更新日: 2018年11月15日

平成28年6月市川市議会健康福祉委員会

開会

午前11時2分開会
○堀越 優委員長 ただいまから健康福祉委員会を開会する。

議案第3号 市川市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について

○堀越 優委員長 まず、平成25年12月定例会から、常任委員会における一問一答制が導入されている。委員の皆様におかれては、質疑冒頭に私、委員長に対し発言方法、1、全て総括、2、初回総括2回目以降一問一答、3、質疑項目を全て述べてから一問一答を申し出た上で質疑されるようお願いしたい。
 また、理事者の方々におかれては、説明または委員の質疑に対する答弁の際は、職名を名乗った上で発言されるようお願いしたい。
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○堀越 優委員長 議案第3号市川市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正についてを議題とする。
 提案理由の説明を求めるが、本会議以上の説明があれば御説明願いたい。
○子育て支援課長 本会議以上の説明はない。よろしく御審査くださるようお願い申し上げる。
○堀越 優委員長 質疑はないか。
○秋本のり子委員 総括でお伺いする。
 代表質問で大体のことは理解したが、待機児童対策緊急対応プランの「拡大します」のところの、「既存保育園における受け入れの拡大」について、今、計画できているところについて、もう1度御説明願いたい。
○子育て支援課長 拡大とは、時間の拡大についてでいいか。
○秋本のり子委員 受け入れの拡大についてである。
○子育て支援課長 補正予算についての質疑か。補正予算はこの後の議案になる。
○秋本のり子委員 申しわけない。間違えた。
○堀越 優委員長 ほかに質疑はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○堀越 優委員長 質疑を終結する。
 討論の発言はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○堀越 優委員長 討論を終結する。
 採決する。
 本案を可決すべきものと決することに御異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○堀越 優委員長 御異議なしと認める。よって本案は可決すべきものと決した。
 次に移る。

