会議録 (2008年2月 第11日目 2008年3月18日 )

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発言者:加藤 正環境清掃部長

 三番瀬のラムサール条約登録についての2点のご質問にお答えいたします。
 初めに、ご案内のとおり、ラムサール条約につきましては、正式名称は特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約であり、水鳥の生息地を守る目的で出発したものですが、現在では多様な野生生物が生息する湿地の生態系保護へと範囲を拡大されてきております。
 そこで、ご質問1点目のラムサール登録に必要な要件と三番瀬の環境の認識についてでございますが、環境省で平成16年(2004年)に行われたラムサール条約湿地検討会の際に配付された資料によりますと、三番瀬は国際的に重要な湿地の9つの基準のうち、基準1の「各生物地理区内において代表的な湿地」の干潟部門に対象候補とされていること。また、水鳥の関係で、基準5の「水鳥2万羽を定期的に支える湿地」で環境省ガン・カモ類生息調査において、過去5年間のガン・カモ類の渡来数として、2001年から2002年の調査で10万羽以上飛来とされていること。基準6の「水鳥の個体数の1%を定期的に支える湿地」で、スズガモ1%基準値3,000に対し7万から9万8,000羽とカウントされていること。また、魚類の関係で基準7の「固有な魚類の種等で湿地の価値を代表する個体群の相当な割合を維持」及び基準8の「魚類の産卵場、稚魚の成育場、漁業資源が依存する回遊経路等」で当てはまる湿地として列記されていることなど、三番瀬は合わせて5つの基準を満たすとされております。このように、三番瀬は水鳥を初め多くの基準に該当するラムサール条約の国際的に重要な湿地とされております。
 一方、本市では、かねてより東京湾最奥部である三番瀬江戸川放水路河口域、行徳近郊緑地特別保全地区などを一体とした水鳥を含む水辺の動植物の保全の一助として、ラムサール条約登録湿地への指定を国や県に要望してまいりました。ここは、かつての干潟や浅海域を人工的に埋め立て造成したものであり、現状では陸と海との連続性が損なわれている形となっております。しかしながら、先ほども申しましたように、ラムサール条約で示された基準を満たす数多くの水鳥が海上などに渡来し、これらの水鳥の生活を支える生物層が存在することを示しているとも考えられます。こうした東京湾最奥部の干潟、浅海域の生物層などの現況を科学的に把握するため、本市では平成14年度から18年度にかけて、学術研究者などとともに、貝類やゴカイ類などの底生生物を中心とした生物の現況調査を実施してまいりました。調査結果などは本市のホームページに掲載しておりますが、底生生物の現況としましては、さまざまな種類が生息している一方で、その状況は不安定であり、かつての埋め立て以前の干潟や浅海域のような、安定した生物が豊かな理想的な状況とはまだまだ言えないと認識しております。
 また、県におきましては、埋め立てなどにより三番瀬と周辺の環境は大きく変わってきたことから、この三番瀬の再生を目指し千葉県三番瀬再生計画を策定しております。その基本計画では、自然環境の再生、保全と地域住民が親しめる海の再生を目指して、三番瀬の再生に関する施策の基本的な方針として5つの再生目標、講ずべき施策や推進方法、そして5年間の再生事業計画を定めております。
 次に、ご質問の2点目、ラムサール登録のメリット及び登録に向けた市の考え方についてでございますが、ラムサール条約は各締約国に、それぞれの国内法によって条約湿地を保全し、管理することを求めております。我が国では、ラムサール条約に登録される湿地は国設の鳥獣保護区などに指定され、保全管理されることになります。また、ラムサール条約湿地になるということは、条約に基づき、国際的に重要な湿地として、保全及び賢明な利用について国内外に広く告知されることで、知名度の向上とあわせて環境保全に対する取り組みがさらに活性化するきっかけになると見込まれます。その結果、現状の課題対策や自然環境学習施設の整備が進められれば、市民の方々が身近な湿地や自然環境について再認識する場や機会を提供することとなり、今以上に市川の海に親しみ、誇りに思う気持ちにつながっていくことと思われます。このように、本市としましても、登録されることの意義は十分認識しており、登録について、国、県に要望しております。今後、県は、地元市町村や利害関係者と調整のための協議に入ることと思われますので、それを踏まえまして、本市としての役割の中で登録に向けて努めてまいりたいと考えております。
 以上であります。

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