文化財(市指定)妙好寺山門

妙好寺山門(みょうこうじさんもん)

妙好寺山門

木造切妻茅葺(きりつまかやぶき)の和様四足門です。建坪は25平方メートル。柱上の組物は三斗(みつど)、中備えに蟇股(かえるまた)を用い、頭貫(かしらぬき)の木鼻(きばな: 柱から突出した部分)、虹梁(こうりょう: 反りをもたせた化粧梁)、花肘木(はなひじき: 装飾的な横木)などの文様が、江戸中期の特色を示しています。

建立年代ははっきりしませんが、山門修築の際に発見された棟札(むなふだ)によると、

  • 宝暦十一年(1761)己七月吉日
  • 妙栄山十二世観樹院日秀(花押)
  • 大工 下総香取郡千田之庄 石橋杢衛門重親

とあり、工事費は村民と檀徒によって喜捨されています。

市川市内には多くの寺社がありますが、江戸時代のものは比較的少なく、この門は当時の建築様式をよく残している建造物として貴重なものです。

メモ

三斗(みつど)

組物の組み方の一つ。斗は、柱などの上に設けた正方形または長方形の木で、三斗は、大斗(だいと: 柱に直接載せる大きめの斗)の上に三つの小斗(しょうと、こます)を組みます。

平三斗(ひらみつと)組み、出三斗(でみつど)組み、連三斗(つれみつど)組みがあります。

アクセス

所在地
妙典1-11-10 妙好寺
交通
JR総武線本八幡駅からバス、「行徳橋南詰」下車徒歩5分
また東京メトロ東西線妙典駅北口より徒歩10分

見学は自由。

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