議案第5号 平成28年度市川市一般会計補正予算(第1号)のうち本委員会に付託された事項

○堀越 優委員長 議案第5号平成28年度市川市一般会計補正予算(第1号)のうち、本委員会に付託された事項を議題とする。
 提案理由の説明を求める。
〔こども施設計画課長、疾病予防課長 説明〕
○堀越 優委員長 質疑はないか。
○秋本のり子委員 総括で1問伺いたい。
 待機児童対策緊急対応プランの「拡大します」の4、「既存保育園における受け入れの拡大」についてもう少し説明していただきたい。今までも拡大してきたと思うが、それ以上にこのプランに力を入れて150名との枠を決めたが、決まっていれば対象の施設及びどの施設に何人拡大されるのかわかれば教えていただきたい。
○こども施設運営課長 1つ背景を述べる。平成27年度の新しい制度の中で、保育園は定員の120%を2年続けて受け入れると国からの負担金が減額される仕組みがあった。この制度について、3月28日に厚生労働省から通知が出され、5年連続で定員の120%を超えない限りは減額しないとの見直しがあった。そのため、民間保育園の多くは120%を超えない運用を昨年度も行っており、この春先もそういう状態で来ているが、保育士あるいは面積等に余裕があれば、これを超えてそのまま従前どおり受け入れることが可能であるので、そのようなお願いをこの5月に行い、順次拡大していただいている。
 認可保育園について言えば、まず、今までの資源の中でどこまで受け入れられるかを検討していただき、順次取り組みが始まっている。施設面積を拡大する、あるいは定員そのものを変えることについては個別に協議しているが、まずは取り組みをスタートしている状況である。
○清水みな子委員 総括でお伺いする。
 8ページ、保健衛生費のB型肝炎予防接種である。なぜ今これが出てきたのか。1歳児全員に対して行うのか、希望者に対して行うのか。市が全額負担するのか、個人負担があるのか。
○疾病予防課長 B型肝炎は、B型肝炎ウイルスの感染により肝臓の細胞が壊れていく病気であり、一時的に発熱、倦怠感、黄疸などの症状が出る急性肝炎や、死亡率の高い劇症肝炎、ウイルスが肝臓の中に潜んでその後肝硬変、肝がんに至る病気になるものである。これらについては、厚生労働省の厚生科学審議会で検討した結果、1歳未満の子に対して予防接種を行うことが、今後そういう病気への対策として重要だとのことで始まった。
 対象者は、平成28年4月1日以降に生まれた1歳に至るまでの者である。費用は、その対象となる者については全額公費負担である。
○清水みな子委員 全員が対象か。母子感染が対象か。
○疾病予防課長 対象者はことしの4月1日以降に生まれた者である。
○清水みな子委員 希望者ではなく、生まれた者全員か。
○疾病予防課長 希望者のみではなく、1歳に至るまでの者全員である。
○堀越 優委員長 4月22日付で保健部長から資料が提出されている。
○疾病予防課長 母子感染について質疑があったが、こちらについては母子感染予防事業で、母親が感染している場合には出生直後に予防接種を行っている。そちらは保険のほうで対応しているので、その者はこの事業の対象から外れる。
○清水みな子委員 子宮頸がんワクチンであったように、副反応等はないのか。
○疾病予防課長 副反応については、発熱、発疹、倦怠感、食欲不振、下痢などがまれに見られるが、いずれも数日間で回復すると言われている。こちらについても安全性の高いワクチンだと言われている。既に母子感染者に対して使われていること、世界180カ国で実施されていることから、安全性は高いと見ている。
○佐藤義一委員 今のB型肝炎の件で、よく肝臓がんの8割から9割がウイルスで、C型やB型と言われている。今説明のあったB型は、血液感染もしくは母子感染と言われている。今の説明だと、母子感染は妊娠した段階で母親がチェックされるので、母親がB型のウイルスを持っていれば把握される。ところが、母親から母子感染されたB型ウイルスを持って生まれた子が、将来B型肝炎になり、いずれ肝硬変やB型肝炎からくる肝臓がんになると言われている。
