文化財(市指定)下総総社跡
下総総社跡(しもうさそうじゃあと)

大化の改新の詔によって、日本各地は60余カ国に分けて整備され、それぞれの国には国府(こくふ)と呼ばれる地方政治の中心が置かれました。下総国は現在の千葉県北部から茨城県西南部、および東京都、埼玉県の一部にあたります。下総の国府は現・市川市国府台(こうのだい)にありましたが、正確な所在地は定かではありません。
国を治める国守の任務の中に、国内にある神社を毎年巡拝して奉幣祭祀するというものがありました。これはなかなか大変な仕事のため、国府の近くに諸社のご神体を合祀し、巡拝を簡略化しました。この斎場が総社または六所神社であるとされています。
現在スポーツセンターのある場所が、下総国の総社(六所神社)があったところです。この一帯は東西約130メートル、南北約80メートルにわたって高く盛り上がり、大樹も多かったことから「六所の森」の名があり、六所神社跡から南に短冊形の地を府中(ふちゅう)と呼ばれていました。総社がいつごろ置かれたか定かではありませんが、周辺から平安時代初期までの竪穴住居跡が発見されており、平安初期以後であると考えられます。
明治19年、この地に陸軍練兵場ができたため、六所神社は須和田2丁目に移されています。
国府(こくふ)・国庁(こくちょう)
国府の中心には国庁と呼ばれる場所があり、国庁では国司が政(まつりごと)を行いました。国庁を中心にその周辺にはさまざまな役所や人が住み広がり、その範囲を「国府」といいます。
アクセス
- 所在地
- 国府台1-6-4 市川市スポーツセンター敷地内
- 交通
- JR総武線市川駅からバス、「和洋女子大前」下車徒歩3分
- 見学
- 自由。
関連リンク
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