更新日: 2018年11月15日

平成27年6月市川市議会環境文教委員会

開会

午前10時3分開議
○石原みさ子委員長 ただいまから環境文教委員会を開会する。

議案第8号 市川市立北方小学校屋内運動場新築工事請負契約について 

○石原みさ子委員長 まず、審査に当たっては一問一答制が導入されているので、委員の皆様におかれては、質疑冒頭に私、委員長に対し発言方法、1、全て総括、2、初回総括2回目以降一問一答、3、質疑項目を全て述べてから一問一答を申し出た上で質疑されるようお願いしたい。
 それでは、議案審査に入る。
 理事者の方々におかれては、説明または委員の質疑に対する答弁の際は、職名を名乗った上で発言をお願いしたい。
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○石原みさ子委員長 議案第8号市川市立北方小学校屋内運動場新築工事請負契約についてを議題とする。
 提案理由の説明を求めるが、本会議以上の説明があれば説明願いたい。
○教育施設課長 本会議以上の説明はない。よろしく御審査くださるようお願い申し上げる。
○石原みさ子委員長 質疑はないか。
○金子貞作委員 全て総括で3点お願いしたい。
 まず、契約方法を総合評価一般競争入札にした理由について伺いたい。
 次に、今回、大誠建設株式会社が落札したが、低入札調査基準価格とほぼ近い金額で落札されている。なぜ低入札調査基準価格に近い金額で落札できるのか伺いたい。
 最後、技術評価点の内容と、この3社の中でどのような違いがあったのか伺いたい。
○教育施設課長 今回、総合評価一般競争入札方式にした理由として、価格と価格以外の要素、例えば施工時の安全性や環境への影響、企業や技術者の施工能力などを総合的に評価する入札方式を選んでいる。具体的には、入札者が示す価格と技術提案の内容を総合的に評価して落札者を決定する入札方式である。
 大誠建設は低入札調査基準価格に近い金額だが、落札者の入札の結果である。上條建設、大城組は予定価格を上回る金額である。
○設計監理課長 総合評価の項目について説明する。今回、総合評価で技術提案の評価項目を2項目設定した。1つ目は、施工上配慮すべき事項として、鉄骨ばり等の高力ボルトの接合作業手順、鉄骨の建て方の精度、屋根ばりの建て方のふぐあい等の防止の工夫など、また、2つ目は、環境保全対策として、騒音対策、振動対策の影響の抑制方法やそれ以外の環境保全対策、第三者からの工事に関する理解と協力を得る工夫などとした。
○金子貞作委員 少しよくわからないが、総合評価一般競争入札は安定性のある工事であるが、一般論として、どのような場合に取り入れるのか伺いたい。
 それから、低入札調査基準価格との金額の差は、わずかである。どこを努力して低入札調査基準価格に近い金額で出してきたのか。人件費を安くして金額を下げているのか。市の予定価格と比較して、どこに金額の努力があるのか等をもう少し具体的に聞かせていただきたい。
 これはそれほど難しい工事なのか。環境保全に関してはどのような難しさがあるのか。ほかの2社は評価点が出てないが、金額でかなり差が生じている。技術評価はそれほど変わらないと思うが、大誠建設はこの3社の中でどのような点がすぐれているのか伺いたい。
○設計監理課長 どのような場合に総合評価一般競争入札の制度を取り扱うかについて答弁させていただく。一般競争入札は、ただ単に価格だけの競争である。また、総合評価一般競争入札は、価格とそれ以外の要素、施工時の安全性や環境面、技術面を総合的に評価して入札する制度で、平成27年度の場合、原則5,000万円以上の補助金がある工事、また1億円以上の工事を対象としている。これは年度当初に資格審査会があり、その中で総合評価一般競争入札とすべきか、価格競争型の一般競争入札とすべきかを審査いただいて判断している。
 大誠建設の入札金額が低入札調査基準価格とかなり近いことについては、大誠建設は消費税を除いた3億6,500万円、上條建設は3億8,200万円、大城組は3億8,510万円で入札書の札を入れている。工事に関して予定価格3億7,320万円を設定しており、この金額を超えた場合はその時点で審査対象外となるため、今回、大誠建設が落札者として決定した。また、大誠建設は、今回、20点満点ある総合評価の技術面については10点を取得して入札した。
 鉄骨工事がどれほど難しいかは、今回、体育館で、特にアリーナ部分がはりのスパンがかなり広い形である。施工面での精度や、どのような配慮をしながら施工するかなど、技術評価で審査した。その面で大誠建設はすぐれていると判断して点数を与えたものである。