 今は、母親の妊娠段階にチェックされていないから、それが漏れて結局子供に感染する、すなわち母子感染に至ってしまう。それを今度把握しようとのことである。要は希望者に対する予防であると思うが、全部、これを強制で4月1日以降生まれた子には行う。今までB型肝炎からくる肝臓がんは、肝臓がんの相当数を占めているわけである。今回の措置によって、国の法律にのっとり、全国で、将来どの位のB型ウイルスが除去されるのか。
○疾病予防課長 まず、私の説明が悪く申しわけないが、希望する者だけでなく、生まれてきた者全員が対象である。母子感染については、妊娠段階でその検査を行っているので、出生直後に接種を行いB型肝炎にかからないようにするとのことである。それは以前に比べて激減しているので、対応がとれていると思われる。
 今後、肝臓がんにならないようにすることについては、現在データがないので把握していない。
○佐藤義一委員 要は、肝臓がんは大腸がん、肺がん、胃がん、その次に肝臓がんと多く、死亡率が高く再発率も高い。その肝臓がんの中ではC型、インターフェロン等が発達しているので大分向上したと言われているが、B型は血液感染、母子感染で、肝臓がんの相当の比率を占めていると言われている。そうすると、国の法律改正によって母親の段階でチェックされ、そして生まれた子供にも全員となると、日本からB型肝炎は駆逐されるのか。そうはいかず、夫が東南アジアに行って、血液感染であるから性交渉からもうつると言われている。駆逐されると思うが、そういうことになるのか。
○疾病予防課長 今、現実に子供のころの予防接種等の注射針の使い回し等でキャリアとなっている方は当然いらっしゃる。しかし、今こういうワクチン接種等を進めていくことにより、減っていくことになると思う。駆逐までいけるかどうかはデータがないので把握していないが、これからは減っていくものと認識している。
○廣田德子委員 総括で1問伺いたい。
 先ほどの秋本委員の質疑に関連したことであるが、120%を超えた定員を2年から5年に変更したとのことで、今年度そのことにより受け入れが継続されている人数はどのくらいか。
○こども施設運営課長 今、正確な資料がないが、一昨年、民間保育園は120%を超えている施設が多くあり、今年度は110%前後で推移している状況にあるので、仮に10%受け入れがふえたとすると、4,589名定員の1割で458名となる。ただ、上の年齢の4、5歳についてはもともと需要がなかったり、いろいろな背景があるので、必ずしもそういう数字になるとのことではない。概算ではそういうことがあり得るとの数字であると御理解願いたい。
○金子 正委員 この補正予算の緊急対策プランの中でいいのか把握していないが、総括で1問伺いたい。
 かつて、市川駅か本八幡駅か忘れたが、駅の近くで保育園を開園したいとのことで、ある方が私のところに来た。そのとき皆さんに相談したら、何mか以内に風俗店や遊戯施設があると、規則か条例にひっかかってできないとして諦めた経緯がある。この小規模保育事業所やいちかわ保育ルームもそういう条件があり、新たにそれぞれ探す。そういう市川市独自の規則を聞いたが、これとの関連はどうなっていくのか。やはり同じように距離を確認しないと小規模保育事業所もいちかわ保育ルームもできないのか。
○こども施設計画課長 今、質疑された小規模保育事業所やいちかわ保育ルームについては、認可保育園とは違うグループに属するものである。認可保育園は、市川市の場合は風営法の対象施設から70m以内については今まで控えてきた。小規模保育事業所についてはそういう規定はないので、できることはできる。しかし、風営法の対象施設があるビルの中や、すぐ隣につくることについては、周囲の環境をいろいろ調査して、できるかどうか判断したい。
