更新日: 2018年11月15日

平成27年6月市川市議会健康福祉委員会

開会

午前10時2分開議
○堀越 優委員長 ただいまから健康福祉委員会を開会する。

議案第6号 市川市介護保険条例の一部改正について

○堀越 優委員長 まず、平成25年12月定例会から、常任委員会における一問一答制が導入されている。委員の皆様におかれては、質疑冒頭に私、委員長に対して発言方法、[1]全て総括、[2]初回総括2回目以降一問一答、[3]質疑項目を全て述べてから一問一答の発言方法を申し出た上で質疑されるよう、よろしく願いたい。
 また、理事者の方々におかれては、説明または委員の質疑に対する答弁の際は、職名を名乗った上で発言されるよう願いたい。
――――――――――――――――――――
○堀越 優委員長 議案第6号市川市介護保険条例の一部改正についてを議題とする。
 提案理由の説明を求めるが、本会議以上の説明があれば説明願いたい。
○介護福祉課長 本会議以上の説明はない。よろしく御審査のほどお願いしたい。
○堀越 優委員長 質疑はないか。
○清水みな子委員 総括で行う。
 2点ある。1つは周知の仕方。
 それと、例えば今まで滞納されてきた方にもこの制度がきちんと対応するのかどうか。
○介護福祉課長 周知の仕方は、広報や本市のホームページ上で今回の改定について説明している。内容については、2月の定例会で1度、介護保険料の審議をお願いして議決されているが、その中で、今回、国の制度が再度変わる予定であると説明している。また、チラシをつくり、市関係の窓口や駅の広報スタンドで広報させていただく。保険料については、現在の金額であるが、この定例会で議決されたら、内容を差しかえて新しいものに変えたいと考えている。
 滞納されている方についての保険料は、27年度から全員が減額の対象になっている。
○清水みな子委員 わかった。滞納の方には通知しないことがないようにお願いしたい。
 周知の仕方は、いつもホームページ上で行う形であるが、見られない方が多いので、もう少し何か方法を考えられないかと思うが、いかがか。
○介護福祉課長 周知の方法は、チラシは各窓口にあるが、今後、保険料の通知の段階で、減額されたことをパンフレットも入れて周知する。今はチラシであるが、新しい段階の保険料が決まったらリーフレットを作成し、決定通知書に入れて周知を図らせていただきたい。
○佐藤義一委員 介護保険は利用者がふえていて、数年に1回上がっていて、また上げられた認識があるが、これは2万8,620円から2万5,440円に減額されるのか。つまり、佐藤義一という市民の立場からすると、保険料が減ることになり喜んでいいのか。議案第6号はそういう内容なのか。
○介護福祉課長 介護保険の保険料については、介護保険事業計画で介護保険のサービス料を見込んで、3年に1度見直しをすることになっている。今回の減額については、国が2分の1、県・市が4分の1ずつの公費負担で保険料は減額されるので、個人から見ると、第1段階の方は保険料が下がる。
○佐藤義一委員 年金から引かれているが、3年に1回ふえている認識がある。これは介護を必要とする人がふえているから、一定の年収がある人は保険料がふえていてもしようがないとの認識でいたのに、今回の議案第6号は2万8,620円から2万5,440円に減額するとのことで理解できない。私が聞いていることに答えていないのではないか。
○介護福祉課長 申しわけない。今回の減額は第1段階で、対象者は生活保護を受給している方、老齢福祉年金の受給者で本人及び世帯全員の市民税非課税の方、または本人及び世帯全員が市民税非課税の方で、本人の前年度の課税年金収入額と合計所得金額の合計が80万円以下の者である。第1段階の低所得者の方に対して、今回、消費税の値上がりがあった関連で、保険料に公費を負担することになっている。
○佐藤義一委員 今の答弁を聞いてわかった。納得できる。そういう貧しい人や、恵まれていない人に対しては、こういう措置をとるとのことである。その他我々については上がるとのことで、わかった。
○堀越 優委員長 ほかに質疑はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○堀越 優委員長 討論の発言はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○堀越 優委員長 採決する。
 本案を可決すべきものと決することに御異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○堀越 優委員長 御異議なしと認める。よって本案は可決すべきものと決した。

