文化財(市指定)元弘の板碑
元弘の板碑(げんこうのいたび)
泰福寺(たいふくじ)の本堂手前、本堂に向かって右側に設けられた柵内にあります。これは法華経寺第3世の日祐(にちゆう)が書いた自筆の題目板碑で、泰福寺開山の日寂(にちじゃく)のために建立された供養塔です。日祐自筆の板碑は宗宝としても大切なものです。
日寂はもと天台宗浅草寺の僧でしたが、弘安年間(1278~1288)に富木常忍(ときじょうにん、1216~1299)によって日蓮宗に改宗し、泰福寺の開祖となったと伝えられています。
板碑は緑泥片岩の厚さ24ミリメートル、高さ1.12メートルのもので、鮮やかな文字が読みとれ、建立は元弘2年(1332)となっています。
銘文は次のように彫られています。
銘 日祐書之(花押)
南無多寳如来 南無法主聖人
為 先師日寂
南無妙法蓮華経 聖霊成等正覚
南無釈迦牟尼佛 南無日高聖人
元弘二年壬申七月八日
日祐(にちゆう 1298~1374)
千葉胤貞(ちばたねさだ)の養子で、法華経寺住職・日高(にちこう)の弟子となり、その後を継いで第3世住職となりました。教団の発展と日蓮の遺文の確保に尽力しました。
アクセス
- 所在地
- 高石神21-9 泰福寺
- 交通
- 京成線京成中山駅から徒歩5分
見学は自由。泰福寺の本堂手前、本堂に向かって右側の石段の上にあります。
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