文化財(県指定)木造釈迦如来・多宝如来坐像

木造釈迦如来・多宝如来坐像(もくぞうしゃかにょらい・たほうにょらいざぞう)

木造釈迦如来・多宝如来坐像

南北朝時代初期の建武2年(1335)に作られ、本妙寺に納められました。像内の銘記や納入文書から、造られた経緯や年代、作者などがわかる貴重な仏像です。現在は五重塔内の厨子に安置され、納入品の調査が進められおり、見学はできません。

釈迦如来は、高さ42.2センチメートル、ケヤキを何片も組み合わせた造りで、像の表面に漆を塗り、金箔を押して仕上げられたものです。足を組んで座り合掌した姿で、衣は右肩を外して左肩をおおい、左肩で大きく折り返しています。

多宝如来は、高さは41.4センチメートルで形状もほぼ同じですが、衣を左肩で折り返さないところや、光背の上部に宝塔があるところなどに違いがあります。どちらの仏像にも、欠失部分や補修の跡が見られます。

附 像内納入品(ぞうないのうにゅうひん)

神仏にたてた誓いを書き記した願文9通、納められた経巻の由緒を記した奥書2通が見つかっています。他に法華経の写経もありますが、水に浸かって損なわれたため開巻されていません。

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