○金子 正委員 本格的な認可保育園は70mの規制がかかるが、小規模保育事業所はできるとのことだが、本会議での答弁を聞いていると、新たにではなく、基本的には今ある保育園の関連施設として小規模保育事業所をつくる。認可保育園はできないが小規模保育事業所はできる。しかし、本体は認可保育園であるとなると、その辺は微妙な感じがする。かつてはパチンコ屋の前などはとてもうるさくて保育園をつくる環境にならないし、あるいは風俗店などは夜9時、10時の話であるから保育園の時間とは全く縁がない。あの辺の市川市の特別なルールのようなことを当時聞いていたが、相変わらずそれを存続させる必要があるのかなとの感じもしないわけではない。これだけ保育園が困っていて、駅に近くて親が子供を預けてすぐに電車に乗れる、こういう意味ではせっかく場所があるのにできないことがネックになり、かえって邪魔になっているのではないかとの気がするが、どう考えるか。
○こども施設計画課長 昨年のいろいろな例があり、住居地域の中につくるのは難しい点もあることから、駅前についても今後拡大していく。極端に環境が悪くないと判断された場合は、認可保育園も含めて小規模も積極的に展開していきたいと考えている。
 質疑のように、認可保育園の事業者が分園のような形で小規模保育事業所をつくった場合は、児童福祉法の中で取り扱いが変わる。認可保育園は風営法の対象になるが、小規模保育事業所、いちかわ保育ルームについては風営法の対象にならないので、その辺をうまく組み合わせていきたいと考えている。
○金子 正委員 そういう弾力的な対応ができそうなので、これがネックになってやはりできないことにならないようにしていただきたい。
 先ほど閑静な住宅街でできないのは、むしろ保育園がうるさくて住民が迷惑するとのことであった。駅近くの保育園は、逆に風俗店等が問題であり、教育施設、あるいはそういった施設はふさわしくないとの認識であると思う。この辺はそれぞれ環境整備がよくできていて、駅の近くでパチンコ屋の前を通っても音は聞こえないし、完全な防音装置で運営している。その辺はやはり緩和していく必要があるのではないかと述べておく。
○久保川隆志委員 緊急対応プランに関しての2点、一括で質疑する。
 1点目は、拡大の中で、空き店舗の借り上げに関して市民からも御指摘いただいていたが、空き店舗は老朽化したものも見受けられる。有効活用できればとの意見がありながらも、その反面、耐震性は大丈夫か、児童を安全に預けられるのかとの声もあり、その辺の捉え方をどう考えているのか。
 2点目は、今回定員の1,200名拡大を目指し頑張っていただいているが、これはどこかで区切りながら拡大していくのか。まず10月1日に1回400名拡大してなど、極端な話、来年の4月1日に全部整えた上で一斉に1,200名拡大するやり方なのか、どこかで区切りながら整備が整ったところから徐々に拡大していくのか。恐らく、今の待機の中で点数が設けられているが、その辺の空いたところ、整備ができたところから徐々に入れていくなどの区切りがあるのか。
○こども施設計画課長 今言われたように、保育園をつくるといっても、どこでもできるわけではない。やはり耐震性や避難経路の問題、建築基準法、児童福祉法、火災予防条例等、いろいろな条件をクリアしなければならないのは、小規模保育事業所でも認可保育園でも同じ扱いになる。お子様の安全性を確保しながら、とりあえず店舗の情報をいただき、法律的なものをクリアできるかを検討し、クリアできるものについて事業者のほうで改修していただく形なので、基本は安全性を一番に考えていきたい。
 1,200名の定員拡大については、来年の4月までの予定で1,200名の拡大を目指すとのことである。御承知のように、小さい保育園は比較的短期の工事で終了するので、県の認可が整い次第、年度途中であっても順次開園していきたいと考えている。であるから、514名の方に対し、一日でも早く入園できる環境を整えていきたい。
○堀越 優委員長 ほかに質疑はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○堀越 優委員長 質疑を終結する。
 討論の発言はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○堀越 優委員長 討論を終結する。
 採決する。
 本案を可決すべきものと決することに御異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○堀越 優委員長 御異議なしと認める。よって本案は可決すべきものと決した。
 次に移る。

