更新日: 2022年3月4日

市川と「紫烟草舎」ゆかりの主な図書

市川歴史博物館では、白秋ゆかりの書籍44点と、生活品2点を所蔵しています。

白秋小品 大正5年10月 阿蘭陀書房

白秋小品
白秋の散文を集めたもの。小岩の紫烟草舎に移った直後に刊行された。冒頭の「葛飾小品」は、真間の手児奈霊神堂や亀井院界隈の生活をつづったもの。

童心 大正10年6月 春陽堂

童心
白秋の既発表作品を抄録したもの。大正5年6月の「真間の閑居の記」(「葛飾閑吟集」の序)や、大正5年7月に小岩の紫烟草舎に移った直後に書いた「紫烟草舎の言葉」などが収められている。

雀の卵 大正10年8月 アルス

雀の卵
「葛飾閑吟集」「輪廻三鈔」「雀のたまご」の合巻歌集。真間の亀井院居住中の作品「葛飾閑吟集」は、「序にかへて」「葛飾前夜」「真間に移る」などからなる。巻末自解にも、市川への思いがうかがえる。

雀の生活 大正9年2月 新潮社

雀の生活
白秋はしばしば雀を題材にしている。「3)雀と人間との詩的関係」には、紫烟草舎脇に建つ歌碑に刻まれた歌の詠まれた情景を記している。

白秋小唄集 大正9年2月 アルス

白秋小唄集
白秋は「城ヶ島の雨」を始め、親しみやすい歌も多く作っているが、「秋の鄙歌」9編、「萱野の唄」7編は、大正5年、紫烟草舎にあって村の若者たちのために作ったもの。

二重虹 大正15年6月

二重虹
絵入童謡集。「巻末に」で紫烟草舎時代の葛飾のころのことをいろいろ歌ったとある。

ほかに、以下のような歴史博物館所蔵資料があります。

邪宗門(明治42年 易風社) 
白秋の処女詩集。独特の挿絵が新しい感覚をかもしだしている。

からたちの花(大正15年6月 新潮社)
白秋自身がやや高級に属する童謡を選んだもの。童謡詩人叢書の1冊。

市川と白秋の関わりを知る図書には、以下のような資料があります。

『市川の文学』(市川市教育委員会 1982)
白秋の略歴のほか、雀の卵、葛飾閑吟集、葛飾小品、雀の生活、葛飾文章、哥路、などの市川関連作品の抄録あり。

西川智泰『真間の里』 増補改訂版第6版(亀井院 2000)
亀井院住職による「白秋と亀井院」「蛍飛ぶ真間の小川―白秋と亀井院そのニ―」の章で、亀井院との関わりを記す。

『市川市史第四巻』(市川市 1975)
「文化編 第三章 文学」に前沢豊子執筆「市川と北原白秋―「葛飾閑吟集」―」が掲載。

『下総文学のふるさと』(市川市立図書館 1972)
白秋について5ページにわたり掲載。

『市川―市民読本―』(市川市教育委員会 1966)
「市川市と文学」の章に「北原白秋」の項が6ページにわたり掲載。(改訂版にはなし)

『City Voice 12』(市川市 1992)
「特集 市川の文人たち」の一人として、横森良造「北原白秋 白秋は童謡の天才だった。」「文人たちの愛用品」「年譜」が掲載。

『市川風土記』(市川ジャーナル社 1973)
中山誠「市川の文学」の章に「すがしき夏北原白秋の『葛飾閑吟集』」が掲載。

『市川ひと事典』(エピック 1992)
「市川ゆかりの人」欄に吉井道郎執筆の略歴が掲載。


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