更新日: 2024年9月27日
市川市のあゆみ 第25回 平成11年12月11日号
市川市市制施行90周年を記念して、市川市の歴史を広報いちかわで振り返る全32回の連載企画です!第25回の今回は、平成11年12月11日号の中から選りすぐりの記事をお届けします。
市川市のあゆみ 読み方のご案内
- 紙面から市職員が選んだ、発行当時の様子がわかる興味深い記事を2つ掲載します。
- 古くて読み取れない場合もあるため、2つの記事にはそれぞれ職員が書き起こした文章を掲載します。
- 古い文章については平易な文章に直している場合があります。直し方が正しくない場合もあるかと思いますが、読みやすさを優先させていただきますのでご了承ください。
- アクセシビリティツール「FACIL'iti(ファシリティ)」をご利用いただけます。ページの見た目を、視覚・動作・認識でお困りの症状をお持ちの方にとって、見やすく、使いやすいように変換するサービスです。使い方はアクセシビリティツールをご覧ください。その他、お手元の端末での読み上げソフトをご活用いただくことで、文章の読み上げにも対応しています。
- 市川市中央図書館にて過去の広報の全紙面をご覧いただけます。ただし、一部欠号がありますのであらかじめご了承ください。
コンピューター西暦2000年問題
年末年始に窓口設置
市も全力で体制整備
コンピューター西暦二〇〇〇年問題は、金融、エネルギー、情報通信、交通、医療などの市民生活に影響の大きい分野で、官民をあげて徹底した未然防止や危機管理等の対応が図られています。このため二〇〇〇年問題が原因で、日常生活に深刻な影響を与えるような大きな混乱は生じないものと考えています。
市でも「市川市コンピューター西暦二〇〇〇年問題対策本部」を設置し、プログラムの修正作業や模擬テストの実施、危機管理計画の策定などを行ってきました。
これにより、住民記録や税関係のオンラインシステムなど、重要なシステムの対応措置は完了しています。しかし、不測の事態が発生した場合には、窓口業務を手処理に切り替えたり、一部の証明書などは即時発行ができなくなるなどの状況が想定されるため、年明けに必要な証明書の取得や届け出などは、なるべく十二月二十八日までにすませるようにご協力をお願いします。
また、市では、コンピューター西暦二〇〇〇年問題に対応するため次のとおり窓口を開設し年末年始の不測の事態に備えます。
開設期間 平成十一年十二月二十九日(水曜)から平成十二年一月三日(月曜)午前九時~午後五時(十二月三十一日午後五時から一月一日の午前九時まで特別に設置)
※一月一日午前零時から早朝にかけて対策本部で把握した情報については、市川エフエム放送(八三・〇メガヘルツ)テレビ市川(ケーブルテレビ九チャンネル)で随時お知らせしていきます。
なお、年末までの期間においては、総合市民相談課で対応しています。
年始年末に向けた準備を 一般・事業者向けに国も呼び掛け
政府から国民向けに「コンピューター西暦二〇〇〇年問題に関する年末年始に向けた準備について」として留意事項等が示されていますのであらましをお知らせします。
-
▼食料、飲料水等
地震、風水害などへの備えとして備蓄している二・三日分の保存のきく食料・飲料水、救急箱、懐中電灯、ラジオ、乾電池などの点検。 -
▼預貯金の記録等
日頃から記帳を行い、振込、自動振替などの取引内容や預貯金残高等を記録しておく。 -
▼現金引き出し
現金自動預払機が使えないお正月休暇の分も考慮しながら、例年通りの対応。なお、多額の現金を手元に置くことについては、盗難などに十分注意を。 -
▼灯油の備え
年末年始の休暇日数や気温などを考慮して、例年通り各家庭で適切な量の確保。 -
▼医薬品
常備薬などは、必要なものがあるかの点検。 -
▼家電製品など
パソコン、ファクス、電話機、携帯電話機、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダーなどの一部では、日付表示のずれなど不具合が生じるものがあります。疑問点があれば、各メーカーへ早めに確認。 -
▼年末年始における電話及びインターネットの利用
電話やインターネットがつながるかどうかの確認や不急の用件などの通話、通信をできるだけ控える。 -
▼年末年始の旅行
[国内]余裕を持った計画を立てる。[海外]国によって二〇〇〇年問題により不都合などが生じる可能性があることも考慮して旅行の実施についてそれぞれが判断し、余裕をもった計画をたてる。※旅行傷害保険 二〇〇〇年問題をカバーしていることの確認。 -
▼悪質商法・詐欺などへの注意
二〇〇〇年問題に絡めて消費者の不安をあおったり、誇大広告やごまかしの広告により物品などを販売するなどの悪質商法やコンピューターの誤作動などを口実とした各種詐欺的行為などに十分注意。 -
▼コンピューターウイルスなどへの注意
プログラムを使用したり、メールの添付ファイルを開く際の事前のウイルスチェックやパスワード管理をはじめとするセキュリティー対策の見直し。 -
▼中小企業における対応について
