文化財(国指定)日蓮自筆遺文
日蓮自筆遺文(にちれんじひついぶん)
日蓮の自筆遺文は、入寂後一周忌に収集されたものを「録内」、三周忌に収集されたものを「録外」と呼んでいます。収集は室町時代から江戸時代初期にかけても行われ、さらに現在でも続けられています。法華経寺の聖教殿(しょうぎょうでん)には、『法華取要抄』をはじめ、こうした真蹟類が最多の76点保管されていますが、これは開基の日常や太田乗明(おおたじょうみょう)が多く所蔵していたことに加え、3代日祐によって集められたためです。
日蓮の書は奔放闊達な筆勢で、細目の大きい字で書かれた、長文の書状形式のものが数多く残されています。内容は撰述(詩歌・文章を選んだり書き加えたもの)類、消息類、仏典から抜き書きした要文類に大別され、形式はほとんどが巻子装(かんすそう、巻物仕立て)です。
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