飼育日誌

ジョディの便秘

2月18日の朝、マンドリルのジョディ(♀33歳)は少し元気が無いようでした。エサもあまり食べず、巣箱の上で横になったりします。その日から便がほとんど出なくなりました。

ジョディは去年の秋にもひどい便秘になりました。高齢のため繊維質などがうまく消化できず、詰まってしまいやすくなっているようです。しかしジョディはカシの枝や落ち葉プールなどが大好きで、食べてしまうことがあります。そこで量に気を付けながら少しずつ、それらのものを試していました。ジョディはとてもうれしそうにかじったり遊んだりしていました。

便が出なくなると食欲や活力も少しずつ落ちていきました。前回の便秘のときは5日後くらいに自力での排便があり、今回もそんな感じになるのかなと最初は思っていました。しかし数日たっても排便はありません。

こちらも少しずつ焦ってきました。しかし不思議なことにエサをあまり食べず便も出ないわりにはジョディの活力はそれ以上急激に落ち込むことはありませんでした。

2月26日の朝下剤を与えました。食欲がないため投薬も難しく、少ししか与えることはできませんでしたが、その日少しだけ下痢便が出ました。その後数日間はごく少量の下痢便が出る日がありました。そして2月29日以降は少しずつ食欲が上がってきました。
しかしおなかの中にはまだ便が残っているはずです。

3月2日に、便を出しやすくする薬を2錠与えることができました。するとその影響かはわかりませんが翌朝、繊維質を含んだ大きな塊の便1つと、多量の軟便が出ていました。

その日からは嘘のように食欲も回復し、排便も正常に戻りました。

出てきた大きな便を崩してみると、細い葉脈のようなものがたくさんからまっていました。これが原因で大きなかたまりになって、詰まってしまったのだと思われます。

たくさんの葉っぱは危険ということがわかったので、もう落ち葉プールを作ってあげることはできなくなりました。少量のカシの枝や止まり木は、今のところかじっても詰まることは無いようなので、ジョディの楽しみというだけでなく繊維質の補給の意味でもやらせてあげたいと思います。

高齢のジョディが体調を崩すといつも、これで死んでしまうのではないかと不安になります。今回もジョディは乗り越えてくれましたが、またいつ何が起こるかわかりません。少しでも長く元気に暮らしてもらえるよう、これからもささえていけたらと思います。

ジョディの写真
元気になったジョディ
糞の写真
繊維質がからまった糞(3月3日の朝出ていたもの)

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