請願第28-1号 保育士不足を解消するため、保育士の処遇を大幅に改善することを求める意見書の提出を求める請願

○堀越 優委員長 請願第28-1号保育士不足を解消するため、保育士の処遇を大幅に改善することを求める意見書の提出を求める請願を議題とする。
 書記に朗読させる。
〔書記朗読〕
○堀越 優委員長 意見を求める。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○堀越 優委員長 採決する。
 本請願を採択すべきものと決することに御異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○堀越 優委員長 御異議なしと認める。よって請願は採択すべきものと決した。
 次に移る。

請願第28-2号 公立保育所の一般財源化を廃止し、直接補助制度に戻すことを求める意見書の提出を求める請願

○堀越 優委員長 請願第28-2号公立保育所の一般財源化を廃止し、直接補助制度に戻すことを求める意見書の提出を求める請願を議題とする。
 書記に朗読させる。
〔書記朗読〕
○堀越 優委員長 意見を求める。
○金子 正委員 紹介議員に説明していただきたい。
○廣田德子委員 従来は、このお金は保育園の整備に使うようにとの決まった名目で国から支出されていたものが、今は一般財源として一括して支出されるために、それが保育になかなか使われない現状がある。特に、公立保育園は老朽化して建てかえをしたい、補修をしたいなどの際には、なかなか一般財源の中から使うことができない現状があるため、一般財源化ではなく、やはりこれは保育園に使っていただきたいと、別々に国から補助金なりで支出されるほうがいいとのことで、こういう請願が提出されている。
○加藤武央委員 私は今聞いた中で理解はしている。ただ、この文章の中には「過疎地では民間進出が期待できず」とあるが、過疎地こそ待機児童はいないと思う。逆に、地方へ行けば行くほど、保育施設がありながら子供がいないため経営できない保育園を結構見ている。それが1つ。
 もう1つが、「国が一般財源化を導入しているため、公立保育所が老朽化などでどんどん廃園に追い込まれ」との文章が私は理解できない。公立保育所が老朽化してどんどん廃園になっているのは、私どもの近くのことになるのか。公立から民へとの形で、実際に市川市は動いている。
 そうすると、全国の状況に対して請願を出すのか、市川市としては今の一般財源化が合うのか、今の説明の中で、自分の中で整理ができない。そのことをもう1度誰かに説得していただければ賛成しようと思うが、今はこの文章のような状況になっているのか理解できない。
○清水みな子委員 公立保育所の耐震化を市川市はずっと行ってきているが、認可保育所を公立としてつくると国からは補助金が出ないので、公立は一切つくらず今ある公立を民間にするように進めている。やはり私たちは公立で保育園をつくっていただきたいとの願いもある。一般財源化ではなく、きちんと公立で保育園をつくれば国からもきちんと補助金がそのために来るようにしていただきたいとのことである。
○金子 正委員 冒頭に、今これだけ国を挙げて待機児童解消を行っているのに、「国は一向に本格的な対策をとっていません」との表現があるのを見ると、我々はこれにくみするわけにいかない感じがしないでもない。これだけ一生懸命に、今回も1,200人も減らそうとして行っているのに、一向に何もしていないとの表現は、私としては反発する。
○加藤武央委員 市川の保育行政は、議場でも発言しているが、保育士の初任給が17万8,000円ぐらいであったか、公立と民間も同じ、すごく高いレベルである。初任給は上であるが、だんだん上がって40歳、50歳になると100万円、200万円の差が出てくる。それで、公立の保育士は残るけれども、民間の保育士はやめていく。15年以上、20年以上の表彰者が昔はいたのに、今現在はいなくなっている。表彰は15年以下の5年、10年である。公立と同じぐらいに保育士の給与を上げるべきだ等、その体制がよくないと言えば私も納得する。10万円の差と国が言っているが、これはさらっとした平均の額であって、市川市そのものは結構いい処遇はしている。
 今、金子委員が言われたような方針で入るとしたら、この上の文章から入ると、私ども自民党はそこそこ行っているし、市川市も行っているので、全く行っていないとは私どもは思えない。私の知識がないから読み取れないのかもしれないが、もう少しやわらかい文章だといいのかなとのことで、継続にしてもらい、文章を改めて、もう少し私どもが賛同できる文章にしてもらえれば、大賛成である。
○堀越 優委員長 ほかに意見はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○堀越 優委員長 採決する。
 本請願を閉会中継続審査事件とすることに賛成の方の挙手を求める。
〔賛成者挙手〕
○堀越 優委員長 挙手多数。よって本請願は閉会中継続審査事件とすることに決した。
 次に移る。

