文化財(市指定)明戸古墳石棺
明戸古墳石棺(あけどこふんせっかん)

里見公園北西部の小高くなった場所に、2つの石棺が並んで置かれているのが見られます。この2つの石棺は文明11年(1479)、太田道灌(おおたどうかん)が千葉自胤(ちばよりたね)を援助して、臼井の千葉孝胤(ちばたかたね)を攻めたとき、陣を築こうと盛土を取り除いた際に露出して発見されたと伝えられています。
2基とも蓋石はありませんが、数枚の緑泥片岩を組み合わせた箱式石棺で、古墳時代後期(6世紀後半~7世紀初頭)に、この地方で勢力を振るっていた豪族の墓であろうと推定されます。『江戸名所図会』にもこの石棺の記述がみられ、「一つは里見長九郎弘次の墓で、一つは正木内膳(まさきないぜん)の墓だという言い伝えもあるが、どちらも誤りで上世人(じょうせいじん、大昔の人)の墓だろう」と、正しい推測をしています。
いずれの人の墓にせよ、こうした石棺は県内に多く見られるものです。
アクセス
- 所在地
- 国府台3-67-5
- 交通
- JR総武線市川駅からバス「国府台病院」下車徒歩10分
里見公園内で一般開放されており、見学は自由。
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