文化財(市指定)真間万葉顕彰碑

真間万葉顕彰碑(まままんようけんしょうひ)

真間万葉顕彰碑の画像
真間万葉顕彰碑

万葉集には、真間の手児奈の伝説を詠んだ山部赤人や高橋虫麻呂の歌をはじめ、真間の地を歌った歌が9首載せられています。そのうちの3首について、それぞれの歌のゆかりの場所に立てられたのが3つの真間万葉顕彰碑です。

真間万葉顕彰碑(真間井)
所在地:真間4-4-9 亀井院門前
「勝鹿の真間の井を見れば立ち平し水汲ましけむ手児奈し思ほゆ」(高橋虫麻呂) 真間の手児奈の伝説を詠んだ歌で、‘真間の井’は亀井院にある井戸と伝えられています。

真間万葉顕彰碑(真間娘子墓)
所在地:真間4-6-11 弘法寺・手児奈霊堂入口
「われも見つ人にも告げむ葛飾の真間の手児名(奈)が奥津城処」(山部赤人)
‘奥津城処(おくつきどころ)’とは墓所のことで、現在は手児奈霊堂が建っています。

真間万葉顕彰碑(継橋)
所在地:真間4-7-23 継橋辺り
「足の音せず行かむ駒もが葛飾の真間の継橋やまず通わむ」(読み人知らず)
‘真間の継橋’とは、かつてこの地域が真間の入江の開口部であったころ、いくつもの洲を渡るのにかけられた橋です。

以上のことが伝えられています。

いずれも小松石で作られた、高さ1メートルほどの角柱で、万葉集の古歌を顕彰した最古の碑として価値があります。建立者は大工頭ながら学識の高かった鈴木長頼で、気品ある楷書の碑文も長頼の手によります。碑の左右には「住持上人日貞議 鈴長頼立碑勒銘」の文字と、背面に建立時を示す「元禄九丙子仲春」の文字が刻まれています。

附 鈴木長頼蔵骨器及墓誌(すずきながよりぞうこつきおよびぼし)

昭和35年、鈴木家の墓地を修復した際に、高さ38センチメートル、口径38センチメートル、底径24センチメートルの瓶が見つかりました。中には火葬された骨があり、蓋に刻まれた墓誌から鈴木長頼のものであることが分かりました。瓶は250年も地中にあったとは思えないほどしっかりとしており、蓋は厚さ2ミリメートル、直径40センチメートルの銅板製で、緑青に覆われていましたが、表面の長頼の没年を示す「宝永二年・・・」の文字や、裏面の死亡時の状況を記した墓誌ははっきりと読みとれます。蔵骨器は現在、亀井院に保管されています。 (見学はできません。)

アクセス

真間万葉顕彰碑(真間井)

真間万葉顕彰碑(真間娘子墓)

真間万葉顕彰碑(継橋)

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