文化財(国指定)法華経寺四足門
法華経寺 四足門(しそくもん)

この門はかつて本院の入口に建っていましたが、もともとは鎌倉の愛染堂から文永年間(1264~1275)に移築したといわれます。四脚門とも呼ばれ、本柱(ほんばしら)のほか前後に楕円に作られた4本の控柱(ひかえばしら)があります。正面1間、屋根は切妻柿葺で、中央本柱間に両開きの扉をつけています。本柱と控柱を海老虹梁(えびこうりょう)という、湾曲した梁で結び、柱上の組物の形、配置法、柱下の礎盤(礎石)など、全体に唐様の様式が見られます。
また細部に装飾的な技法があり、頭貫(かしらぬき)の木鼻(きばな)、懸魚(げぎょ)、桁隠(けたかくし)の絵様彫刻など、室町時代の特徴も見られ、門の建築もそのころと考えられています。
主要な部材にはケヤキ、その他にはヒノキ・スギ・サクラなどが使われています。昭和10年の解体修理で大部分の部材が新しいものになりましたが、使用可能なものは再利用しています。
海老虹梁(えびこうりょう)
海老の背のように曲がっている梁で腰が強く装飾的。禅宗様式の一種で、組物の間に使われたり、この門のように本柱と控柱をつなぐのに使われます。
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