請願第28-3号 子育て費用の家計負担軽減化をはかるために保育料の低減化を求める意見書の提出を求める請願

○堀越 優委員長 請願第28-3号子育て費用の家計負担軽減化をはかるために保育料の低減化を求める意見書の提出を求める請願を議題とする。
 書記に朗読させる。
〔書記朗読〕
○堀越 優委員長 意見を求める。
○久保川隆志委員 この文章の中で、家計負担軽減を図るための意見書とは、具体的にどういう内容を盛り込んだ意見書なのか。多子世帯で保育料が高額になる事態を招いたとの内容も入っているが、具体的には、多子世帯の保育料だけに限定するのか。
○廣田德子委員 多子世帯だけではないが、市川市の場合、今回の保育料の計算基準により多子世帯の負担が大きくならないように、きめ細やかに行ってくれているので、市川市ではそういう方は余りいない。ただ、ほかの地域では、例えば3人預けていて月に何万円もかかってしまっていることがある。3人目が保育料無料になるのも、国のほうで3人保育園に入園していなければいけないものは行っているが、市川市の場合は何年か前にそれも改正され、一番上の子が18歳までの間であれば3人目は無料にするとのことで、そういう意味では市川市は他市に比べると大変進んでいる。
 しかし、国でそういう制度を決めてしまい、県、市とおりてくるとどうしてもそのままの制度になってしまいがちであるので、こういった形で意見書を上げていきたいとのことである。
○久保川隆志委員 これは市川市議会から国に出してもらいたい。ただ、市川市としてはその状況ではないものに対して、現状は違うけれども出してもらいたいとのことか。
○廣田德子委員 今現在はそういう形であると思う。
○片岡きょうこ委員 既に市川市は待機児童問題で吸収できない児童がたくさんいる中で、簡易保育園を使っている母親もいるが、この方々には十分な保育料の低減化が図られていない。実際に、この保育料の低減化を具体的に進める意見書は、必ず市川市だからこそ提出する必要があると考える。
○堀越 優委員長 この文章に書かれている理由に対して100%いいか悪いかを議論していただきたい。
○加藤武央委員 この請願第28-3号は、先ほどの第28-2号もそうであるが、私どもにとってきつい文章になっている。中ほどの「国は2015年4月に導入した」、「高額になる事態を招きました」と言い切っている。その下の「つきましては」との文章については了とするが、余りにも指摘され過ぎている。委員会だから言うが、実は私の孫も6月に入れず待機児童である。しかし、今委員長が整理したのはこの文章自体のことである。この文章自体のことになると、余りにも言葉がきつ過ぎるのかなと感じるので、先ほどの請願第28-2号と一緒にこれも継続にしていただきたい。
○堀越 優委員長 ほかに意見はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○堀越 優委員長 採決する。
 本請願を閉会中継続審査事件とすることに賛成の方の挙手を求める。
〔賛成者挙手〕
○堀越 優委員長 挙手多数。よって本請願は閉会中継続審査とすることに決した。
 次に移る。

