更新日: 2019年5月10日

いちかわ市議会だより令和元年5月11日号

代表質問(2月定例会)

無所属の会

越川雅史、増田好秀、長友正徳、湯浅止子(総括質問者)、秋本のり子

気化式涼風機

 平成30年の夏は記録的な酷暑であり、学校の部活動等、体育館で活動する子どもが熱中症にならないかと大変心配であった。市ではこの度、熱中症予防対策として小中学校の体育館等へ気化式涼風機を導入することとしたが、気化式涼風機にはどのような特徴があるのか。また、機器使用時における子どもに対する安全性への配慮について問う。
 今回導入する気化式涼風機は、タンク内の水をポンプで循環させて冷却エレメント全体に染み渡らせ、強力なファンで取り込んだ大量の空気を冷却エレメントに通すことで水分が蒸発し、涼風が出る仕組みであり、送り出す風は最大20mまで到達する。また、導入する製品は、指入れ事故を防止する仕様である他、ボール等の衝撃に耐える強度があること等、安全性や耐久性に優れているが、子どもの近くで使用することから、子どもが活動する範囲から離れた場所や倒れにくい壁際に機器を配置するなど、安全上の配慮もしっかりと行っていく。


不登校への対応

 家庭における虐待等を防止するためには、不登校の子どもの状況をいち早く把握し、学校や教育委員会その他関係機関で連携を密にして、保護者への対応や問題解決に当たっていかなければならないと考える。市では不登校の子どもの状況把握のため、どのような対応をとっているか。また、保護者への対応ではスクールロイヤーの活用も有効と考えるが、市の見解を問う。
 不登校の状態にある子どもに対しては、学校からの家庭訪問や電話連絡、保護者への聞き取り等により、絶えず子どもと接点を保ち、状況を把握するよう努めている。子どもと接点がとれず身の安全に少しでも不安がある場合には、学校、児童相談所、警察等で連携して子どもの状況を現認することを第一に対応している。また、学校における諸問題に適切に対応するため、現在、弁護士2名を学校問題対策員として委嘱し、法的な専門知識を要する事案に関する相談や助言を受けているが、今後は困難な保護者対応の場にも同席してもらう等、有効活用を図っていきたいと考えている。


歴史的資産の活用

 本市にはかつて国府が置かれ、また軍都として栄えた歴史があり、数多くの史跡が残されている。負の遺産といわれる戦争の歴史を含め、これら歴史的資産を後世に伝え、観光資源としても生かすべきであると考えるが、市はどのように取り組んでいくのか。また、平成21年度に策定した曽谷城跡の整備構想について、その後の進捗状況を問う。
 本市には歴史的・文化的な資産が広範囲に渡って数多く存在しており、市はこれら歴史的資産を他の観光資源と共に回遊マップ等で紹介する他、市民団体等が街歩きを実施する際には資料提供や広報紙でのPR等に協力している。今後、戦争等人々の苦悩の歴史をたどるような内容をテーマとした街歩きの実施を検討し、歴史の名残を後世に伝えていきたいと考えている。また、曽谷城跡を含む曽谷3丁目緑地にはこれまでにベンチ、説明板、誘導サインを設置した他、竹の間引き等の整備を行ったところであり、更なる整備については自治会や周辺住民の理解を得ながら進めていく必要があるものと考えている。

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