更新日: 2021年3月5日

自然環境政策専門員の観察日記(2016年度後期)

自然環境課の鈴木専門員が、市川市を歩いてみつけた「生物多様性」

鳥・昆虫・樹木・草花。時にはそれ以外のカテゴリーの生きものも!?

生きもの達の世界は、皆様のお宅のまわりにも広がっています☆

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2017年 2月

23日 エナガの巣作り

大町自然観察園でエナガに出会いました。
体長14cm程で、そのうち尾羽の長さが半分近くを占める可愛らしい鳥です。
以前には、冬にしか見られない鳥でしたが、2000年代に入ると、市内の緑豊かな場所で繁殖するようになりました。
都内の明治神宮などでも同様の傾向が見られます。
どんな理由でエナガが新天地へ進出しているのか、興味深いところです。
1羽のエナガが羽毛をくわえていました。羽毛は巣の仕上げの内装用ですから、完成も間近のようです。
春はすぐそこまで来ています。
巣材の仕上げの羽毛
巣材の仕上げの羽毛
かわいい人気者
かわいい人気者

2017年 1月

31日 越年トンボ

ほとんどのトンボの成虫は冬の前に死んでしまいますが、成虫のまま冬を越すトンボがいます。
大町自然観察園でそんなトンボに出会いました。
トンボの名前はホソミオツネントンボ、「オツネン」とは「越年」という意味です。
枯れた草の一部にカムフラージュしているようで、逆立ちしてじっとしていました。
この隠れ身の術は天下一品で、一度見失うとなかなか見つけられません。
しかし、春になると体が美しい水色に変身し見つけやすくなります。
春が待ち遠しいですね。
矢印のところにいます!
矢印のところにいます!
逆立ちでじっとしています
逆立ちでじっとしています

2016年 12月

27日 万両

大金を連想させる名前で、お正月用の縁起木として親しまれています。市内の里山でよく見かけますが、落葉樹中心の明るい林ではなく、常緑樹が多い薄暗い林に多いようです。赤い実は鳥たちが好んで食べます。果肉部分を食べ、硬い殻に覆われた種は糞として排出され、そこで新たな芽生えが始まります。自然界のこのような繰り返しが、ずっと昔から続いているのです。  
万両の実
万両の実
里山でよく見られる
里山でよく見られる

2016年 11月

25日 ケヤキとアトリの当たり年!?

ケヤキの実を見たことがありますか?
今年は、ケヤキが多くの実を付けているのを見かけます。
現在、実の付いている部分は葉が枯れていて、風などで小枝ごと落下します。
里見公園で、ケヤキの実に群がる小鳥に出会いました。アトリです。
冬鳥として日本にやってくる、スズメほどの大きさの小鳥ですが、年により渡来数に波があります。
今年はとても多いようで、他でも数十羽~数百羽の群れに出会いました。
アトリも当たり年のようです。
ケヤキの実がたくさんついているから、たくさんのアトリが来たわけではないでしょうが、自然界のバランスを感じる一瞬でした。
ケヤキの実
ケヤキの実
アトリ
アトリ

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