請願第28-4号 市川市在住の「福島県からの避難者」への住宅支援継続を求める請願

○堀越 優委員長 請願第28-4号市川市在住の「福島県からの避難者」への住宅支援継続を求める請願を議題とする。
 書記に朗読させる。
〔書記朗読〕
○堀越 優委員長 意見を求める。
○久保川隆志委員 内容で確認したい。これは国に対して意見書を提出せよとの請願なのか、市川市として住宅支援をしてもらいたいとの請願なのか。幾つか、新潟市やつくば市、鳥取県、埼玉県との言葉もあり、住宅支援継続を決めたとの内容が入っているが、市川市としてなのか。この文章を読んでいくと、国に対して云々との言葉もあれば、市川市に対してとの部分もあるが、その辺を説明していただきたい。
○秋本のり子委員 これは市川市に対しての請願である。市川市には8世帯、25名の避難指示区域外からの避難者がおり、そして民間住宅の借り上げ補助を市川市が行っているが、そこの部分の補助をお願いしたいとのことである。金額は調べていない。今のところは国からの指示でこういう補助をしているが、来年の3月でそれが打ち切られてしまうので、それ以降を市で負担してもらいたい、または半分なりでも補助等の工夫をしていただきたいとのことだと思う。そこまでは書いていないが、8世帯25名が対象であることは確認した。
 生活支援課でも、これからこの世帯に対して詳しく調べていくとのことである。例えば、お子さんがいる世帯や、お年寄りだけの世帯などいろいろあると思うので、そういったものも考えながら行っていきたいと伺っている。
○久保川隆志委員 その8世帯25名に対して支援を求める請願なのか。3月で打ち切られるものを継続してもらいたい、それを市川市も受け入れたことにより違う市にも発信していきたいとの内容なのか。
○秋本のり子委員 請願者が、8世帯25名だと知るのはこの時点では難しかったと思う。それでこういう請願の文章になっているが、この文章自体はどこも間違っていないと思うし、市川市に対しての請願とのことである。
○金子 正委員 現在国の支援を受けている8世帯に対して、金額的には年間で総額どれぐらいの支援が行われているのか。仮に、それをそのまま継続してくれとの内容なのか、その辺のところを説明していただきたい。
○秋本のり子委員 それは聞いていない。この後の一般質問等で質問していきたいとは思っているが、全額負担していただければいいし、または何かほかの考えを、例えば公営の市営住宅のほうに移っていただく等いろいろな考えが出てくると思うので、この段階ではこれを採択していただきたい。
○金子 正委員 8世帯の方が、なるほどそれでは今市川市からもとの場所に帰れる環境にもないようであるし、8世帯とすればそう大きな金額にもならないし、内容的には半分でも、あるいは別の公営住宅に切りかえてもらうなど、ただ国の支援内容のまま継続してくれとのことではなく、支援の仕方はたくさんあると捉えていい。そういう意味ではわかった。
○佐藤義一委員 賛成意見を言う。
 福島第一原発の事故については、これは想定外だと言って、まだ東電の首脳部は明確に責任をとっていない。民間からも裁判を起こされているし、こういう無責任さは非常に問題があると思う。福島の人たちには何の罪もない。この人たちが国中にばらばらに避難されて、それで市川に今これだけの人数が来ている。その人たちを我々市川市民として援助するのは当たり前である。東電の電気だって、市川市は福島の電気の恩恵を受けている。ああいう状況になり福島の人たちが泣いているのである。我々は申しわけないとの意識がないとだめである。福島の犠牲のもとに成り立っている東京圏の電気であるから、私は採択である。
○金子 正委員 国が来年の3月に打ち切る理由は知っているか。
○秋本のり子委員 私の知る限り、放射線量の低減対策がとられてきたことが1つ大きな理由に挙げられると思う。今回は指定区域外から、例えば放射線量のことを心配してこちらに避難してきた方を対象にしているが、実際に161名の方が原発事故から本市に避難している。今回の対象はそれだけの世帯とのことである。
○加藤武央委員 請願者の山本さんが後ろにおられるが、中段に福島県も来年の3月末で県外の方への支援が途切れてしまうとある。チェルノブイリもそうであるが、25年たっても帰れない方がたくさんいる。国も福島県も支援しないとしたら、逆に言うと、今は25名であるが、市川市はこんなに恒久的な支援をしてくれる、市川市は待遇がいいとなると、市川市にもっと行こうかなとなるのではないか。私は反対しない。反対はしないが、恒久財源が市川市だけの状態で、では100人来たら100人分、今後も予算を入れていくのかとの心配もある。この請願に関して問題があるわけではないが、国も、当の福島県も支援はしないと言っているものを、市川市だけで8世帯25名。これに関しては絶対いい策だと思うし、逆に、荒木議員のマンションにも1世帯おられ、できれば私たちも支援してあげたい。子供もいて、生活環境がもう決まっている。これをまたどこかに行けというのは、子供たちの生活も苦しくなるであろうから、私はこれに関しては別にいいと思う。採択すべきと考える。
○堀越 優委員長 ほかに意見はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○堀越 優委員長 採決する。
 本請願を採択すべきものと決することに御異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○堀越 優委員長 御異議なしと認める。よって本請願は採択すべきものと決した。
 次に移る。

所管事務調査

○堀越 優委員長 所管事務の調査については、閉会中も引き続き調査することに御異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○堀越 優委員長 御異議なしと認める。よって所管事務の調査については閉会中も引き続き調査することに決した。
 また、委員長報告の作成については、正副委員長に一任されたいと思うので、御了承願いたい。
――――――――――――――――――――――――
○堀越 優委員長 以上で健康福祉委員会を散会する。
午後0時7分散会

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