更新日: 2022年2月8日

いちかわ市議会だより平成30年11月10日号

7面

平成29年度決算 ―特別委員会の審査から

市議会は、平成30年9月14日から19日まで決算審査特別委員会を開き、平成29年度市川市一般会計、特別会計及び公営企業会計決算について審査しました。

議会における決算審査は、議決した予算の目的に従って執行されているかどうか、さらに、行政効果はどうであったかに主眼を置いて審査するものとされ、一方、監査委員の審査は、計算の正確性の他、支出命令との符合性や収支の適法性等に、特に重点を置いて検討すべきとされています。

委員会では、このような観点を踏まえ、まず監査委員に対し、収支の適法性等について確認を行い、引き続いて決算書の審査を行いました。

【監査委員の決算審査意見書】

監査委員の審査は、市長から審査に付された決算関係書類が関係法令に準拠して作成され、その内容を適正に表示しているか、また、予算の執行が適正に、効果的・効率的・経済的に行われているかについて、提出資料の調査や関係職員の説明聴取等を踏まえて行われます。

委員会では、まず監査委員の審査意見に対し質疑を行いました。

〔監査委員の審査意見骨子〕

29年度決算においては扶助費や補助費等の増があったものの、市税収入の増収等により健全財政は維持されているといえる。一方で、待機児童の解消や公共施設等の更新など行政課題が山積しており、将来にわたり多大な財政負担を要すると考えられることから、今後、より一層的確な財政需要の把握と確実な歳入確保により、効率的かつ効果的な行財政運営が求められるところである。財務事務などの執行については是正・改善すべき点もあることから、全庁的な内部統制の強化を図り、行財政運営の改善に鋭意努力されたい。

〔主な質疑応答〕

29年度決算における実質収支比率は4.2%で、前年度比0.4ポイントの減であるが、監査委員としてはどのように評価しているか。
過去5年間の標準財政規模は堅調に増加し、実質収支額も過年度と概ね同程度の額が確保されていることから、本市の行財政運営は良好な状況にあると評価している。
審査意見には、公共施設整備の基金を創設し、計画的な積み立てによる財源確保を検討すべきとあるが、その理由及びメリットについてはどのように考えているか。
公共施設の更新は計画的に進めていくべきものであり、財政調整基金とは別の独立した基金を創設することで、目的に応じた積立期間及び積立目標額を設定し、基金の状況を明らかにできるものと考えている。

【決算書の審査】

決算書の審査に当たっては、歳入では、収入未済額・不納欠損額の主なもの、歳出では不用額、流用・充用の主なものについて説明を求め、議決どおりの予算執行であったか、また、どのような行政効果があったか等を中心に質疑を行いました。

〔主な質疑応答〕

一般会計歳出総務費のうちシティセールス事業委託料は29年度に新たに計上されたものだが、行った事業の内容と、事業の実施による効果をどのように考えているか。
本事業では、ガイドブック『市川Walker』を4万部作製し、公共施設等で配布した他、プロモーションビデオを作製して配信した。これにより、市のイメージアップに繋がったと考えている。
一般会計歳出民生費のうち子育て世帯同居・近居スタート応援補助金の支給世帯数はどの程度か。また、その効果をどう捉えているか。
本補助金を支給したのは、祖父母と同居の32世帯及び近居の21世帯であり、子育て世代の定住促進に効果があったものと考えている。

委員会での審査の経過及び結果は10月2日の本会議に報告され、採決の結果、議会は本決算を賛成多数で認定しました。

一般会計・特別会計決算額

  歳入 歳出
合計 2,441億9,662万円 2,370億7,154万円
一般会計 1,515億7,225万円 1,474億3,414万円
国民健康保険特別会計 486億5,482万円 479億5,070万円
介護保険特別会計 265億5,038万円 261億5,190万円
その他の特別会計
(下水道事業、地方卸売市場事業、後期高齢者医療)
174億1,917万円 155億3,480万円

公営企業(病院事業)会計決算額

歳入総額 16億2,773万円
収益的収入 16億2,773万円
歳出総額 18億4,698万円
収益的支出 16億2,743万円
資本的支出 2億2,225万円

「市議会の広報に関するアンケート」をe-モニターで実施しました

市議会では、本会議の傍聴や議会中継、「市議会だより」といった広報活動に関するアンケートを、平成30年8月15日から28日までの2週間にわたり「e‐モニター」で実施し、1,342人の方にご回答をいただきました。

アンケートの結果、本会議を「傍聴したことがある」あるいは本会議の「映像を視聴したことがある」人の割合が全体のそれぞれ5%、14%と低い数字にとどまりました。
一方、「市議会だより」については、「毎回」あるいは「時々」読んでいる人が合わせて60%となり、映像の視聴と比べ、紙面の広報は広く読まれていることが明らかとなりましたが、反面、「市議会だより」を読んでいない理由として「新聞を購読していないので届かない」という回答も39%ありました。

また、映像での視聴方法については、市公式Webサイトの議会中継が約6割、ケーブルテレビの録画放送が約5割とほぼ拮抗した一方で、29年9月定例会から開始した「YouTube」での録画配信は15%となりました。

自由記述では、市議会の広報や活動全般について様々なご意見をいただきました。全体的に、市議会に対して興味や関心をもっている方が少なくないものの、アプローチの仕方がわからない、もっと情報に触れる機会が欲しいといった声を多くいただいたと考えております。

アンケートにご協力いただきました市民の皆様に深く御礼申し上げますと共に、いただいたご意見を参考に、今後も広報の充実に努めてまいります。

「市議会の広報に関するアンケート」設問と回答結果

(全9問 自由記述式の問8・問9を除く)
平成30年8月15日~28日実施、有効回答者数1,342名

問1 市議会本会議を傍聴したことがありますか。
傍聴したことがある 5%
傍聴したことがない 95%
問2 傍聴したことがない理由を教えてください。(複数回答可)
いつ、どこで傍聴できるのか分からない 45%
仕事などで時間が合わない 34%
傍聴の手続が分からない 34%
議場まで行くのが困難、面倒 22%
市議会に興味がない 22%
市議会だよりを読めば内容が分かる 17%
インターネットなどで視聴できる 4%
その他 3%
問3 市議会本会議の映像を視聴したことがありますか。
ある 14%
ない 86%
問4 どのような方法で視聴しましたか。(複数回答可)
市公式Webサイトのインターネット議会中継 59%
ケーブルテレビでの録画放送 48%
YouTubeによる録画配信 15%
問5 「いちかわ市議会だより」を読んでいますか。
毎回読んでいる 22%
時々読んでいる 38%
ほとんど読んでいない 23%
読まない 17%
問6 読んでいない理由を教えてください。(複数回答可)
新聞を購読していないので市議会だよりが届かない 39%
市議会に関心がない 23%
内容が面白くない 20%
市議会だよりがあることを知らなかった 18%
読むのが面倒 13%
読む時間がない 13%
広報スタンドまで取りに行くことができない 12%
文字が小さい、文字が多くて読みにくい 6%
その他 4%
問7 定例会号ではどのような記事を主に読んでいますか。(複数回答可)
すべて読む 38%
定例会の概要(1面) 34%
各議員の一般質問 26%
各会派の代表質問 25%
議案等の審議結果一覧 18%
その他 5%

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