渡邊二郎
渡邊 二郎(1931~2008)
渡邊二郎氏は、東京大学教授、放送大学教授を歴任され(後に東京大学名誉教授、放送大学名誉教授)、哲学研究の分野では常に第一線でご活躍され、2008年に76歳で亡くなられるまで、市川市宮久保の地を愛し、そこで思索や研究を深められました。
ドイツ観念論、ニーチェ、フッサール、ハイデッガー等の研究で名高く、これらの哲学原典の翻訳のほか、ご自身の 独創的著述も高い評価を得ています。また、没後筑摩書房より『渡邊二郎著作集 全12巻』が刊行されています。
渡邊氏が生前、研究に使われていた資料や草稿類等を市民に公開することにより、哲学を志す方々の指南になることや哲学を身近に感じてもらえるようになることなどを願い、 昨年、ご遺族より中央図書館に氏の蔵書が寄贈されました。
渡邊二郎氏略歴
- 1931年 10月15日生
- 1958年 東京大学大学院人文科学研究科哲学専門課程博士課程修了
- 1978年 東京大学教授に就任。
- 1991年 日本哲学会会長(1995年まで)
- 1992年 東京大学教授を定年により退官。
- 1992年 放送大学教養学部教授に就任。
- 1992年 東京大学名誉教授の称号を授与される。
- 2001年 放送大学教授を退官
- 2001年 放送大学名誉教授の称号を授与される。
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2008年 2月12日逝去
主な著作
- 『ハイデッガーの実存思想』勁草書房 1962
- 『ニーチェ』平凡社 1976
- 『構造と解釈』筑摩書房 放送大学教育振興会 1988
- 『哲学入門』放送大学教育振興会 1996
- 『自己を見つめる』放送大学教育振興会 2002
主な訳書
- 『哲学者の書』ニーチェ/著 理想社 1965
- 『存在と時間』ハイデッガー/著 中央公論社 1971
- 『人間的自由の本質』シェリング/中央公論社 1974
- 『イデーン1-1、1-2』フッサール/みすず書房 1979~84
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