必要なデータのプリントアウトなどによるバックアップの確保や社内の緊急体制の整備など危機管理の対応についての確認。
なお、以上の二〇〇〇年問題に関する国などの情報は市のホームページでもご覧になれます。
担当職員より
当時、社会現象ともなっていた2000年問題の記事を紹介しました。
コンピュータのシステム上で、年数を2桁で管理(例えば1980年は「80」)することが多く、この状態で2000年を迎えると「00」となり、システムが1900年と誤認識することで、誤作動や障害が発生する可能性があり、「この誤認識が、社会においてさまざまな問題を引き起こすかもしれない」と、世の中を騒がせていました。
結果的には大きなトラブルや混乱はなく、2000年を迎えることができたのですが、記事の中にもあるように、国や市のみならず、企業や市民においても事前の対応や対策に追われていたことがわかります。大きなトラブルや混乱を回避できたのは、そういった事前の準備があったからこそだと思います。
24年後の現在、当時よりも情報社会は進展し、インターネットツールなどはなくてはならないものとなっています。これに伴い、インターネットを介した契約に関するトラブルなども身近になっています。
市川市消費生活センターでは、商品の購入やサービス利用時に生じたトラブルなどの消費生活に関する相談を相談員が受け付け、解決に向けた助言やあっせんを行っています。また、消費者トラブルの事例などを掲載したクオリティライフいちかわを発行しています。トラブルにあわないために、事前に知識を身につけることも必要かと思いますので、是非ご覧ください。
介護保険相談コーナー
4月からの実施に向け 不満や疑問なんでもOK
介護保険課に、十二月一日から「介護保険ほっとコーナー」を設置しました。
このコーナーは、来年四月から実施する介護保険制度について、市民の抱いている疑問、不安(例えば要介護認定に対する疑問、サービスに対する不安)など、さまざまな問題の相談を受け、その問題点を一緒に解決していこうというものです。
- ※なお、保健福祉全般の相談については、介護保険の申請受け付けを行っている保健福祉ふれあい相談課、行徳支所保健福祉ふれあい相談コーナー、柏井在宅介護支援センターでも行っています。(介護保険課)
担当職員より
高齢者の介護を社会全体で支え合う仕組みである「介護保険制度」は、平成12年4月にスタートしました。そのため、平成11年度に発行された広報紙には、今回紹介した記事以外にも、介護保険制度に関する多くの記事が掲載されていました。
厚生労働省の資料によると、制度創設以来20年が経過し、平成12年4月末と令和2年4月末とを比較すると、65歳以上の被保険者が約1.6倍(2,165万人から3,558万人)に増加するなかで、サービス利用者数は約3.3倍(149万人から494万人)に増加するなど、介護保険制度は高齢者の介護に無くてはならないものとなっています。
さらに、この先20年の展望では、高齢者の人口の伸びは落ち着くものの、現役世代(サービスを提供する担い手)が急減することが見込まれており、このことから、「誰もが、より長く、元気に活躍できる」ように様々な取組を進めていく必要があると示されていました。
すでに、市川市でも「自分の力で、いつまでも自分らしく生活するための心がけ」として、「フレイル予防」に関する取り組みを行っていますが、今後も国の方針等を参考に、その他様々な施策に取り組んでまいります。その際には、また「広報いちかわ」や市公式Webサイトなどでお知らせいたしますので、是非ご確認ください。
読み上げソフトのご案内
一般的なOS(Windows、macOS、 ChromeOS 等)には、標準搭載の音声読み上げ機能(スクリーンリーダー)が用意されており、画面の情報を読み上げることができます。
Windows ナレーター
起動:Windowsロゴキーを押しながら、Ctrl+Enterキーを同時に押す
停止:もう一度 これらのキーを押す
ナレーターの詳細なガイド(Windows 11,Windows 10)(外部サイト)
macOS VoiceOver
起動:Command+F5キー
停止:いづれかのキーを押す。
VoiceOver ユーザガイド(macOS Ventura用)(外部サイト)
ChromeOS ChromeVox
起動: Ctrl+Alt+Z キー
停止:もう一度 これらのキーを押す。
(注)タブレットの場合、音量小と音量大のボタンを同時に 5 秒以上押し続けると、ChromeVox が有効になったことを示す音声が鳴ります。そのままボタンを押し続けると ChromeVox の読み上げが開始されます。
このページに掲載されている
情報の問い合わせ
市川市 市長公室 広報広聴課
〒272-8501
千葉県市川市八幡1丁目1番1号
- 広報グループ
- 電話 047-712-8632 FAX 047-712-8764
- 広聴・Webグループ
- 電話 047-712-8633 FAX 047-712-8764
- 政策プロモーショングループ
- 電話 047-712-6994 FAX 047-712-8764