○金子貞作委員 大誠建設は過去、市の入札で問題はなかったのか。
○設計監理課長 今まで特に事故等が発生したとは聞いていない。最近の受注動向であるが、昨年度は市川市霊園管理事務所の新築工事を請け負っている。また、平成17年度から26年度の10年間であるが、耐震補強工事を7件、その他の外壁や便所等の改修で10件の工事を行っている。
○金子貞作委員 私の記憶違いなのかわからないが、過去、下水道工事で1回落札して契約を辞退した。議会でも問題になり、違約金を取るべきだと話が出たように私は記憶しているが、そのような案件はなかったか。
○設計監理課長 今の落札を辞退したことについては、申しわけない、私どもで認識していなかった。
○金子貞作委員 たしか一旦は落札したが、技術者が集まらないために後で契約を辞退して、また入札をやり直したと記憶している。そのような過去の事例があったのか、後で調べて、わかったら教えていただきたい。
○中村よしお委員 全て総括で行う。構造部材、非構造部材について、3社の提案はそれぞれどのような差があったのか。また、落札した大誠建設の特色や工夫について答弁をいただきたい。
○設計監理課長 技術評価点は、施工上配慮すべき点と環境面で配慮する点で、評価点として大誠建設は10点、上條建設は20点、大城組はゼロ点である。
 大誠建設のすぐれている点は、鉄骨の施工は、本締めでボルトを接合するが、こちらの機器の取りつけなどのピンテールの確認、破断の提示、また締めつけ忘れ、ねじ山の数のチェック、トルク値の確認などが適切であったと評価している。
○中村よしお委員 構造部材と非構造部材の耐震性で、既に建っている体育館に、非構造部材の耐震工事がこれから進んでいくと承知しているが、新しくできる体育館はどのような内容なのか、教えていただきたい。
○設計監理課長 まず、建物の構造面は、こちらの体育館は避難所としても利用するため、通常の建物よりも約1.25倍安全性を高めた構造としている。非構造部材は、今回、アリーナ部分等の高い天井は、屋根が直接見えるよう、天井を設けていない。また、照明やスピーカー等の設備用の機器は落下防止用のワイヤー設置、入り口のホールについては耐震性のある天井の仕様で設計をしている。
○中村よしお委員 ガラスはどうか。
○設計監理課長 安全ガラスを使用している以外に飛散防止用のフィルムを貼っている。
○かつまた竜大委員 一問一答で1つだけである。今回の設計の平面図、立面図を見ると、以前建っていた既存の屋内運動場より、面積的には非常に大きい。
 私が疑問に思い、説明を受けたいのは、よく体育館を使わせてもらうが、平面図で見ると、倉庫、男子・女子更衣室、男子・女子便所、控室、ホール、玄関、ポーチ等が、1カ所に集約されている。場合によっては、2階に倉庫、控室があることが多いと思う。私は市内の各学校の状況はよくわからないが、少し複雑な構造であると思う。そうすると、その分、工事のコストが上がるのではないか。このような設計にされた理由をお伺いしたい。
○設計監理課長 こちらは体育館で、主な利用がアリーナ、舞台となり、その他の施設としては、便所、更衣室、倉庫関係になる。これについては、なるべく1カ所に集約したほうが金額的にも安くなる。この部分はおおむね平家建てのため、集約したことにより工事費が抑えられていると考えている。
○かつまた竜大委員 私が今聞きたかったのは、いわゆる箱型の単純なつくりの中におさめたほうが安くなると思ったが、あえてトイレ、倉庫、控室などは平家のところに全部おさめたほうがコスト的には下がるのか伺いたい。
○設計監理課長 追加で説明させていただく。33ページ、議案第8号の参考図1になる。隣接する建物である管理教室棟と体育館の接続をするため、まず、ホールを管理教室棟側に配置したことが1つの理由である。また、受水槽、消火水槽が図面の中の東側に出ているが、移設すると相当金額がかかるので、このことを配慮した形での建物計画である。
○かつまた竜大委員 大体わかったので結構である。
○石原みさ子委員長 ほかに質疑はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○石原みさ子委員長 討論の発言はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○石原みさ子委員長 採決する。
 本案を可決すべきものと決することに御異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石原みさ子委員長 御異議なしと認める。よって本案は可決すべきものと決した。

