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収蔵作品

更新日: 2017年2月7日
収蔵作品のご紹介
≪緑映≫≪夏に入る≫≪雪野≫をはじめとする本制作、≪道(試作)≫など試作・習作や、≪萬緑新(大下図)≫≪爽明≫などの下図を含めた日本画28点(寄託含む)のほか、リトグラフや木版画・複製画などを337点、その他、直筆の書や原稿、愛用品、書籍など東山魁夷に纏わる資料を数多く所蔵しています。
道(試作)
≪道(試作)≫
1950年(昭和25) 東山魁夷個展 (1950.7.3-6丸善画廊)
絹本彩色・額装 57.2×42.0センチメートル

1950年の第6回日展(10.29-11.28東京都美術館)に出品され、東山魁夷の代表作となった《道》の、いわば試作にあたる作品です。 戦前に青森県種差海岸を訪れたときのスケッチを取り出して眺めているうちに、 縦長の画面の中央に道だけを描く構図に思いいたった魁夷は、ふたたび種差におもむいて、綿密な写生を重ねました。 野をつらぬく一本の道。現実の風景では前方に立っている灯台も、ここでは省略されています。 これは画家の心象が託された、象徴の世界。これまで作者自身が辿ってきた道であり、同時に、ここから歩んでいこうとする道でもあるのです。
夏に入る
≪夏に入る≫
1968年(昭和43)  東山魁夷展 (1968.11.22-27銀座松屋)
紙本彩色・額装 88.6×129.6センチメートル
 
京都、山崎の竹林に取材した、連作「京洛四季」の一点です。 垂直にのびる竹の幹と、それを水平に切る節の線。それらが微妙に揺らぎつつ、画面に不思議なリズムをもたらしています。 一面に散り敷いた竹の落葉に光と影が交錯し、写実的でありながら、どこか幻想感もただよう作品です。 一本だけ、遅れて顔を出した筍が、いかにも微笑ましく映ります。
雪野
≪雪野≫
1992年(平成4) 改組第24回日展
麻布彩色・額装 106.0×146.0センチメートル
 
雪をまとった野草。ただ、それだけを描いた作品です。北ドイツでの所見とのことです。 晩年の東山魁夷は、最後の連作のテーマを「冬の旅」と定めていたといいます。 人の一生を四季になぞらえ、長かった自らの旅路もまた終わりを迎えようとしていることを象徴するものです。