請願第27-6-1号 子宮頸がん予防ワクチンの副反応被害者に対する救済を国、県および市に対して求める請願

○堀越 優委員長 請願第27-6-1号子宮頸がん予防ワクチンの副反応被害者に対する救済を国、県および市に対して求める請願を議題とする。
 書記に朗読いたさせる。
〔書記朗読〕
○堀越 優委員長 御意見を求める。
○秋本のり子委員 採択をお願いしたく、説明させていただく。
 これは、御存じの方も多いと思うが、平成27年2月定例会に出されて審査未了で終わった請願である。大きく違うところは、前回は国及び県に対して救済を求める請願だったが、今回は市まで含めて、特に市に対して独自の対応を求めたいという請願者の希望を聞いている。前回の請願を用意すればよかったが、申しわけないが、聞いていただきたい。
 最初に、前回は請願全体の半分を占めるところを学校における支援・救済制度の確立として(1)から(5)まで出されて、あとは国に対して被害者に対する経済的な救済支援を求めたこと、接種者全員の健康調査を実施することの大きく3つの点が出された。今回は経済的な支援を強く求めている。学校生活に対する支援救済も求めているが、これは環境文教委員会に付託されている。今回の1番は、保険診療、自費診療にかかわらず治療にかかわる全ての長期的な金銭的支援を市に検討いただきたいとのことであるが、具体的に請願に書かれている症状を見ていただくとわかるように、個人個人違う症状を多く出している。そして、特に痛みが強い。線維筋痛症で病院にかかり、このワクチンの被害ではないか、因果関係があるのではないかとのことで治療が始まるケースが多く、痛みによる被害で、痛みについては、御存じのとおり、それがおさまるまで何もできない状態が続く。そういったところの改善のためにも差額ベッド、個室を利用する方が多い。
 2番目には、接種した患者さんが10代で、今、小学校6年生からワクチンが打てることになっているので、もし副反応が起きれば十二、三歳から起きてしまう状態で、お母様、お父様どちらかが付き添っていることが多く経済的な困窮がある。特に今回出された請願者もお勤めしていたが、お嬢さんが10日間ぐらい入院している間に、その前にも1カ月入院していたので仕事をやめてパートに移ることになっているが、それも思うように働けない状態で、経済的にも大変なことを理解してほしいとのことである。
 あとは、接種者全員の健康調査を実施してほしいとのことで、これはすぐ副反応が起きるわけではなく、半年とか1年後から起きる方も多いので、健康調査を最初にして、それを追って実績をつくっていくことが大切だと感じる。
 最後に、市の独自の経済的支援をぜひお願いしたい。貸付制度でも何でもいいわけではないが、ぜひ経済的な支えになる対策を実施していただきたい。
 私は、子宮頸がん予防ワクチンを絶対に打ってはいけないのではなく、ぜひこの機会に接種したい保護者やお嬢さんがいれば、接種することは必要だと思っている。しかし、私たちはこの定期接種を認めたわけであるから、それに対して副反応を起こす人が何%かいることも理解していたと思うので、今回の請願は経済的な困窮に対する対策を強く求めているので、皆様の意見をいただき、採択へとお願いしたい。
○久保川隆志委員 この子宮頸がんワクチンは全国的にも話題になっており、この副作用で問題になっていることもニュースで多々目にするが、この請願書の中で再確認したいのは、下線を引いた4項目の中で、表題にもあるが、国、県及び市に対して求める請願とのことで、市にかかわるものは5番の経済的支援の部分になるのか。先ほど冒頭で話をされた部分では、この4項目全て市川市に対して経済的な支援を求めているのか。そういった部分では、国、県に先立ち市に支援をお願いしたいとの内容でいいのかを再確認したい。
○秋本のり子委員 2番目は環境文教委員会に付託している。それ以外は市に経済的な支援を最初に求めていきたいとの希望である。
○片岡きょうこ委員 私もこの子宮頸がん予防ワクチンについては、個人的に非常に強い関心を持っている。幾つか請願の紹介議員に伺いたい。
 まず、3行目に、「症状に苦しんでいる女子女性が多くいます」とあるが、本人が知る限り、どの程度の人数か。また、公的に発表されている人数が、現在の段階でどのくらいか。もし母集団が全国的規模でわかるなら全国規模で、あるいは市川市内でわかるのであれば市内で把握できている人数を教えてほしい。
○秋本のり子委員 お答えできるところとできないところがあるが、今回、この請願者は都内で医療を受けているので、市川市としてはカウントしていない。この方は千葉県の被害者の会の代表もしている。今のところ、県内では26件の報告がある。市内では私の知っている限りでは軽い方が1件であるが、この方についての治療についての話は伺っていない。
○片岡きょうこ委員 4番目の「当該ワクチン接種者全員の健康調査を実施すること」について、これは3回接種しないといけないと思うが、3回完了した結果、このような反応が出ているのか、あるいは1回目を接種した段階ですぐ出ている方がどのくらいいるのか。もしデータがあれば接種回数と発生頻度について教えてほしい。
○秋本のり子委員 今、データはここにはないが、3回接種した後に副反応が起きるということでカウントしている。
○片岡きょうこ委員 わかった。
 それと、ワクチンを3回接種完了した人数はどのくらいいるのか。全国と県でわかれば教えてほしい。
○秋本のり子委員 2013年度に県内で1万1,296回接種されたというデータがある。その中で副反応については26件である。