請願27-3号 「義務教育費国庫負担制度の堅持に関する意見書」採択に関する請願

○石原みさ子委員長 請願第27-3号「義務教育費国庫負担制度の堅持に関する意見書」採択に関する請願を議題とする。
 書記に朗読させる。
〔書記朗読〕
○石原みさ子委員長 御意見を求める。
○湯浅止子委員 賛成の立場で発言させていただく。毎年、この請願は全会一致で採択いただいていると認識している。ここに「各都道府県においても、学級定員規模を縮小する措置が、都道府県単費で」とある。千葉県の場合には、もちろん1年生、2年生、そして中学1年生も該当させて、賄ってくれている。その意味でも、国の子供を守るための義務教育費の国庫負担は大事なことだと思っているため、ぜひこれは皆様の御賛同をいただきたいと考えている。子供たちを守るためにも、このお金は大事だと考える。
○石原みさ子委員長 ほかに御意見はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○石原みさ子委員長 採決する。
 本請願を採択すべきものと決することに御異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石原みさ子委員長 御異議なしと認める。よって本請願は採択すべきものと決した。

請願27-4号 「国における平成28(2016)年度教育予算拡充に関する意見書」採択に関する請願

○石原みさ子委員長 請願第27-4号「国における平成28(2016)年度教育予算拡充に関する意見書」採択に関する請願を議題とする。
 書記に朗読させる。
〔書記朗読〕
○石原みさ子委員長 御意見を求める。
○湯浅止子委員 賛成の立場で意見を述べる。子供の貧困がいろいろ取り沙汰され、けさもニュースで、銚子のお母さんが生活保護を受けないで中学生の子供が殺されたとあった。そのような悲しい状況が生まれないためにも、学校での教育が充実し、子供が安心して勉強できるように周りが整備されないといけないと考えている。ぜひ全員一致の御賛同を願いたい。
○金子貞作委員 私も賛成の立場で発言したい。この項目はたくさんあるが、子供の教育環境をもっと充実していただきたいとの主旨である。本来、義務教育は無償が基本であるが、今、子供にかかる教育費の負担が年々ふえている。その中で、義務教育の無償や、学校の老朽校舎の改築などの環境整備をしっかり行っていくことが必要だと思う。
○石原みさ子委員長 ほかに御意見はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○石原みさ子委員長 採決する。
 本請願を採択すべきものと決することに御異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石原みさ子委員長 御異議なしと認める。よって本請願は採択すべきものと決した。

請願27-6-2号 子宮頸がん予防ワクチンの副反応被害者に対する救済を国、県および市に対して求める請願

○石原みさ子委員長 請願第27-6-2号子宮頸がん予防ワクチンの副反応被害者に対する救済を国、県および市に対して求める請願を議題とする。
 書記に朗読させる。
〔書記朗読〕
○石原みさ子委員長 御意見を求める。
○湯浅止子委員 賛成の立場で意見を述べる。まず、HPVワクチン接種後の問題は、国でもまだ調査中で、その因果関係の証明はできていない。これは、もちろん請願者も御存じであるが、少なくともワクチンを接種した後にいろいろな症状が出たのを家族は如実に見ていると判断ができる。
 そして、この請願者にお話を伺うと、お子さんの症状が最初から体が全部しびれるなどではなく、徐々にいろいろな機能が低下していき、それを目の当たりにしていたと言われていた。病院をたくさん回ったが、結果、何が悪いか原因不明のまま治療も行われなかった。大変痛みを伴う病状があり、ここに差額ベッド代とあったが、余りにも叫んだり、うなったりすることがあるため多床の部屋には入れず、やはり個室に入らざるを得ない。そのため大変お金がかかると聞きました。私たちが今できることを行ってさしあげたいと思っている。
 平成27年度教育行政担当者連絡協議会で周知するため、2015年6月に文部科学省スポーツ・青少年局学校健康教育課が「子宮頸がん予防ワクチンに関する周知内容について」との文書を出した。その中を少し抜粋すると、児童生徒等への配慮を依頼したい、学校生活のさまざま面での配慮が必要である、実際に病状で苦しんでいる児童生徒等が少なからずいることには変わりがなく、厚生労働省において継続審議中であるので、その結果は待つ必要があるが、やはり学校生活の面で配慮が必要と出ている。そして体制の整備として、養護教諭や担任等の特定の教職員にのみ任せるのではなく、学校長も含めて組織的、学校全体で対応を行うような体制を整備していただきたい。これは文部科学省の青少年局が文書を出している。児童生徒等本人、保護者と学校の対話がうまくできていないケースが多くあると聞くが、学校でできることに限界はあると思う。まずは、よく話し合いをして体制の整備をしていただきたいと、文部科学省の青少年局もやっと腰を上げて、動き始めた。
 今、この被害者の方は市川在住である。ぜひ市川市の中でできること、私たちの委員会でできる学生への就学、就職支援やサポート体制、教育環境の充実を皆様で賛同していただきたい。要するに学校へ行けないが、レポートを出して卒業証書をいただける、あるいは、車椅子でもいいから学校に1回来たら、それは卒業のためのこととしてプラスにすればいいと思う。義務教育の子供はいいが、高校に通っている子供たちは中卒になってしまう。高校の卒業の資格がないと、次の大学へのステップも踏めないため、いろいろなことはできるが、今できることを応援できればいいと思っている。この吉田さんに話しを聞いたら、被害者の会の千葉県の代表をされているとも聞いている。そんな被害者が千葉県にたくさんいる中、代表をされている方が思い余っての請願だと思うので、ぜひ賛同いただきたい。
○石原みさ子委員長 ほかに御意見はないか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○石原みさ子委員長 採決する。
 本請願を採択すべきものと決することに御異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石原みさ子委員長 御異議なしと認める。よって本請願は採択すべきものと決した。

所管事務調査

○石原みさ子委員長 所管事務の調査については、お手元に配付の文書のとおり行いたいと思うが、これに御異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石原みさ子委員長 御異議なしと認める。よってお手元に配付の文書のとおり決した。
 続いてお諮りする。所管事務の調査については、閉会中も引き続き調査することに御異議ないか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○石原みさ子委員長 御異議なしと認める。よって所管事務の調査については閉会中も引き続き調査することに決した。
 また、委員長報告の作成については正副委員長に一任されたいと思うので、御了承願いたい。
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○石原みさ子委員長 以上で環境文教委員会を散会する。
午前10時50分散会

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