更新日: 2021年7月21日

地域文化に光を灯した二人 彫刻家藤野天光*音楽家村上正治

市川の文化人地域文化に光を灯した二人
地域文化に光を灯した二人チラシ
 第4回目の平成14年度は、市川の地域文化の礎を築いた彫刻家藤野天光氏と音楽家村上正治氏を取り上げ、展覧会とコンサートにより紹介します。(入場無料)

藤野天光彫刻展
 平成15年2月15日(土)~23日(日)
 午前10時~午後6時
 市川市文化会館展示室
 18日(火)は休館

村上正治記念コンサート
 平成15年2月23日(日)
 午後2時~午後4時30分
 市川市文化会館大ホール

好評のうちに終了いたしました

同時開催
・座談会(第9回市川芸術文化集会)
    平成15年2月15日(土) 午前10時~正午
    市川市文化会館大会議室

第3回市川手児奈文学賞入賞作品展

第4回〈市川の文化人展〉開催にあたって

 今回は「地域文化に光を灯した二人」を主題に、藤野天光、村上正治の両名に光をあてることとしました。
 藤野さんは彫刻家として木彫、ブロンズなどを中心に、戦前、戦後にかけて数多くの大作を制作し、日本の彫刻界をリードした一人です。村上さんは音楽教師として教壇に立つかたわら作曲も手がけ、市川をはじめ全国の人びとにクラシック音楽の美しさ、良さを説き、その普及に献身してきました。
 二人はともに市川に住み、戦後の荒廃したなかで、美術や音楽を通して人びとの心に明るい灯をともそうと文化活動に専念しました。村上が当時一流の音楽家を招いて音楽会を開くとその周囲には、かならず市川在住の著名な美術家の作品が飾られるというように、美術と音楽とが一体となり、生活は決して豊かではなかったが、文化の香りを高めていきました。
 これが市川の文化運動の原点で、藤野さんは千葉県や市川市の美術会を結成し、市川市の図書館の創設、文化財の保護にも力を尽くしました。一方、村上さんは「市響」の名で親しまれている市川交響楽団などを結成し、音楽活動に専念してきました。二人の理想は芸術文化団体協議会へと結実するのですが、その足跡を作品展や演奏会で紹介してみました。

ごあいさつ 市川市長 千葉光行

 市川市では、本市にゆかりの文化人、芸術家の功績を広く紹介することで、魅力ある市川を再発見してもらいたいと考え、平成11年度より「市川の文化人展」を開催しています。
 今回は、彫刻家の藤野天光氏と音楽家の村上正治氏を紹介します。
 藤野氏は、独自の彫刻観をもって、文展・日展などに大作を連続して出品し、日本芸術院賞をはじめ各賞を受賞されました。その一方、千葉県、群馬県の美術会、日本彫刻会の結成や千葉県立美術館の建設などに中心的役割を果たされました。
 村上氏は、市川交響楽団協会を全国でも有数のアマチュア音楽団体に成長させ、全国各地で音楽の普及活動を推進してこられました。
 このようにお二人は、ご自身の芸術活動に努めるかたわら、地域の芸術文化の向上に寄与してきた功績は極めて大きいものがあります。
 今回は、お二人がその発足に力を尽くした市川市芸術文化団体協議会と協力して開催いたします。この機会に一人でも多くの方に、お二人の作品をご鑑賞いただけましたら幸いです。
 最後になりましたが、開催にあたり多大なるご協力をいただきました関係者の皆様に厚くお礼申し上げます。

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