安全なものとなるために、地域で多様性の受け入れのおくれをいかに取り戻していくかという議論がもっともっと必要なのではないでしょうか。そして、障害のある方や家族の社会参加や就労ニーズにひたすらにこたえていくこと、受け入れていくことが、現実的に多様性の受け入れのおくれを取り戻すことにつながるのではないかと思いをめぐらせています。
 また、具体的に就労について考えてみますと、実際は障害者を手助けする人がいて、障害者は働けるのです。雇用側と従業員である障害者の間に立って、その調整役をする人、ジョブコーチのようなポジションの人が就労継続にとても大きな役割を果たします。本市の今後の課題として、そういった人材を育てること、そしてまた、一緒に働く健常者の方へは、どういうコミュニケーションの仕方をしたら理解してもらえるのかという具体的な手法についての情報を学んでもらうという配慮が必要になると思います。
 9月議会からずっとこのテーマを追いかけてきまして、私自身の中には、いまだわからないことがあります。それは、就労なんて考えられない重度の方たちです。重度の方の望ましい社会参加とは、どういう形なのだろうかということです。排除をしないということ、受け入れていくということをキーワードに考えていきたいと思っています。
 最後になりましたが、これからも社会的に厳しい現状にいる人々の問題に関しては、市川市議会は超党派で解決に向けて取り組んでいきますということを市民にアピールし、私の質問を終わりにいたします。ありがとうございました。
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