○片岡きょうこ委員 治療に関する個人的な経済的負担が非常に多いとのことだが、私はこのケースしか直接的な接点がないのでわからないが、月にどの程度、あるいは年にどのくらいの金額が具体的に負担になっているのかは出ているのかどうか確認させていただきたい。
○秋本のり子委員 この請願者のお嬢さんは、今、身体障害の下が1級、上が2級を取得した。その範囲で補助を受けているだけで、それ以外のことは全部自費になっている。今のところ、このワクチン自体の被害者としては何の救済もないので、身体障害者としての援助を受けている状態である。そのほかのことは、今のところデータとしては持っていない。
○片岡きょうこ委員 質疑は以上である。
○加藤武央委員 秋本委員とは前回も一緒の委員会に入っているので、前回の審査未了になった経緯もわかる。私も出し直してもらったらどうかと言った1人である。その中で変えてきたのは十分理解する。前回、宮本委員がこれに関して、国がこれだけのことをある程度構えているので、この真ん中の部分の「国の判断を待つ」としたが、いまだに出ていないとのことである。国と県が動かないから市が行ってくださいというのが、願意の5番目の内容である。テレビでもこのことに関しては相当取り上げており、その女の子を1時間ぐらいの番組に撮ったのを私も見ているが、大変な状況になる。生活自体ができない。かといって前任の戸村議員のときは、この子宮頸がんワクチンはどんどん行っていきたいと議場でも発言していた。その結果、1万何人の中の二十何人が今回千葉県でも出ているとのことなので、前任の宮本委員の発言内容が残っていたら、もう1度読み上げてほしい。うすら覚えだが、国、県がある程度の体制を整えているので、市川市が先にそういうものを支援していいのかと言っていたのではないかと思うが、その確認をしたい。
○堀越 優委員長 調査に時間を要するので休憩する。
午前10時26分休憩
午前10時40分開議
○堀越 優委員長 再開する。
○片岡きょうこ委員 今、休憩中にいろいろ発言があったが、最後の佐藤委員の発言に私も非常に強く共感している。やはり県、国は対応が遅いし、新聞の追跡調査を行い対応するという報道があっても、新聞は情報の発生源を確認して報道しているわけではなく、うそだったのではないかと感じるような発言も時間がたってみると多い。そういう情報源であるので、市川市議会が、信頼を得る市議会ではなく、さらにもっと一歩前進して、期待を寄せられる市議会になっていくためにも、審査基準を精査する必要があるのは承知しているが、ぜひ皆様に採択をしていただき、行政側と協力してこれを実施する前進の方向で採択していただきたい。
○金子 正委員 そのような気持ちもよくわかるが、国、県の状況はなかなか厳しいと言いながらも、市川市が突出することについては、今、休憩中に副委員長の意見もあったようにいろいろな事例がある。こうした事例ではここで市が一歩先に出ることには慎重を期すべきだと考える。継続でお願いしたい。
○佐藤義一委員 今、市川市が突出しているとか、全国どこもそういう事例がないのに、市川市だけがたった1件のために補助するのは突出である。しかし、私の記憶で言うと、こういう状況が各自治体の議会で問題になっており、各自治体が先行して前向きにこういう支援をしていこうという内容の記事が二、三日前の新聞に出ていた記憶があるので、市川市は全然先行していない。むしろこれで継続になると市川市はおくれてしまう。継続の人たちは、そういうことも踏まえて継続でいいのか。
○片岡きょうこ委員 最後に採択のことについて補足であるが、隣の浦安市では卵子を凍結したり、生殖について行政が率先していろいろな事案を進めていると聞いている。ぜひ市川でもこの件について率先して取り組んでもよいのではないかとつけ加える。
○堀越 優委員長 本請願を閉会中継続審査事件とすることに賛成の方の挙手を求める。
〔賛成者挙手〕
〔「委員長の判断」、「女性じゃないと基本的にわからない部分があるから」、
「継続」と呼ぶ者あり〕
○堀越 優委員長 休憩する。
午前10時46分休憩
午前10時48分開議
○堀越 優委員長 再開する。
可否同数。よって、委員会条例の規定により、委員長において可否を裁決する。
本請願について、委員長は、閉会中継続審査事件とするものと裁決する。

所管事務調査

○堀越 優委員長 所管事務の調査については、お手元に配付の文書のとおり行いたいと思うが、これに御異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○堀越 優委員長 御異議なしと認める。よってお手元に配付の文書のとおりに決した。
 所管事務の調査については、閉会中も引き続き調査することに御異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○堀越 優委員長 御異議なしと認める。よって所管事務の調査については閉会中も引き続き調査することに決した。
 また、委員長報告の作成については、正副委員長に一任されたいと思うので、了承願いたい。
――――――――――――――――――――
○堀越 優委員長 以上で健康福祉委員会を散会する。
午前10時49分散会

このページに掲載されている
情報の問い合わせ

市川市 議会事務局 議事課

〒272-8501
千葉県市川市八幡1丁目1番1号

議事グループ
電話 047-334-3759 FAX 047-712-8794
調査グループ
電話 047-712-8673 FAX 047-712-8794